2011年05月21日

婚前特急



 邦画でコメディ、しかもラブコメって難しいと思う。 しかしそれに真っ向勝負した



姿勢を買ってみる。



 フリーペーパーの営業を都内でしつつ、同時に5人の男性と付き合う24歳の



チエ(吉高由里子)は、「今が楽しければそれでよし」をモットーに生きてきた。 



しかし親友のトシコ(杏)が結婚することを聞き、「結婚、いいよー」と言われ、



ふと自分の越し方を考える。 では、と5人の男を『結婚相手として相応しいのか



どうか』査定することに。



   何故2番がないのか・・・を想像すると

  それはそれで面白いけど、いちいち全員の部屋の合鍵、持ってるのめんどくさくない?



 その5人の男は、ヘアサロンオーナー(榎木孝明)、バイクショップオーナー



(青木崇高)、食品会社の営業(加瀬亮)、年下大学生(吉村卓也)、パン工場



工員(浜野謙太)。 それぞれのメリット・デメリットをノートに書き込み、デメリットの



多いやつから振っていくことにするが、真っ先に切り捨てようとした相手から



「え、ていうか、オレとチエちゃん、付き合ってないじゃん。 オレ、好きな人が



いるんだよね〜。 だからさ、これまで通り、体だけの関係は続けようよ。 じゃ!」と



予想外の返答。 プライドが傷つきまくったチエはそいつへの復讐に意欲を



燃やすのであった。



 ある意味、チエは率直過ぎである。



 トシコに「なんで5人と付き合うの?」と聞かれれば「だって、相手が一人しか



いなかったら、その相手と都合がつかなかったら最悪だよ? ごはんどうする?



映画は? 旅行は? だから、その人がダメだったら別の人、っていう、時間を



有効利用してるだけ」と言うが自分でも言い訳めいているのはわかっている。



 「だったら、一人で行けばいいんじゃない?」



 「でも、だって、一人じゃつまんないでしょう!」



 そう、チエはさみしがりやなだけなのである。 最初にこういう会話を持ってくると、



突拍子もなく無茶でおバカなチエの行動も見ていて許せる範囲内になるのがうまい



なぁ、と思う。 しかし至極まっとうなことを言っているように見えるトシコも実は



かなり・・・であったりして、「若い女の子、大丈夫か!」みたいな気持ちになって



しまうのはもう世代のずれなの? あたしがカタすぎるの?



 吉高由里子のキャラクターを全面的に活かした、逆にいえば彼女頼りの映画なため、



5人の彼氏の存在が描ききれてない(3人ぐらいでよかったのでは)・途中から



登場人物限られすぎ(脇役にもっと愛情がほしい)・先が読めすぎる(まぁミステリじゃ



ないからいいのか)、と不満がないわけじゃないですが、日本で手薄なロマンティック・



ラブコメというジャンルにあえて参戦した勇気は買いたい。



 でも、“スクリューボール・コメディ”と呼ぶには勢いが弱い。 特急じゃないなー、



急行でもない快速って感じ。 ただドタバタ度を出すために頑張っているのはわかった。



   チエのことをいちばんよくわかって

    いるのは営業職さんなんだけど、バツイチの彼の心は離れて暮らす息子で

    占められているので・・・。



 しかし、チエのぶっ飛びキャラに目が行きがちだが、そもそも5人の男たちも



それぞれ問題ありだし、チエのことを全部夫に喋ってしまうトシコも、それを聞いて



「チエちゃんってほんとに面白い子だねぇ」と答える夫も、なんだか出てくる人たちに



まともな人がいない感じ! ラスト近くに登場する白川和子さんのさりげない一人



語りが唯一まともな人の考えに思えてちょっと感動しちゃったんだけど。



   結局、勢いですか・・・。



 恋愛のゴールは結婚ではないのだが・・・いいのか、それでいいのか!、とツッコミ



満載のラストシーンまでチエの甘さは否めないのだが(その後の生活はいろいろ大変



だと思う・・・)、でも人生とはそんなものなんですかねぇ。



 女の子同士が複数で見に来てる感じが多かったので、見た後ワイワイ盛り上がるには



最適映画かも・・・。


posted by かしこん at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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