2012年06月19日

またもかなしい知らせ

 ネットのニュース一覧の片隅を見て、かたまる。

   作家の赤江瀑氏、死去。

 ・・・なんか最近、そんな知らせばかり。
 そういえば最近読んでなかったけど、あたしはこの人の本をほとんど古本屋さんで買っていて、普通の書店で探したことがないからかも(何故なら、気がついたときにはほとんど絶版だったからだ!)。
 がさごそと夜中に本棚を探す。 確か神戸に引っ越してくるとき持ってきた本があったはず・・・あったあった。

  ポセイドン変幻.jpg ポセイドン変幻/赤江瀑

 『オイディプスの刃』でもなく『ニジンスキーの手』でもなく、『八雲が殺した』でもなくてこれ、というのがあたしの好みを如実にあらわしている、と自分で思う。
 短編集なのですが、これに収録されている『ホタル闇歌』がものすごいんです!
 でもかつては「赤江瀑が好き」ってなかなか言えなかったなぁ。
 あまり知られていないというのもあったけど(あ、あたしのまわりでは、という意味)、この感じをわかる人が少ないかも・・・みたいな気持ちがあって。
 <死に至る美学>とでもいいましょうか、自分が美しいと信じるもののために命を捨てられる覚悟があるかについてずっと描かれているんですよね(と、あたしは思っています)。 だからはまる人は一作読んだらはまると思うし、ダメな人はずっとダメ、みたいな。
 そういう意味では作者がどんな人か全然知らなかったし、ましてどういう人か知りたい気持ちも起きなかった。 作品がすべてだったし、下手にプライベートを知ってしまったら作品への余計な気持ちが入りそうで。
 だから今後も詳しいことは知らないままでいたい。
 ・・・せめて『オイディプスの刃』、復刻して。

posted by かしこん at 05:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
懐古庵さま<br>
<br>
こんばんは<img src="/image/emoji/00.gif" border="0"><br>
わー、リアル赤江瀑読者に初めて会いました<img src="/image/emoji/08.gif" border="0"><br>
なんでなんでしょう<img src="/image/emoji/09.gif" border="0"> 実は読んでいるがみんな黙っているのでしょうか<img src="/image/emoji/09.gif" border="0"><br>
でも懐古庵さまとはいろいろ共通項があってうれしいです。<br>
<br>
自分が影響を受けたりはまったりしているものはなんだかいろいろあるのに、<br>
普段は忘れていて、その人が亡くなったことを知ってそのことを思い出す・・・<br>
みたいなことがこれから増えていくのかなぁ、と思ったりしました。<br>
私もまた赤江瀑作品を読み返したいです。
Posted by かしこん at 2016年12月04日 13:13
おはようございます。<br>
赤江瀑氏は高校生の頃に読んでいました。三島とはまた違った「幽玄の世界」みたいなものを感じさせる作品が当時の私には目新しく映ったのを思い出します。正直、しばらく離れてしまっていましたが、氏の訃報を聞き、今一度読み返してみようかなぁと思いました。<br>
実は私の周りにも赤江氏の読者はいなかったので一人静かに愛読、でした。
Posted by 懐古庵りゅうこ at 2016年12月04日 13:13
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