2013年05月25日

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

 『探偵はBARにいる』続編。 『相棒』スタッフ勢ぞろいということで、前作同様音楽の雰囲気や入り方がすっかり『相棒』でした。 回想シーンの使い方なんかも。 なんか似てしまうものなのでしょうか。

  探偵は2−P2.jpg 四つの運命は【謎】で出会う。 さあ、冒険のはじまりだ。

 今回、またしても探偵(大泉洋)がのっぴきならない事態に陥っているところから話は始まる。 何故、こんな目に遭っているのか、の説明がナレーションで語られていく流れは好きだし、<ハードボイルドっぽさ>を感じられて面白いのです(でも終盤、場面が緊迫してくるとナレーションがなくなるんですよね・・・ちょっと物足りない)。
 ススキノの馴染みの仲間の一人、おかまのマサコちゃん(ゴリ)が殺された。 すぐに犯人は捕まると思われたが、警察の捜査は難航。 あげく地元選出の代議士がからんでいるとの噂もあり、このままではマサコちゃんの仇を打てない!、と探偵は一念発起。高田(松田龍平)をひきこんで調査を開始する。 また、「マサコさんは私を支えてくれた大切なファンだった」と人気上昇中のヴァイオリニスト河島弓子(尾野真千子)が現れて独自に真実を探そうとするので、探偵は自分の依頼人になるよう説得。 スポンサーも得て、調査を改めて開始するが・・・という話。

  探偵は2−07.jpg 冬じゃない札幌は、ちょっと魅力半減かな〜。
 弓子さんは関西人という設定のため大変口が悪く、探偵とのやりとりが若干ずれていて面白かったです。 しかし高田! きみはどうした! 前作では<相棒>っていう明確な立ち位置ではなかったのでは? 「ヒマだから付き合ってやるよ」的、一歩引いた関係性だったと思ったんだけど(そこがいいと思っていたのに)、今回は探偵さんも高田のことを「こいつは相棒で」って何回も紹介してるし・・・前作との間になにがあったの? そんなに探偵への同情心が芽生えたの?

  探偵は2−03.jpg アクション充実!、とのことですが・・・。
 うーん、狭い部屋での大人数での乱闘シーンをわかりやすく、ある程度爽快に見せるってのは難しい注文なのかしら。 しかも襲ってくる相手がマスクやヘルメットを装着しているので個体識別が難しいし(でもリーダー格である矢島健一さんは『X DAY』のときと同じウェーヴィな髪型だったので見ていてつい笑いが)。
 マサコちゃんが勤めていた店のママが篠井英介、同僚が佐藤かよという「そんなお店、むしろ行ってみたいですけど」なハイレベルさなのに、めんどくさい人たちに何度も襲撃されてお気の毒。 いやいや、それも探偵が油断をしているから。
 探偵は灰色の脳細胞をフル回転させて推理するタイプではない。 所詮は<街のプライベート・アイ>なのだからそういう方面に期待してしまうのは間違いだとはわかっているのですが、延々と似たような追いかけっこの繰り返しでは・・・すみません、ちょっと飽きてきてしまいました(全然事件解決につながっていくのが見えないんだもん)。 だからレギュラーキャラクターのヤクザな松重さんとか、おいしい情報だけくれる便利な元お客の田口トモロヲとか、敵対するやくざのチンピラ・波岡一喜などにピンポイントで頼りがち・・・まぁ、それがシリーズものの面白さではあるんですが。 チンピラ役をずっとやってきた波岡一喜くんが、今『遺留捜査』で「いとむらさーん!」と叫んでばっかりだけど刑事役をやっている、ということにうれしさを感じています。

  探偵は2−06.jpg で、悪徳政治家と目されるのは・・・。
  北海道選出の二世議員:橡脇孝一郎(渡部篤郎)。 大泉さんとの2ショット、前に見たことあるぞと思ったら、WOWOWオリジナルドラマ『プラチナタウン』でも共演していたではないか。 全体的にキャストの既視感があるのはそのせいか。 何故か橡脇氏は反原発運動の急先鋒で、「え、ここでいきなり社会派要素が入ってきますか?」とびっくり。
 ダラダラしたアクションシーン、無意味なお色気シーンなど、「それが古き良き東映テイストですか?」と感じられた部分もあったけど、社会派が入ってくるのは『相棒』以降の悪影響としか考えられない・・・。 いえ、社会派が悪いわけではなくて、もう少しバランスを考えてほしかったな、ということでした。
 そして探偵にも苦言を呈したい。 本来そこは自分が最初から調べておくべきことなのに、なんかのついでに人に頼んで、手遅れ近くなってから事実が判明するとか・・・それは探偵としてよくないと思う!
 しかも今回、実は探偵はほとんどバーにいない・・・。
 「携帯、持てや!」っていろんな人に言われるけど、結局高田くんが携帯持ってるからみんなそっちに連絡を入れる・・・意味ないじゃん。 そして高田くんの「隙あらば寝る」という特技(?)が発揮される場面がなかった。 残念。
 開拓おかきの甘海老味と帆立味を食べていたのにはニヤニヤしましたが・・・北海道を小出しに宣伝していく感じは好きですが、<ススキノ大交差点>というサブタイトルは少々はずした感もあり。
 第3弾はあるのでしょうか。 『まほろ駅前』みたいに深夜の連ドラにしてもいいと思うけどなぁ(でもレーティングがついている以上は、地上波は難しいのか)。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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