2012年07月23日

ワン・デイ  23年のラブストーリー/ONE DAY



 23年間を描くのに一年のある一日にだけスポットを当てていく、という手法、



わりと演劇ではおなじみなのですが映画では珍しいかも、と思って。 アン・



ハサウェイ、わりと好きですし。 しかし、ロマンティックラブストーリーかと思って



いたら意外にも男性向けでは?!、という内容でした。



   23年。 23回の7月15日。

                 どの1日も、あなただけを 見ていた――



 大学の卒業式のバカ騒ぎのあと自己紹介をしたエマ(アン・ハサウェイ)とデクスター



(ジム・スタージェス)。 メガネの地味ガールであるエマは大学内のアイドル的存在で



あるデクスターにずっと憧れていたのだが、しかもプレイボーイである彼は勿論そんな



ことには気づかず。 酔った勢いでどうにかなりそうな二人だったがタイミングが合わず、



今後ともいいお友達として付き合いましょうということに。



 というわけでその日が1988年の7月15日。 その後、毎年の7月15日を点描する



ことで二人の信頼関係が深まっていく様子や日常生活の変化が観客に感じられる



つくりになっております。 とはいえ23年間を2時間弱で描くわけで、エピソードの掘り



下げ不足は否めない・・・(勿論、必要なことは十分描かれているのですが、観客としては



もっと見たいという気持ちに)。 原作者自ら脚本を担当しているのは、もしや「ものたり



なかったら原作を読め」という戦略なのでは・・・と考えてしまった。



   メガネをかけているだけで

     アン・ハサウェイを「ダサい女子」扱いするのは無理があるよ。



 相手役のジム・スタージェスですが、あたしはどうも彼の印象が絞りきれなくて・・・



映画によって顔が違うように見えるのですよね。 『ラスベガスをぶっつぶせ』では



確かに若いハンサムくんだったですが、『正義のゆくえ』ではずっと本気でダニエル・



ブリュールだと思っていたし・・・この映画ではそんなにハンサムくんに見えなくて、



なんかがっかり(しかしそれは彼の演技力なのかもしれない)。



 おぼっちゃまであるデクスターは大学卒業後、なんとなくフラフラしながらテレビ



業界へ。 エマは文章を書く仕事をしたいと思いつつ日々の生活のためにメキシカン



レストランで働く日々、とエマについては非常にわかりやすい設定なためか



(デクスターのこともずっと好きだと最初からわかっているし)、デクスター側の描写に



多く割かれている印象です。 だから男性向けっぽく感じたのかも。 多分二人は



それぞれに別の友人関係もあるのだろうけれど、7月15日に絡んでこないために



お互い以外に信頼しあえる相手がいないみたいな感じ・・・むしろ、なんで付き合わ



ないんですか?



   それは、デクスターくんがダメなやつだから。



 お互いそんな気持ちはあっても告白するタイミングを外したらあとは意地の張り合い



・・・ということなのでしょうか。 タイミングと勢いって大事ですね。



 デクスターの両親の存在が清涼剤でしたよ。 母親役のパトリシア・クラークソン、



また末期がんの役で『エイプリルの七面鳥』を思い出しちゃった。



 エマがかつて付き合っていたイアンがデクスターと「もう会うこともない」と言葉を



交わすシーンもまた素晴らしい! というわけで実はエマとデクスター以外の場面に



こそ感動があったり。 アン・ハサウェイのもっといいところを出してくれよ、と思いつつ、



最後にエルヴィス・コステロの歌が流れてきたらものすごく満足感に浸ってしまった・・・。 


posted by かしこん at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック