2015年01月30日

ガガーリン 世界を変えた108分/GAGARIN. PERVYY V KOSMO

 すみません、キリル文字が出せません・・・『GAGARIN. PERVYY V KOSMOSE』
 てっきりドキュメンタリーかと思ったら、普通に劇映画でした(ポスターだけ見て決めたので・・・どんだけ予備知識を入れずに行くのか、というのも今後の自分の挑戦かも)。
 ガガーリン、という名前は知っているけれど、ソ連の宇宙開発について詳細はあまり知らない、ということに気づかされる。 せいぜいライカ犬のことぐらい。 アメリカのほうはいっぱい知っているのにね。 科学ドキュメンタリー含め、『ライトスタッフ』『宇宙へのフロンティア』『アポロ13』『人類、月に立つ』などなどその過程を描いた作品、多いから。
 そんなわけで、今から見れば技術的にとても危うい中で挑戦する宇宙計画を見てみた。
 何故このタイミングで映画がつくられたのかなぁ、と思えば、ガガーリン生誕80年とのこと。 オープニングは3Dっぽさも感じたので、ロシア映画の技術の上がってきたと示す意味もあるのかも。

  ガガーリンP.jpg あなたの見たこの地球は、今も青く澄んだ光りに包まれていますか。
   想像してほしい。 前人未踏の宇宙飛行に挑んだ男の本当の恐怖。
   そして、本当の勇気。

 1961年4月12日、ソ連の宇宙船ボストーク1号が宇宙に向けて飛び立つ。
 その中にはたった一人の宇宙飛行士、ユーリー・ガガーリン(ヤロスラフ・ザルニン)がいた。 世界初の有人宇宙飛行への期待と不安に、ガガーリンは三千人を超える候補者たちから選考されてきた過程・訓練のこと、貧しい農村に育った子供時代のことなどを次々思い出す。 そして、彼を支える地上クルーたちの葛藤も織り交ぜつつ、世界初の有人宇宙飛行108分を描く。
 え、それが宇宙服ですか!、とまずびっくり。 日本のレスキュー隊の方たちが着ているようなオレンジの素材。 そうだ、アポロ初期はファミコン以下の性能のコンピューターで宇宙に行ってたんだ、と2015年の視点から見るとぞっとするのだが、当時はそれがせいいっぱいだったんだよな。

  ガガーリン4.jpg 講義風景。
   候補者のみなさんは全員空軍のパイロットなので、関わる人たちもすべて軍人。
 宇宙飛行士予備軍の人選、訓練過程の様子などはなんだか見たことがあるような・・・と思えば、『K2 初登頂の真実』とよく似ている感じが。 時代的なものもあるだろうけど、人間にとって未知なる地(そもそも生存に適しているのかどうかもわからない場所)に行くという点では同じなのか・・・。
 そして誰がいちばん乗りをするのかで争い、葛藤する部分もまた。
 ソ連の時期、暗黒面が強調されがちだが、宇宙開発という分野ではアメリカを先んじているという自負があるせいなのか、比較的明るい・余裕のあるソ連の姿が見られたのは興味深い。 宇宙飛行士候補生たちの妻の率直さも好ましいく、「選ぶなら家族のいない、独身者から選ぶべきよ!」という発言は、社会主義も民主試技も関係ない妻ならではの言葉だなぁ。 でもやはり、夫の願いを優先してじっと耐える妻もいて(ガガーリンの妻はそっちのタイプ)。

  ガガーリン3.jpg そして、宇宙から見た地球の美しさ。
   このへんのVFX技術的なものもすごいと思った。 
 宇宙飛行成功のラジオニュースに沸く国民のよろこびは時代を感じさせつつも純粋で、「世界で初めて」というのがものすごく名誉なのだと誰もが感じていたようだった。 でも映画はあくまでソ連内の描写で、全世界ではどのように報じられていたのかにはほぼ触れられていない。 訓練生内部でアメリカをライバル視する言動はあったが・・・純粋にガガーリンを称えるためで、2013年現在国威高揚でつくった映画ではない、ということなのかしら。
 還って来て国民的英雄となったガガーリン。 彼のリアル演説が流れるエンドロールだが・・・ユーリー・ガガーリン(1934−1968)という字幕には、彼が帰還後7年で34歳で亡くなったこと、人格的に温厚で冷静、バランスの取れている人物だからどんなトラブルにも対処できるだろうと最初の宇宙飛行士に選ばれたというのに、その後の彼は強迫観念的になり、いろいろあって宇宙開発事業から外された的なことがさらっと書かれてあって、「いやいや、その7年間のほうがむしろ大事なんじゃないのか!」と心の中で叫んだあたし。
 そっちの方が知りたくなっちゃった・・・。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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