2012年06月09日

幸せの教室/LARRY CROWNE



 邦題からイメージしていた映画とは、なんか違った。 だって原題の『ラリー・



クラウン』って、トム・ハンクスが演じている役の名前だもの! 『フォレスト・



ガンプ』みたいな感じか! そしたら脚本も監督もトム・ハンクス・・・どんだけ



気合が入ってるんだ。



 ラリー・クラウン(トム・ハンクス)はMマートの名物店員。 しかし大学を卒業して



いないためこの会社ではこれ以上の出世は見込めない、という理由でクビになる。



これまでの自分を否定されたように感じ落ち込むラリーだが、隣の家の夫婦の



薦めで近所の大学に通うことに。 学生部長から「人生が変わるよ」とアドバイスされ、



スピーチのクラスと経済原理のクラスを申し込む。



 一方、スピーチクラスを教えるミズ・テイノー(ジュリア・ロバーツ)は教職という



仕事への興味や情熱が薄れてきているやけにイヤな女で、しかし美人であることに



盛り上がるラリーは大学で、これまでとはまったく違う生活と友人たちを手に入れる、



という話。



   そこは、明日が好きになれる場所。



 最初のアップで、「トム・ハンクス、老けたなぁ」と感じてしまい。 トム・ハンクスを



映画館で見るのが久し振りだからだろうか・・・。 それとも主役のキャラまで



『フォレスト・ガンプ』に似てるからつい比較してしまうのであろうか(あれって



何年前の映画?)。



 まぁともかく、仕事をクビになり・妻とは離婚していてマイホームを抵当にお金を



渡した(只今銀行に返済中)、という大変お金に困っている人でもあっさり大学に



通えるというシステムにびっくり。 細かな手順については映画では描かれなかった



のであるが、なんか願書出せばOKみたいな感じ・・・そういうところは「いいなぁ、



アメリカ」って思う。



   めちゃ年下のクラスメイトもできる。



 経済学の教授は厳しそうな日系のおじさんなのだが、なんだかんだ言いつつ



がんばって結果を出す・努力して理解する人に対しては非常に寛容というか、



ちゃんと評価してくれる。 そうだよなぁ、途中寄り道もせずに大学に行くような



学生ばっかりよりも、いろんな年齢・キャリアを持つ人が集まる大学のほうが



若い学生にとっても刺激的だよな・・・と、自分の学生時代を思い出す(同じような



年代の人しかいなかったですね)。



 人生、いつでも気持ちは学生!



 ただ、イメージと違ったのは・・・そういう感覚が教室から得られるのかなぁ、と



(あ、経済学の講義からはそれを感じるけどスピーチクラスからは感じない)。



人生が変わるほどの魅力がスピーチクラスにあったのかどうかよくわからない・・・



のだった。



   先生が美人でよかった、ということ?



 で、映画としての大枠が実はラブコメだった、という。



 ラリーがやたらいい人なんだけど、だったらなんで離婚したのか?(そりゃ



相性は人それぞれですが、これが原因だったかな的なポイントはほしかったかも)。



テイノー先生もなかなか人でなしだがその夫もまた結構ひどいぞ、という救いの



なさとか(別れること前提にするための性格づけみたいで)。 この映画だけじゃ



ないですが、お互いに気遣わない人たち・もしくは女性を気遣う男性は描きつつ、



男性を気遣う女性を描いたらフェミニズム的に負けだから描かない、という痛さを



なんとかしてもらえませんか。



 とはいえ、この映画が痛さ満載なのかといえばそうでもなく、ラリーのとの会話



(相手は誰でも)はそれぞれ気がきいていて、ひねりがあったり笑いがあったり。



やっぱりコメディやってた方はうまい会話ができるんだなぁ!(日本に対して幾分



好意的なトークもあるし)。



 大事なのは環境に対する新鮮で素直なリアクション、まわりの人々との協調性や



友情、自分の趣味にも打ち込むこと、などという「自分の人生を幸せにするための



ステップ」を一段ずつあがっていく感じが見えるのが、この映画を見てなんとなく



ハッピーな気分になる理由かしら。 まだ階段は途中だし、先がどうなるかは誰にも



わからないけど、とりあえず今は。



 それにしても観客の平均年齢が高くてびっくりでした・・・。



 トム・ハンクスもジュリア・ロバーツも、その名前で呼べるお客さんはいいお年なのか



(若い人、いないんだ・・・)。 でもそういう年齢に向けてる映画だから、トム・ハンクスは



自分の役割がわかっている人なんだなぁ、と感じる。 さすがだ。


posted by かしこん at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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