以前NHK−BSで放送していたのだが見事にチェックを忘れまして・・・今度第2
シーズンが放送とのことで現在第1シーズンをBSプレミアムで再放送中。
今回こそは忘れず、乗っかりました。
予備知識はまったくなかったので「またホームズものかな?」ぐらいの気持ちだった
んですが・・・まさか現代設定でシャーロック・ホームズ物語を展開させる気とは!
一瞬びっくりしたけれど、これがうまい! はまってる!
何故今まで誰もやらなかったのだろう、というくらい面白い。
ちゃんと第一話ではホームズとワトソンとが同居するきっかけから描かれるし、
ロンドンの街も最先端の現代建築とビクトリア朝時代の建物がそのまま同居している
ような錯覚感(ロンドンがほんとにそうなのか、CG的効果なのかはよくわからないが)。
なるほど、これならホームズやワトソンのイメージに合うかどうかと配役に苦労する
ことはないわけだ! インターネットもスマートフォンも使いつつ、きちんと純粋推理の
醍醐味を残し、「製作者側は『原典』のことちゃんとわかってる〜!」と、マニアほどでは
ないが十分ファンであるあたしから見て<胸キュン描写>多々ありです。

ホームズにはベネディクト・カンバーバッチ。 『アメイジンググレイス』・『裏切りの
サーカス』と出演作が相次ぐイギリス若手実力派。 ワトソンはマーティン・フリーマン。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』のあの人だよ!、ということでニヤリ。
現代設定なので原典では絶対触れられない問題「お二人は恋人同士ですか?」的
質問(もしくは断定)にガンガン踏み込んでくるまわりのみなさんに「恋人じゃないよ!」と
言い張り続けるワトソンさん。 ホームズに「こちら友人のジョン」と関係者に紹介される
たびに「同僚です!」と強く言ってみたり、楽しすぎる。
そう、このドラマでは二人はお互いにファーストネームで呼び合うのだ。
なんだこいつ、とは一部思ってるジョンだが、キーっとなったシャーロックがやっちゃった
ことをつい口を滑らせたとき、多分シャーロックは「非難されるんだろうな」と一瞬思った
ようなのだ。 しかしジョンは大爆笑し、「ま、気持ちはわかる」と呟く。 それを気に、
シャーロックは彼を進んで「ジョン」と呼ぶのだ!
しかもジョンは役立たずなんかではなく有能で十分シャーロックの右腕の役割を
果たせる実力者。 この二人の関係が素敵すぎ!
はっ、これがもしかして「萌え」って気持ち?(今までは理解できてなかったが)
ガイ・リッチー版の『シャーロック・ホームズ』シリーズがホームズのワトソンへの愛情を
ストレートに描いて成功したけれど、この二人はほんとに親友、それこそ<相棒>。
ハドソンさんはまるでお母さんみたいだし、レストレード警部は若いし、兄マイクロフトは
何か裏がありそうだし、初回からモリアーティーの存在は示唆されるし、もしかして結構
やりたい放題ですね?
しかも第一話では<名探偵という存在の宿命と矛盾>についてまで言及してくれ
ちゃってますよ。 ここのテーマに更に踏み込むのか、モリアーティーが率いる巨大な
犯罪組織との対決としてドンパチ方向へと進むのか気になるところではありますが・・・
とりあえずあたしはジョンのファンになってしまいました(だってホームズのとばっちりを
人のよさと努力故の才能で乗り切ってしまうんだもの。 恨みはあとに引きずらないし)。
登場人物が魅力的すぎてストーリーが二の次になっている部分がなきにしもあらず
だが・・・そこは第2シーズンまで期待しましょう。
第二シーズンは7月22日(日)22:00から3週連続で放送!
ラベル:海外ドラマ