2014年01月24日

薄い本は読み終わるのが驚くほど速い



なぞの転校生/眉村卓



 えっ、こんなに短かったっけ!?、と改めて読んでみて驚いた。



 章立てが短いせいもあるけど、あっという間に読み終わってしまった。



 読むのは小学生以来かも・・・もっとドキドキワクワクしながら読んだような気もするのに、



「えっ!、そんなさらっとまとまっちゃって大丈夫?」と考えてしまう今のあたし。



   表紙の感じはかつてよりずっとスタイリッシュになりましたが。



 この新しい文庫版のあとがきで筆者も書いていたが、こうあらねば・こうあってほしいという



気持ちが強くて人の善意を信じ過ぎているきらいはあるかも・・・あぁ、世の中は70年代より



悪くなってるということですね。



 でもだからこそ、小・中学生に読んでほしい話かも。



 ドラマは予約録画してますが、なんとなくイメージを壊したくないのか、まだ見る気持ちに



ならないのですよ(解説の岩井俊二が言ってることがよくわからないというか、まとまって



ないようにも感じるから)。





虎と月/柳広司



 『山月記』のその後、という設定。 主人公の一人称なのでこれまた大変読みやすい。



   中島敦の『山月記』の虎は、こんなにむくむくと

               かわいらしくはない気がするけど。



 漢詩の韻を崩さないために同じ音読みの漢字一文字を入れ替えたせいで、伝わる内容が



まったく変わってしまった・・・という漢詩の解釈の特性を利用して一作書いてしまう、という



のがすごい。 作者の『山月記』好きが嵩じた情熱が伝わりました。



 そして終わり方の余韻もまた、本家に近いものが。





冬山の掟/新田次郎



 なんというか・・・遭難のきっかけが男女の痴情のもつれやら、男同士の見栄の張り合い



やらなのが哀しい(単にタイミングが悪かったというのもあるのだが)。



   その動機的なものにも時代を感じる・・・。



 短編だから登場人物の背景が掘り下げられていないので、余計同情できないというか、



なんとも言えない後味の悪さが・・・。 むしろ実話のほうが、あきらめがつくのかも。





 300ページに満たない本はこんなにも早く読み終われるんだ、ということに改めて驚く。



最近、読むのが遅くなったと自分で思っていましたが、それは厚い&長いものを読んで



いるからなのですね。


posted by かしこん at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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