2013年07月27日

華麗なるギャツビー/THE GREAT GATSBY

 今の仕事場に、セレブというかマダムというか、そういう呼び方がぴたりとはまる方がいる。 似非ではなくて本物。 当然あたしは憧れているのだが(自分にはそうなれないとわかっているから)、仕事のこと以外でもファッションのことなどでときどきお話しさせていただく機会があり、実はその方もよく映画をご覧になる方で、先日こんな話に。
 「『ギャツビー』って前にレットフォードがやったやつでしょう? そのイメージが強すぎるから、ディカプリオではどうなのかしら?」
 「では、わたくしが確かめてまいります!」
 てなわけでマダムにご報告する義務を負っての鑑賞である。 でも2D字幕版です。

  華麗なるギャツビーP.jpg 彼の名はギャツビー
     男の憧れ、女の理想  その人生は【嘘】<ミステリー>

 物語は精神衰弱で療養中と思われるニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)の回想からスタート。 かつて彼が住んでいた家の隣にあった豪邸では毎晩のように盛大なパーティーが開かれていたが、誰もその家の主人に会ったことがないという。 だが、ニックは初めて自分宛の招待状を受け取り、若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と知り合う。 彼が何者なのか、いかにしてこのような富を得たのか、何故こんなパーティーを開き続けるのかはわからず、ニックは彼とその世界に興味をひかれていく・・・という話。

  華麗なるギャツビー02.jpg ギャツビー登場シーンまでは時間がかかるが、ギャグすれすれのあざとい登場であった。

 そんなわけで語り手はニックなのでした。 彼のナレーションがすごく聞きやすくて、何故だろうと考えていたら出てくる言葉(演出によって同時にタイプライターで打ちこまれる単語も映る)が、大学受験のときに覚えた頻出英熟語をたくさん含んでいたからだった! 受験英語って1920年代に使われていた言葉と同じレベルなのね(ビクトリア朝時代のものと文法的にはそんなに変わっていないらしいので、『グレート・ギャツビー』は格調高い英文で書かれているということ?)。
 もしかしたら原文で読もうと思ったら読めるのかも!、と思わせてくれたことがいちばん印象深かったかも・・・。
 ニックにとってギャツビーは謎を秘めた存在だけれども、観客であるあたしにとっては結構どうでもよかった。 それこそレッドフォード版の映画も見てないし原作も読んでいないのだけれども、でも名作だということであらすじを知ってしまっていたのかしら? 特に意外性はなく・・・。

  華麗なるギャツビー07.jpg 人、多すぎ・・・。
 パーティーシーンは確かにゴージャスだけれども、騒いでいるだけで何も残らないというむなしさのほうが強く出ていて(ヒップホップなどの現代の音楽を使えば使うほど)、「ここには何もない」と思わせられた。 3Dで見てたらもしかしたら違う印象だったのかもしれないけれど(自分もパーティーに参加しているみたいな気持ちになれたのかしら?)。
 3D効果は遠くから月を見上げるときの高みや奥行きを表現するぶんにはいいのですが、自動車を飛ばすところでは車の動きがアニメみたいで「え、これってコメディだったの?」という気になったりしてがっかり。
 ニックのいとこ・デイジー(キャリー・マリガン)がカギを握る女なのですが・・・うーん、かわいいけど上流社会のお嬢様に見えない(元はあまりお育ちのよろしくない成金の娘って感じ)。 だからデイジーが結婚していて子供までいるという事実にビビってしまいました。

  華麗なるギャツビー01.jpg そして幼い自分の娘を見ながら「女は美しくて愚かな方が幸せになれるわ」的なことを呟く・・・じゃあ、あなたは賢いおつもりか。 賢い人がそんな選択か!

 うーん、デイジーの決断(というか、逃げ?)と、それを支える男たちにも幻滅する。
 とはいえ、静かなトーンのニックの語りには安心できたし、ギャツビーとニックとの間の<男の友情>は実際のディカプリオとトビー・マグワイアとの間柄を思い起こさせるし、この二人の関係はよかったな〜。 だからニックのナレーションがしみる。
 むしろあたしは「傍観者でしかない」ニックに同情していたのかも。
 どの人の立場で見るかで、この映画の印象は全然変わってしまうんだろうな。
 ところで、いつから<ギャツビー>表示? 台詞を聴くぶんには<ギャッツビー>がより発音に近い気がしますが・・・。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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