2014年07月26日

GODZILLA ゴジラ/GODZILLA(3D/字幕版)

 かつてのハリウッドリメイク版とは別物! 日本のファーストゴジラにかなりリスペクト!、という前評判から、ほとんどお祭り騒ぎの『GODZILLA』。 こういうときはもう初日に観に行くに限るぜ!、と金曜の仕事帰りに映画館に寄れば、OSシネマズミント神戸ではレイトショーが3D字幕版・・・しまった、2D通常版はOSハーバーランドのほうだったか。 ま、いいや、お祭りだから3Dでも!
 あたしがチケットを買ったときはまだまだ座席はあいていたのだが、20:40の上映開始時刻には9割近くお客が埋まっていたような・・・なんだ、この熱気は(自分のことは棚に上げています)。

  ゴジラP.jpg 世界が終わる、ゴジラが目覚める。

 1999年、芹沢博士(渡辺謙)・グレアム博士(サリー・ホーキンス)らが所属する謎の生命体を調査する組織は、フィリピンの採掘場の事故現場の奥に巨大な何者かの骨と、卵らしきものを発見する。 ひとつはすでに孵った気配。 そして同じ頃、日本では富士山近くの原子力発電所で働くジョー・ブロディ(ブライアン・クランストン)は、最近よく起こっている地震とは違う振動について考えていた。 が、その日、突如として襲ってきた異様な大振動に原子力発電所は崩壊、共に働いていた妻(ジュリエット・ビノシュ)を失う。
 15年後、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は米軍に入隊し、爆弾処理犯として従軍、妻(エリザベス・オルセン)と息子がサンフランシスコに住んでいる。 あれ以来、人が変わったように謎の振動について調査し続ける父ジョーは日本に住み、侵入禁止区域となったかつて暮らしていた街への潜入を試みるが、日本当局に捕まり、フォードに連絡が入る。

  ゴジラ01.jpg この重量感が、ゴジラだ!
 確かにゴジラの造形、特に咆哮はオリジナルに遜色なく、そこは素晴らしい。
 しかし1954年の『ゴジラ』がベースだと思っていたあたしは、ゴジラ以外の怪獣が登場したのにまずびっくり(これじゃ『ゴジラ対○○』じゃんか!)。 そいつ(まるで巨大化したタガメ?)のほうが出番が多くて、肝心のゴジラが意外に登場シーン少ない!最初に全貌を現すまで引っ張るのはわかるんだけど、出てきてからもなんだか部分的描写が多いのよね(それは、人間の目には全貌がつかめないほど巨大であるからだ、と好意的に解釈してもよいが)。 せっかくゴジラが出て来たのにいいところで場面が切り替わったりと、ゴジラ目当ての客としてはなかなかのフラストレーション。 その分、最後のムートー(タガメの化け物)と闘うシーンは盛り上がりますけどね。
 ただ悲しいのは、ビキニ環礁などで行われた歴代の水爆実験が“ゴジラ”を倒すために行われた、と描かれる点。 いや、その水爆実験のせいでゴジラは生まれた設定だろ・・・。
日本で崩壊した原子力発電所の外見はスリーマイル島原発そっくり(東日本大震災はなかったことにされているが、地震・津波・原発事故とモチーフにされているのは明らか)。 なのにそれに対する悲劇があまり伝わってこない。 唯一それを体現しているのはジョー・ブロディの存在で、むしろ彼が芹沢博士と一緒に語り合うシーンがほしかったよ(正直なところ、息子一家のエピソードに時間かけすぎだし、家族愛を押し付けられている感があって、この妻と息子の存在は必要だったのか・・・と思わずにいられなかった。 しかしあたしの隣に座っていた青年は号泣してたので、感動ポイントだったのかと思った次第)。

  ゴジラ05.jpg ブライアン・クランストン、さすが舞台系俳優の実力!

 軍隊ばんざいで、政府側の動きがまったく描かれないのも微妙といえば微妙なんだが、そこまでやるともっと間延びしてしまうか。 なので小さなお子様連れの鑑賞には向いていないかもしれません(途中、かなり退屈してしまいそう)。
 期待の芹沢博士は出番は結構多いんだけど、実は結構役立たず。 まぁ、科学者だって万能ではないという意味合いなのかもしれないが、ただ西洋人(キリスト教圏の人たち)に対してゴジラを「古代生態系の食物連鎖の頂点に立つ者、いわば“神”」と言い切ったことは意味があると思うけど。 そしてひそかにゴジラに畏怖以上の憧れか崇拝の気持ちを持っていることがダダ漏れ(被害に対して心を痛めていないように見えるので、マッドサイエンティストに映ります)。

  ゴジラ02.jpg そこがアルカイックスマイル系の日本人の曖昧な表情にアメリカ人には映るのかしら。

 最強の恐怖の対象として描かれるのかと思っていたゴジラが、結局一般人を助けてくれる行動をしたりと後年のゴジラシリーズの善玉要素を持っていることもわかってしまい、<世界が終わる>のいちばん最初の予告編にあったどうしようもない絶望感が、なんかないんですけど・・・。
 まぁ、でも、ゴジラの実体感はよかったですよ(エンドロール見たらアンディ・サーキスがモーションキャプチャーで演じていることがわかる)。 そしてあの叫び声を最先端技術で映画館で体験できた、ということだけでよしとしなければならないのかもしれない。 続編も十分ありそうな終わり方でしたしね。
 残念なのは3D効果をあまり堪能しきれなかったこと。 2Dでもよかったかも・・・。
 渡辺謙がインタビューで「本当は日本がこういう映画をつくらなきゃいけなかった」的なことを言っていて、それは確かにそうなんだけど、当事者意識がまだ強いからエンタメに消化させるまで時間がかかる(やったらやったで多分非難される)ことを思うと、ハリウッドに先を越されたことが悔しいのだろうか・・・という気がしないでもなく。
 見て残念さがつきまとうのは妬ましさもあるのかなぁ。
 でも序盤からの、説明ではなく映像で語る感じはすごく期待できると思ったのですよ。
 あぁ、2D字幕版を、落ち着いた頃にもう一度見に行ってしまうかもしれん・・・。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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