2013年10月24日

死霊館/THE CONJURING



 あたしはホラー映画も好きなのですが、「えっ、かしこんさん、ホラーも見るの?」と



驚かれたりする・・・あたしはそんなにも高尚な芸術映画しか見ないような人間だとでも



思われているのかしら、不本意だわ。



 それとも女性はホラーが苦手という偏見が世の中にはびこっているのかしら。 それも



不本意だわ。



 それはともかく、『SAW』のジェームズ・ワン監督が現在アメリカで絶賛公開中である



『インシディアス2』をもってホラー映画製作をやめる、と発表したそうなので、「あたしは



『狼の死刑宣告』も好きだからホラーじゃなくてもサスペンス・ミステリー系な作品に行って



いただければまったく問題ない」のですが(特に脚本をリー・ワネルと組む場合、ホラーで



あってもロジックの破綻のなさに気を配らずにはいられない姿勢はミステリ向きだと思う



ので)、残り少ないホラーを堪能したいかなぁと思って見てまいりました。



   “心霊現象の大半は化学的に解明できる”と証言する

        著名な学者が、キャリア史上唯一100%本物と認めた事件。



 なんと、実話ベースだったんですね。 しかしオープニングのカンパニーマークから、



観客を怖がらせる気満々。



 舞台はアメリカ。 メインの物語は1971年にロードアイランド州の古い一軒家に両親と



5人の娘という構成の7人家族が引っ越してきてしまったところから(引っ越し作業のときの



ラジオから流れる曲はゾンビーズだった)。



 しかしその前段で、実在している高名な心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン



とヴェラ・ファーミガ)を紹介する1968年の<アナベル事件>でこっちはかなりビビらされて



いる(とにかく音で驚かすのはずるいよな〜)。 また使われている人形が『SAW』



『デッドサイレンス』を連想させるようなやつだし。



 そんな感じで映画的には「つかみはOK」なわけですが、この邦題、はじめはなんて読む



のかすらわからなくて・・・『しりょうかん』? 『しりょうやかた』? 『しれいかん』? しかし、



映画が進むにつれてウォーレン氏がそれぞれの“事件”で手に入れてきたモノ(それこそ



除霊が必要なんじゃないかとか、持ち主が手元に置きたくない物)を保管する部屋が出て



きて、「あぁ、『資料館』と掛けているのか」と納得。 原題は、それこそ『トリック』の類義語



ぐらいの感じなんですが。



   ウォーレン夫妻は語る。

     第一段階:霊が自分の存在を知らしめる、第二段階:攻撃、そして第三段階:憑依。



 ヴェラ・ファーミガがちょっとレトロな襟のブラウスを着ているだけで、もうちょっと怖いのは



何故なのかしら。 そして今回パトリック・ウィルソンは霊を追う側で、ちょっと笑えてしまった



『インシディアス』では狙われる方だったので)。



 そして狙われてしまった一家のみなさんはこちら。



   このお父さん、見たことあると思ったら

     『SATC』でキャリーと一時期付き合ってた作家のバーガーくんじゃないか!

     (例のポストイットで別れを告げた男である)



 なんか、老けた?! そして“お父さん”としてがんばっている姿はムロツヨシに重なって



見えてしまいました。 お母さん役のリリ・テイラーさんもしっかりキャリアを積んだ演技派。



子供たちはメガネの長女を筆頭に、みなさん海外ドラマで見覚えのある方々。 荒唐無稽に



とらえられがちなホラー映画だからこそ、役者は実力派をそろえないとダメ!、の見本の



ような映画でそこはうれしい。



 ただ、家の中で起こる不可思議現象の記録・撮影となってくると(時代は違うんだけど)



『インシディアス』に似てくる・・・。 機械助手や見届け人として同行してくれる警察官の



キャラがコメディリリーフだったりするところも一緒。 まぁ、こちらがベースの物語で、



それを基にして作ったのが『インシディアス』なんでしょうが、こっちがそっちを先に



見ちゃってるからね・・・。



 それにしても、<目隠し鬼>遊びがこんなに恐ろしいものだとは思わなかったわ。



 演出にはJホラー要素がちりばめられてあってかなりハラハラできたんだけど(ベッドの



下に誰かいるのか?、のドキドキは、ベッドの脚が長くなってないか!、と思えるほどの



感覚)、箪笥の上の“誰か”をアップにしちゃうのはやりすぎなんだよなぁ。



   変な地下室の入口が板で打ちつけられて

     なかったことにされてるって、もう『悪魔の棲む家』と一緒じゃん。



 ただ、悪魔の存在とかエクソシストネタになると急に怖くなくなる日本人としては、かなり



余裕を持って鑑賞できた(驚かしを楽しんでいた)と思う。 ホラー映画が苦手な方に、



むしろお薦めです。 グロい描写はありませんし、家族の愛の物語ですし。



 とはいえ、あたしの悪い癖で「きっと最後にどんでん返しがあるに違いない!」と期待して



しまったがために最後の最後まで力が入りつつ見てしまい、エンドロールで息切れ・・・。



 この事件の後、<アミティビル事件>に取りかかるみたいなことを夫妻は言ってたけど、



それって『悪魔の棲む家』でしょ! 新たな視点での続編計画あるんですか?



 でも、もうホラー映画は撮らないんだよね・・・。



 早く『インシディアス2』を日本で公開してください!


posted by かしこん at 06:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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