5月のしめくくりは、創元推理文庫の新刊で。

フィンランドでいちばん人気といわれる<女性刑事マリア・カッリオ>シリーズ第3弾。
フィンランドといえば“森と湖の国”のイメージだが、バルト海沿いには多数の島々が点在
しており、今回はそのひとつが舞台。 あたしが北欧ミステリから離れられないのは、秋で
あっても長い冬の足音がすぐ感じられるような描写だったり、そこに寒さや涼しさがあるから
ではないか、ということに今更気づいた。 今日も暑いです。

世界初・ヴァイオリン職人探偵登場!
実は子供の頃ヴァイオリンを習っていたことがあるあたし、弦楽器にはひそかにうるさい。
主人公はイタリア・クレモナ在住の名ヴァイオリン職人、という設定だけでニヤリ。 幻の
ストラディヴァリがきっかけで親友が殺される・・・という定番のあらすじにもニヤリ。
<名職人が、豊かな人脈と知識、鋭い洞察力を武器に、楽器にまつわる謎に挑む!>と
いう裏表紙の文句にもニヤリ。 職人気質の人って大好きさ!
ふと気付く。 『MOZU』の原作に『砕かれた鍵』まで入っているのはなんで?
“グラーグ・アルファ作戦”とかドラマ用の設定かと思ってたけど、こっちに絡むの?
ということで『砕かれた鍵』も読んでおります・・・。