最近(というかずっと)、リュック・ベンソンとは相性の悪いあたしだが・・・監督が
違うからまぁなんとかなるかなぁ、と。 というか、ガイ・ピアースのファンなのです。
彼が肉体改造をしてがらっとイメージチェンジをするというので・・・。
2079年。 CIAエージェントのスノー(ガイ・ピアース)は今時珍しい、昔気質の
“すかしたヤツ”タイプで、有能ながらトラブルメイカー。 で、当然彼をかばってくれる
身内は組織にはいないので、濡れ衣を押しつけられた機密漏洩の罪で裁判なども
すっ飛ばして監獄におくられることに。 この時代、刑務所は宇宙に浮かんでいる。
囚人をコールドスリープさせておくため、脱獄は不可能と言われるのが宇宙刑務所
MS−1。

――脱獄成功率0%――おまえは修羅場に潜入せよ。
が、ちょうどそのとき、MS−1には合衆国大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)が
視察中、一気にトラブルが起こり囚人たちが刑務所を制圧して声明を送ってきた。
スノーは司法取引(?)として、エミリーを助け出せば罪をなんとかしてやると言われるが、
そんな小娘を助ける義理は彼にはない。 が、スノーが機密データを託した相手が
MS−1にいると知り、宇宙刑務所潜入に同意するのだった。
と、自分であらすじを書いている間に「無茶苦茶な話だな・・・」という感想が浮かんで
きます。 事実、その通りの内容でした。
冒頭のチェイスシーン、背景のCGのあまりのチープさに涙が出そうになった。

ガイ・ピアースにはスターダムにのってほしいのですが、これはないよぉ。
そして、どこかで見た場面、どこかで見た展開、どこかで見たようなカットでつながって
いくこの映画、サスペンスフルなアクションのはずなのに、途中でちょっと、寝ちゃったよ
・・・悪役がしょぼいんだもん、シチュエーションで盛り上げておいてそれ?!、みたいな
(宇宙を舞台にした<ばったもん『ダイ・ハード』>って感じ?)。
あぁ、かっこいいガイ・ピアースを見に来たのになぁ。

かっこいいと言うより“減らず口の人”だよ・・・。 しかし彼の演技力のおかげでこの
いい加減な映画が多少なりとも見られるものになっているのも事実。
ガイ・ピアースの魅力以外に語るところがない!
やっぱりリュック・ベッソンはあたしには合わないわ〜(『グラン・ブルー』は奇跡的に
素晴らしい映画ですが)。 あぁ、ガイ・ピアースが出てなかったら見なかったであろう、
という直感は当たっていた。 あぁ、またもはずした感が。