2014年08月31日

サンシャイン♪ 歌声が響く街/SUNSHINE ON LEITH

 個人的にミュージカル映画はあまり得意ではないのですが、これはイギリス映画だからアメリカほどじゃないだろう、と思って。 イギリス映画、最近好きですし。 予告で流れていた“I'm Gonna Be(500Miles)”がよかったし。
 でももともと存在するミュージカルを映画化したもの、ということで・・・微妙な古さはいなめなかったかも(しばらく前の映画『RENT』もちょっと古く感じたし・・・舞台の、最初からのオリジナルキャストで映画に引き続き出ている人たちよりも、その映画で抜擢された新しい人たちのほうが輝いて見えたし)。 そのあたりが舞台と映画の違い、なんでしょうなぁ。

  サンシャインP.jpg 人生はままならない。 でもいつか必ず、太陽は輝く!

 ここはスコットランド、リースという町。 アフガニスタンでの兵役を終えたデイヴィー(ジョージ・マッケイ)とアリー(ケヴィン・ガスリー)が帰ってくる。 アリーはデイヴィーの妹リズ(フレイア・メイヴァー)の恋人で、デイヴィーの両親ロブ(ピーター・ミュラン)とジーン(ジェーン・ホロックス)は近々結婚25周年を迎えるタイミング。 看護師をしているリズの同僚イヴォンヌ(アントニア・トーマス)に引き合わされたデイヴィーはすんなり彼女と恋仲になり、まわりの人も含めて人生のすべてがうまくいく、と感じられたのだったが・・・という話。
 冒頭、戦場へ向かう兵士たちが歌う“Sky Takes The Soul”からそのメッセージ性に胸をつかまれた。 リースの町で帰還したヨロコビを歌い出すデイヴィーに周囲の人々が胡乱な眼を向けるなど、<どっぷりミュージカル世界観>に浸っていないので抵抗感が下がる。 言葉の途中から歌い出す、とかなかったし。 なので心情を歌ってしまうだけで、基本的にはストレートプレイ、という意識でこの映画を観た。

  サンシャイン1.jpg 戦場を経験して、生きて故郷に帰って来たのだから歌いたくもなるさ(と、好意的に解釈)。
 うれしかったのは、アフガンから帰還したけど負傷して足を失い、リハビリ中の人物が、『天使の分け前』のポール・ブラニガンだったこと! 順調に俳優キャリアを築いてる・確実に演技がうまくなってるよ! デイヴィーの友人として出番は少ないけれど抜群の存在感。
 まぁ、すぐに盛り上がって付き合い始めた彼女と価値観が合わないことに気づいて「あれ、こんなはずじゃ」と思ったり、長年の恋人にプロポーズしてみたら彼女は結婚すること以上に大事な夢を持っていたり、秘密はないと思っていた25年間の結婚生活に意外な秘密があったりと、当人たちには青天の霹靂でも世の中的にはよくある話。 そんな等身大の物語と地元出身のバンドThe Proclaimersの音楽とメッセージががっちりとはまったからイギリスでの大ヒットにつながったのでしょうか。
 でも「スコットランド独立問題」といったニュースの背景を考えると非常に複雑な気持ちになりますが・・・。
 太陽の光が差し込む天候が少ないリースという町は、ちょっと北東北と似たところがある。 だからこそたまに現れる太陽は、やたらとよろこびを感じさせてくれるもの。
 人生とはそんなささやかなヨロコビの積み重ね、という堅実さと、人生には苦さも多少は含まれるよという達観性の共存。
 あぁ、イギリス映画だなぁ。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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