2015年01月29日

夢、見果てたり・・・

 ファミリー劇場にて連日放送していた『銀河英雄伝説』本伝の放送が終了しました。
 ま、定期的にやっている感はあるので珍しいことではないですし、あたし自身もこのアニメを何度か観ているわけでして(そして原作も何度も読んでいるわけですが)。
 それでもやっていると観てしまうし、第一話から最終話まで通して見たのは久し振りなので、やはり感慨深いというか、でも今回の放送ほど予告あとに「○○○役でご出演されていました△△さんがご逝去なされました。 謹んで哀悼の意を表します」的テロップが出たことはなかったよ、たかだか2ヶ月ほどの放送期間に。
 あぁ、時間が経っているのだなぁ、と思うしかないですが。
 また、内容も専制政治と民主政治について考えさせられるものだし(素晴らしい政治がおこなわれる独裁政治と、民主制という形なれども結果は衆愚政治なのではどっちがいいのか、的な永遠の命題です)、話し合いのテーブルに着く前に流血が必須、みたいなところがあるから昨今の国際情勢とも鑑みていろいろ考えてしまったり。
 あたしがアニメ版を最初に観たのは十数年前、WOWOWでの第四期一挙放送からだったのですが、4日連続で一日4〜5時間ぐらい夜中に放送してたのかな? 毎日、号泣してました。 「矜持ってなんだよ!」と原作を読んでいたとき以上に感じてしまったのは、やはり声をあてるみなさまの熱演のせいであったと思われます。 シェーンコップだって、アニメ版の原作以上の迫力は羽佐間道夫さんの声のせいだと思うし(あれで38歳とか信じられないし)。 ラインハルトかヤンかと言われればヤン派ですが、自他共に認めるジジイ好きであるあたしとしては、ビュコック元帥やメルカッツ提督が大好きだ。
 さすがに何回か観ているので今回は号泣することはなかったですけど、『魔術師、還らず』ではやはりちょっと目がウルウルしてしまいました。
 アニメとしては作画的に残念な部分はあるものの、ストーリーの構成や見事な声優陣、なにより全110話かけて完結させた(のちに外伝もほぼアニメ化していますが)ということがすごいわけで。 再び『銀河英雄伝説』のリメイクではないアニメ化企画があるそうですが(そういえば続報聞かないな)、それがこれを超えられるのかどうかはかなり不透明と言わざるを得ないですよ。
 のちに『CSI:マイアミ』の吹替版を見ていて、結局「ホレイショ、かっこいい!」と思ってしまったあたしですが、「でもこの人、ヨブ・トリューニヒトだよね」と妹に確認をとる。 ヨブ・トリューニヒトは何人かいる悪キャラの中でも随一ともいえる卑怯者で、観ていてほんとに憎たらしいキャラクターなのだが、その憎たらしさを原作以上に体現していた声、それが石塚運昇さんである。 しかしそれがホレイショ役ではやりすぎのキザすれすれのかっこよさとなるわけで、憎たらしい感じとキザったらしい感じは紙一重なのか? どのようなニュアンスの違いがこのイメージの差を産むのか?、などと声の演技について真剣に考えたことがあります。 おかげで運昇さんのファンになりましたが。
 そんなわけで実力派大挙出演の『銀河英雄伝説』を見ていると、昨今の「アニメや洋画の吹替にはちゃんとした声優を使え」・「声優オタクの擁護は気持ち悪い」論争がむなしく思えてきた・・・。 役柄に合った声・周囲の実力の水準に見合う演技力があれば肩書に関係なくそれで十分ではないかと。 以前、『劇場版プリキュア』にゲスト出演していた谷原章介の声を映画館のロビーで観たことがあるけど、一瞬森田順平さんかと思いましたよ。 声優・俳優の区別は<演じる>という意味では同じなわけで。 でも声だけで演じる方が難しいとは思うけど(タレントが声優をやって叩かれるのは、それをよしとしてしまう演出家や宣伝・マーケティングの問題であって、声優VS俳優という問題ではない)。 ジブリアニメ(特に宮崎駿)がいろいろ文句つけられるのは、監督が声をあてる人に演出しないからなのだけれど、結果的に歪曲されてるよなぁ。
 <萌えキャラ・アニメ>という言葉が出てきてから、なんか間違った方向に進んでしまったような・・・。 海外ドラマは今も吹替派、テレビのロードショーで吹替映画を見て育ってきた身としては声優さんは憧れの対象でもあっただけに、ただ消費されているだけの感のある<声優ブーム>は哀しい。 でも、力のある人は生き残っていくわけだし、ファンとしては好きな人を応援していくしかないわけで。
 まぁ、最近はあまりアニメを見ていないので外画方向中心ですが、そんな基本的なことをアニメ版『銀河英雄伝説』からまた教わりました。
 ファミリー劇場、外伝はまた放送してもらえますよね?

ラベル:ドラマ SF
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | WOWOW・CATV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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