2012年10月20日

デンジャラス・ラン/SAFE HOUSE



 予告の段階で、てっきりトニスコ映画だと思っておりました・・・違うんですね(汗)。



 でもなんとなく、デンゼル・ワシントンは好きなんです(しかしそもそも彼を嫌いだと



感じてる人は少ないかもしれないなぁ)。 だからつい見に行ってしまうわけなんです



が・・・びっくりするほど早く、公開が終わったような。 興行的に不発?



   全てを疑え、何も見逃すな

     (しかしどれがコピーかわからないくらいに、説明が多すぎだわ・・・)



 デジタル全盛の現在にあって、どこかざらついた感触の映像が渋くてクールに映る。



しかし新米CIAエージェントのマット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)のお気楽さときたら



・・・なめてんのか!、と説教したくなる感じである。 南アフリカ共和国の某所にある



CIAの秘密の隠れ家(セイフハウス:原題)の管理人で、いつ来るとも知れない客を待つ



だけのお仕事とはいえ、彼女と同居してるは、その彼女の仕事の都合に合わせて



パリ支局への移転願いを出しているはで、「せめて事務職とかならまだわかるけど、



CIAのエージェントのはしくれとしてそんな甘い考えでいるのはいかがなものか」、と



思っちゃうわけです(ライアン・レイノルズが特に好みのタイプではないから厳しい評価に



なってしまうのかもしれません)。



 そんなとき、敵から逃げきれないと思った男がアメリカ大使館に出頭して身分を明かす。



その男は世界36カ国で指名手配中の元CIAエージェント、トビン・フロスト(デンゼル・



ワシントン)。 ペーペーの彼でも知る伝説の恐ろしい男である。



   優等生系の役が多かったせいなのか、

        悪役をやるのはほんとにうれしそうに見えますわ。



 で、トビン・フロストがアメリカ大使館を選択するまで敵から逃げ回るシーンが緊迫感



あふれてかっこよかった。 当然、彼は何が起ころうともあわてない、焦らない。 その



くせ映像はスピード感にあふれ、南アフリカが舞台のはずなのに暑さや熱気めいたものが



さっぱり感じられないのです(ちゃんと現地ロケしているのに)。



 それもデンゼルのクールさ故なのか。 かっこいいなぁ!!



 まぁ、彼を隠れ家に連行し情報を引き出そうとするCIAのベテラン組もやってくるわけ



ですが、何故かフロストを追うやつらは堂々と隠れ家を急襲、「え、セイフハウスって



そんなにセキュリティの面でも構造物としての面でも弱いんですか?」とあっけにとられる



展開に。 ま、収穫はロバート・パトリックがすっかり叩き上げ系のクールな軍人ぽい役が



板についているなぁ、ということでしょうか。 そうしないとフロストとウェストンくんとの



逃走劇にはならないからなんでしょうけど。



   甘ちゃんエージェント、現実を知る。



 かつて史上最強のエージェントと呼ばれた男から直に教わるなんて機会、そうそうない



ですよ。 命を張ったOJT(On the Job Training)でウェストンくんは成長するわけですが



・・・できないやつではないのですが、根が単純な人なのか、<人の心を操る天才>と



呼ばれるフロストとのヒリヒリするような心理戦を期待したのですが・・・あんまりなかった



のが残念。 ストーリーとしてもよくある話ではあるので、結局デンゼル・ワシントンを



楽しむ映画になってしまいました(相変わらずお美しいヴェラ・ファーミガも目の保養)。



なんというか、どんな役を演じてもデンゼル・ワシントンの基本は<理性の人である>と



いうのが見ている側もお約束というか、常に冷静・決して激昂しない人だと思ってしまう



ので、だから安心があるのかもしれません。 だから好きなのかな〜。 でもデンゼルは



そのイメージに安住したくないから悪役もうれしそうにやるのかなぁ?(でもあんまり



悪役には見えないんですよね・・・根っこに信念がありそうだから)



 それでもそれなりに見せてもらえるのは、リアルさの同居したスピード感のある映像の



おかげかと。 なんでも監督はスウェーデン出身の新鋭ダニエル・エスピノーザとか。



 やっぱり北欧からどんどん来てるな!



 ただ、ラストがこの前の『ミッション:インポシブル』と同じ感じっぽいのがなんとなく・・・。



 やっぱりライアン・レイノルズが好みではないせいか? 『あなたは私の婿になる』では



そんなに気にならなかったんだけどな、不思議です。


posted by かしこん at 07:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私、北方健三氏は範疇外なんです。実は氏の現代小説、ハードボイルドのこれでもかと言ったマッチョな文章が苦手で。これぞ男性だ、と圧してくる感じが。おかげでワイルド・ターキーもあまり飲まなくなりました。でも昨今、随分と時代小説を書かれているようなので興味はあるので近々読んでみます。感想はその後で…。お役に立てず申し訳ありません<img src="/image/emoji/82.gif" border="0"><br>
<br>
で、私の好きな時代小説はと言うと 基本的には市井に目を向けたものが好みです。きっかけは宮部みゆき氏。彼女のミステリー小説を読み漁った挙句に時代小説は如何なものか、と読み始めたのが運の尽きで、大上段に構えないものばかりを探しては楽しんでいます。その辺りが「歴女」の方々とは違うところでしょうか。宮部みゆき氏の時代小説はほぼ制覇。お気に入りの作家さんは 池波正太郎、宇江座真理、畠中恵、風野真知雄、和田はつ子、高田郁、六道慧、佐藤雅美、倉坂鬼一郎 あたり。特に趣味の料理がテーマになったものはついつい夢中になります。<br>
<br>
時代小説にはまるまでがあまりにも殺伐としたものばかりだったので最近は時代小説を読んではほっこりとしています。<br>
ちなみに殺伐時代は 犯罪ノンフィクション、ミステリー(ジェイムズ・エルロイ、P.D.ジェイムズ、トマス・ハリス、パトリシア・コーンウェル、レイモンド・チャンドラー、パトリシア・ハイスミス、ロバート・B・パーカーなど)、国内ミステリー(宮部みゆき、東野圭吾、西村望、横溝正史など)それに精神疾患の関連本などを読み漁っていました。
Posted by 懐古庵りゅうこ at 2016年12月04日 13:13
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