2013年06月24日

六人目の少女/ドナート・カッリージ



 イタリア版『羊たちの沈黙』というキャッチコピーに思わず手にとってしまった。 が、



レクター博士のような強力キャラは登場しない。 では、何をもってして『羊たちの沈黙』



なのか? 多分、描かれるのは悪そのもののおぼろげな形だから、かな。



 少女が連続して誘拐される事件が起こり世間が騒然となっている中、ある森で6本の



少女のものと思われる左腕が見つかった。 が、誘拐されているのは5人。 では、6番目の



腕は誰のものなのか・・・という話。



   またポケミス読んじゃった。



 難事件に対して特別捜査班が捜査に当たる、というのは最近の傾向ですが、これも



その例にもれず。 ただ、失踪人(特に少年少女)捜査専門の下っ端女性捜査官が



チームに加わるところがちょっと異色か(その彼女を主人公という形に話は進みます)。



 本格推理物を期待して読んでいくと、途中で特殊能力を持つ人物が出てきてスーパー



ナチュラルな展開になったり、まるで海外ドラマ(特に『24』)のように決まった長さまで



話を続けなければいけないので無理矢理“身内に不幸”エピソードがねじ込まれている



ように感じたりと肩すかしになる可能性が大ですが、なにせイタリアだし、とすべてラテンの



ノリで受け入れれば結構楽しめるかと。



 といっても物語の舞台はどこと明確に規定されてはいないんですけどね(作者としては



世界のどこでも起こりうることだと思ってほしいから、ということらしい)、このラテンぽさは



隠しきれないなぁ。 この「なんでもあり」感がたまりません。



 サイコサスペンス、と謳ってあるけどむしろホラー寄りだと思うとすっきりかと。


posted by かしこん at 05:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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