2011年06月23日

憧れの“少女マンガ家”の実像に迫る



 ふらりと寄った紀伊國屋で、「あぁ、読んでみたいなぁ」と思っていた本を見つける。



   数寄です!壱/山下和美



 建築家だが能楽堂の構造を研究したりして、お茶室をつくりたい!・数寄屋造りの



家を建てたい!、という若者と知り合った筆者が、長年胸にくすぶっていた「和の家に



住みたい」心に火をつけられ、日常の仕事と並行しながら「数寄屋造りの家に住む



ためには、それにふさわしい教養や所作を身につけなければ!」と一念発起した



日々を綴るエッセイ。 が、それが普通のハウツー本とはまったく遠い位置にある、



というのが本書の読みどころ。



 「19歳でデビューしてからマンガしか描いてないので、社会的経験値ゼロ」を



自認する筆者の過去の数々の失敗がセラピーのように書き起こされている(途中



から筆者も「これはセラピーだ」と開き直られたご様子)。 だから「えっ、そんなことも



書いちゃっていいの?!」というほどに赤裸々な現状のぶっちゃけ話(過去のうっかり



やら、断るのが苦手なために銀行がすすめる投資信託にOK出してしまったばかりに



実は今はお金がない・・・とか)が展開してハラハラドキドキです。



 あたし自身もどちらかといえば“うっかり派”のほうなので(自分の興味ある範囲は



詳しいが、興味のないことには一切無頓着)、他人事とは思えない部分もありで。



ただあたし自身はお金がない上、博才もくじ運もないので労働以外でお金を手に



入れようと思わない感覚が徹底しているため、痛い目に遭ってないだけですから。



 交渉上手な若き建築家、住宅メーカーに勤める義兄などの協力者を得て、筆者は



正しき数寄者となって数寄屋を手に入れられるのか!



  ※ 数寄者:「すきもの」ではなく「すきしゃ」と読むのが正しい、らしい。



 家が建つまでこの企画(つまり連載 → 単行本)は続くそうなので・・・続巻が大変



楽しみでございます。



 あと、「うわっ、予想外のもの見つけちゃったよ!」パターン。



   一瞬と永遠と/萩尾望都



 これはマンガではなく、文章のエッセイ集。



 萩尾望都はあたしがマンガを読み始めたときにはすでに“他に追随する者のいない



少女マンガ界のトップランナー”であったし、それは今も変わらないんだけど、あたし



自身が歳を重ねるごとに『萩尾望都』の偉大さがしみじみと理解できるようになって



きたというか・・・同じところに住んでいる人に「少年マンガにおける高橋留美子みたいな



存在?」と言われたが、まったく土俵が違うのではないかと思った(しかし高橋留美子が



どういう存在なのかあたしにはよくわからないので「むむむ」と答えるのが精一杯であった)。



 唯一無二の存在を、誰かと比較することなどできようか。



 ハードカバーなので迷ったのだが、ぱらっと目次をめくったら“食卓にはブラッドベリの



幸福を”の文字があったので購入決定! 帯によれば「萩尾望都があこがれ、求める



ものたち」について書かれているらしい。 つまりそれは幼き日々についての回想も



含まれるであろう。



 憧れる人が好きなものについて語るのを聴くことは、単純にうれしい。



 ましてそこに自分が好きなものも出てくれば更に、である。



 ハードカバーは買わないようにしていたが、これは別である。







 追記:夜中にゴミを出しに外に出たら、街がすっぽりと霧に包まれていた・・・

    ここはロンドンか! つまりそれだけ、湿気が多いということです。

    あぁ、げんなり。

    でもまだ昼と夜の温度差があるからこそのこの現象・・・そのうち、夜中でも

    サウナと変わらない日がやってくるんだろうな・・・


posted by かしこん at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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