2013年02月24日

出遅れシアター → 見る前に見ておくべきもの



ペイド・バック/THE DEBT



 これは以前、WOWOWの映画情報番組で存在を知り、「見たい・・・」と思っていたのに



一向に公開の気配がなく、いつの間にか今月のWOWOWガイドブックに新作として



紹介されていた。 日本未公開だったのか!



 ヘレン・ミレン、トム・ウィルキンソン、キアラン・ハインズというあたしにとってはすごく



豪華キャストなのだが(で、それぞれの若き日をジェシカ・チャステイン、マートン・



ソーカス、サム・ワーシントンが演じています)。



 そもそもこの三人、モサドの工作員です。 まずは1965年の東ドイツで、かつての



ナチスドイツ支配下のビルケナウ収容所で倫理観無視の人体実験をしていたという医師



ヴォーゲル(イェスパー・クリステンセン)を拉致してイスラエルに連れていくこと、が任務。



   この三人が

            任務を完了してイスラエルに帰国するところから、この物語は始まる。



 あー、多分、この医師のモデルはヨーゼフ・メンゲレなんだろうなぁ、と思いながら見る。



 で、あたしが早くこの映画を見なければならない!、と思ったのは、できたらアカデミー



賞発表前に『ダーク・ゼロ・サーティ』を見ておきたいし、ならばその前にはこっちも見て



おいた方がいいだろう、と感じたためである。 つまり、ジェシカ・チャステイン目当て、と



いうことで・・・こちらはモサドの工作員、あちらはCIAの分析官、と立場は微妙に違えども、



精神的にギリギリの状況に自分を置くという意味では似てる役だし、その違いを彼女が



どう演じているのか知りたかったので。



 映画としては1965年パートがかなり重視されており、だからこそ現在のレイチェル



(ヘレン・ミレン)の取る行動に説得力があるというか、感情移入できる内容になっています。



だから過去と現在の三人のキャスティングがほぼこの映画の評価を決めると言っても差し



支えない・・・とてもよくできていると思いました。



 でも、サム・ワーシントンがキアラン・ハインズになるなんて・・・どんな苦しみを背負って



これまで生きてきたのだろう、と(映画でははっきりとは描かれませんが)悲しくなりました。



モサドは絶対あきらめないからな・・・疲れちゃうよね。



   危険と隣り合わせだが、

      それでも彼らには“青春”でもあった、というのがつらい。



 「落とし前をつけなければ」という内容の都合上、そういうラストになってしまうのは当然



なんですが・・・確かにある種の爽快感もあるんですけどね、それでもやっぱり、哀しいです。





まほろ駅前多田便利軒



 これもWOWOWで。 前に途中からなんとなく見てしまって終わったままだったのだ



けれど、続編がテレビドラマとして始まるというのでちゃんとあらためて見てみた。



 舞台は東京の郊外、「何か特別なものがあるわけではないが、でもとりあえずこの町に



いればだいたいのものは揃う」というまほろ市。 その駅前で便利屋をやってみることにした



多田(瑛太)だが、何故か高校のときの同級生・行天(松田龍平)と出会ってしまって、職も



行き場所もない彼はなんだかんだと居候になり、なんとはなしで二人で便利屋稼業を



やっていくことに。 だからといって行天は仕事に対してもやる気があるわけもなく、多田は



足を引っ張られているといらつくのだが、彼の何気ない言動が事件解決の糸口になったり



するので侮れなかったり。



   なんだかんだと、いいコンビ。



 依頼人の様々な事情の間に、彼ら二人の人生の事情も見えてきて、ゆるくてのったり



したイメージの映画であるのに実はかなりビターだったり。



 行天くんはそばにいたらかなりいらつくキャラかもしれないけど、松田龍平がそこを



飄々とかつ軽々とやっているので、あまりいらつかない。 まぁまぁ、と多田くんをなだめて



やりたいぐらいになってしまう。 なんておいしい役だろう!



 ドラマ版にはお弁当屋さん(大森南朋)は出てくれるのだろうか・・・もし出てなかったら



ちょっとさびしいなぁ(録画してるけどまた見ていないのです)。


posted by かしこん at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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