2011年06月18日

スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団



 原題は、“SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD”。



 冒頭のユニバーサル映画のマークが8ビット画面&サウンドになっていることで



いきなり気分が盛り上がる。 ファミコンだ!



 というわけでファミコン(&日本のゲーム)とアメコミ(若干日本のマンガも入り



つつ)を忠実に映像化、というチープ感あふれつつ微笑ましい出来上がりに。 



 『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督作品ということで、非常に納得。



 そう、万人が思うであろう、おバカ映画でございます。



 売れない(売る気もない?)バンドでベースを弾くスコット・ピルグリム22歳



(マイケル・セラ)はイケてない雰囲気漂わせつつも何故か付き合う女の子が



絶えず、今は17歳の高校生とデートしていることに周囲の人間は納得できず。



 スコットの妹がアナ・ケンドリックで、オスカーにノミネートされてもこんなおバカ



映画に出てくれるのね・・・とほっこり気分にさせてくれる(また言葉が乱暴でも



どこかかわいいのがいい!)。 ちょっとおとぼけのスコットのルームメイトくんが



成長したキーラン・カルキンなのにもにやり(いい味出してます!)。



 彼らの日常会話がいかにもで、ちょっとリアルで楽しい(DSやってるいかにも



オタクな青年が『ゼルダの伝説』が好きとかいうのには大爆笑だったり)。 なんか



イギリス的!



 ところが、スコットが「運命の相手!?」と感じてしまったラモーナ(メアリー・



エリザベス・ウィンステッド)に出会い、恋に落ちてしまってから彼の生活は一転。



彼女の元カレ(元カノ含む)7人と戦って倒さなければラモーナと付き合うことは



できないのだ! かくてスコットは「ゲーム世界の戦い」に身を投じる。



   まぁ、バトルシーンになる前から、

    人が出てくればRPG的それぞれのポイントが表示され、電話が鳴れば

    その音をあらわす文字が踊ったり。 それにわくわくする人にオススメ!



 何故ゲーム画面になるのか? それは言ってはいけないというか・・・多分、



ミュージカルと同じような感じの世界観だと思えば。 いきなり歌いだすことを



受け入れる世界同様、この映画の中でもバトルシーンはゲーム世界に切り替わる。



敵を倒せばコインがじゃらじゃら降ってくるのはスーパーマリオですかね?



   バトルシーンは

          『ストリートファイター』というより『鉄拳』?



 ま、世界観は一度理解しちゃえば何でもありですが(ここがダメな人は絶対ダメな



映画だと思う・・・)、スコットくんがまず人としてダメで。 日本人がイメージする



ところの“オタク”とはまったく違うキャラなので、『電車男』的なものを期待しても



まったく違い。 だってスコットはラモーナと出会ってからも、高校生のナイブスとは



別れないもの! 二股かよ! おまけにそれがばれてもナイブスはけなげにも



スコットを助けて戦いに加わるのだ! なのにラモーナの女性として・人間としての



魅力はあまり描写されず・・・ナイブスがかわいそうじゃないか!



 つまりそこが、スコット・ピルグリムくんの人としての底の浅さである、ということ



なのだろうか。 ゲームをクリアしても人間として成長できるわけじゃない、そこから



何か学びとらないと意味がない、という。



 というわけで、彼はいつか“8人目の元カレ”としてまたゲームに参戦する日が



来るのかもなぁ、と思うのはあたしが意地悪だからか? いや、いちばん成長した



のがナイブスだ、ということでよかったと思うべきかも。 



 と、物語的には不満もありますが、とにかく音や音楽が面白くて楽しい!



 ファミコン・スーパーファミコン世代にはたまらないかも。


posted by かしこん at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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