タワレコへ行く。
グラミー賞の影響で、店内はアデルがヘビーローテーション。 つい、ニヤリと
してしまう。
ポール・マッカートニーの新譜を試聴したくて行ったのだが・・・どうも人がそこから
離れない、しかも周囲には次を狙っている気配の人たちが何人も。
これはちょっと待っていられないなぁ、と別のコーナーへ行く。

いわゆる“美メロ”がウリのアメリカン・ポップ・ロックバンドのサードアルバム。
ジャンル的にはオルタナティブロックと思われますが、サウンドとしてはかなりメジャー
路線だと思います。 めずらしくも国内盤が出ていたのですが、輸入盤が紙ジャケット
だったのでこっちを買ってしまった・・・それに、彼らは輸入盤でも歌詞カードをつけて
くれる数少ないバンドでもあるからです(ファースト・セカンドは国内盤を買ったから
いいや、的思考もあり。 こっちの方が千円以上安かったし)。
前2作に比べると、なんとなく地味?
“HOW TO SAVE YOUR LIFE”や“YOU FOUND ME”のような一曲で聴き手の胸を
撃ち抜くキラーコンテンツがないからだろうか。 でも一曲一曲の構成は緻密だ。
キャッチーさにあたしがとらわれ過ぎていて、素晴らしさにまだ気づけていないのかしら。
これからも聴く楽しみがありまする。
ずいぶん前に試聴機で聴いて気になっていたんだけどそのときは時間がなくて、
でも名前とか覚えてなくてジャケットの記憶もどんどん薄れていって、「次に行っても
探し出せないかもしれない」と思っていたアルバムを、なんと見つけることができました。

これは輸入盤のみですが、日本語POP的シールが貼ってあります。
少女は歌う、ピアノが語る。
心奪われる15歳のピュア・クリスタル・ヴォイス。
全英が注目する超新星BIRDY(バーディー)待望のデビュー・アルバム。
全編ほぼカバー、しかもほぼピアノ弾き語りのみ。
クリスタル・ヴォイスとありますが、あたしにはシャーベット・ヴォイスというか・・・
どこか落ち着いたふしぎな揺らめきを感じるのです。 それを、このジャケットの少女が、
15歳が、歌ってるとは!
声は高いわけでも細いわけでもない。 低すぎるわけでも力強さが前面に押し出されて
いるわけでもない。 けれど確かにある安定感と、けれどどこか不安定さを醸し出す
揺らめき。 正反対のものがいくつも同居しながらそこにある。
これが若さ故のものなのか、もしくは一生続くものなのだとしたら彼女の才能は
とんでもないかもしれない。 最近、イギリス、ほんとにすごい。