今日の帰り道のこと。 23時近かったが、近所のスーパーによって買い物をした。
レジを済ませてエコバッグに買った品物を入れていると、あたしの次に並んでレジを終えたらしき男性に声をかけられた。 そういうことはあまりないので、「これはどうやって調理するんですか?」的なことを聞かれるのかな、と思った。
「そのヘビ革の財布、どこで売ってるんですか?」
――えっ? 聞かれると想定されていないことを聞かれると、頭が一瞬固まりますね。
「これですか?」、と、あたしはカバンから財布を出した。 へび年の締めくくりにはヘビ革にしておくべきか?、と11月に入ってから財布を入れ替えていたのだった。
「えーっと、三宮の、国際会館はご存知ですか?」とATAOの場所を教える。 他にもヘビ革のお財布を扱っているお店はあるだろうが、あまり詳しくは知らない。
「なるほど。 ――そして、それはいかほど?」、と、その男性は場所を確認した上で、声をひそめて値段を聞いてきたので、あたしも声をひそめてお答えした。
なにか、ヘビ革に興味でも? クリスマスイヴだから誰かにプレゼント?、などと聞きたい気持ちになったが、さすがにそれは踏み込み過ぎだろう、と遠慮(そしてプレゼントにしては準備遅すぎだし。 ← 余計なお世話)。
「いやぁ、どうもありがとうございました」
「いえいえ〜」
と、やたらフレンドリーなその方はあたしより先に荷物をまとめて去っていった。
そんなことってあるんですねぇ。 なんかちょっと、びっくりした。