2012年06月24日

引き続くコージーミステリ その6

ニューヨークの魔法使い/シャンナ・スウェンドリン
 <竃v@製作所>というサブタイトルつき。 こいつもシリーズものらしい。
 テキサスの田舎から大学時代の友人の好意を頼ってニューヨークに出てきたケイティは、自分がこの上なく平凡であることにほとほと嫌気がさしている。 気分屋で自分勝手のボスのご機嫌をとり続けなきゃいけない仕事ももういや。 そんなケイティが謎の会社にヘッドハンティング! どうやらそこは魔法を使う会社らしい…という話。

  ニューヨークの魔法使い1.jpg 読んでから表紙を見ると、これ以上ぴったりなものはないと思える。
 仕事関係の悩みの大半が人間関係、というのはどんな組織で働いたことがある方はおわかりかと思いますが、これはもう、ヤングアダルトもしくはそれ以上の年齢向きの『ハリー・ポッター』でした。 自分は魔法に影響されない、という特殊能力(本人には自覚なし)によって新しい会社では能力を買われて優遇される!、というヨロコビ。 「この会社、辞めたい」と思うときに先走る妄想そのもの、という感じ。
 会社のビルの上についているガーゴイルと会話したり、一緒に移動できたり、楽しすぎる! しかも会社のCEOは魔術師マーリンだ!
 裏表紙の<出版社あらすじ>には、「魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』」とあり・・・発売当時は『ブリジット・ジョーンズの日記』が大人気の頃だったんですかねぇ。 売りたい気持ちが先走ってるような・・・。 ただ、次作で主人公は二人の男性の間で悩む、みたいなことはありそう。
 それにしても、自分は妹タイプで男の人からもてないとか、大学三年のとき以来ステディな関係の人がいない、というわりにキュートな男性の仕草に心奪われたり、いろいろ男性に対して妄想してしまう場面が多いのはなんでなのか?(コージー読んでるとそんなのばっかり)。 というかそれが普通なのか?
 これはアメリカ文化と日本文化の違いなのか、あたし個人の資質の違いなのであろうか・・・悩むところだ。


危ないダイエット合宿/カレン・マキナニー
 <朝食のおいしいB&B>シリーズ第3作。 コージーミステリの中でも最も自身の身体を張るヒロイン(職業探偵じゃないのに)ともいえるナタリーは、今回も痛い目に遭ってました。

  朝食のおいしいB&B−3.jpg 過度なダイエットは罪だけど、おいしいものを食べつつもそこそこスリムでいたいわよね、が大概の女の本音。
 ダイエット合宿の団体が<グレイ・ホエール・イン>に到着。 大口のお客が来てインの経営的には大成功、しかし一日三食を決められたダイエット用レシピでつくらねばならず仕事的にはおおいそがし。 でもこれにつきあったら自分もやせるかも、と期待するナタリーだが、この団体客はそれぞれいわくありげ。 そうこうするうちにツアーの男性トレーナーの死体が発見される。
 毎回インのお客が殺されるのは小さい島で起こる出来事としては限界があるのでは・・・登場人物たちも中で喋ってますけど。 ただ事件だけではなく、クランベリー島の歴史を織り交ぜていくのがいい目くらまし(?)になっているのかなぁ、と思う。
 ダイエット合宿の主催者がナタリーの恋人・ジョンの昔馴染みということでやきもきするナタリーですが、前作で自分の元婚約者が登場したとき途中どっちつかずの対応をしたではないか・・・とげんなり(勿論、本人も反省しているのであるが嫉妬の気持ちはつまらない意地を張らせるのよね)。
 ヒントがしっかり出ているので、犯人や動機は途中でわかってしまいますが・・・。
 美味しい食事(おやつ)・殺人事件・恋愛が等価、というのがコージーの価値観だな、と今更理解するあたしでした。

posted by かしこん at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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