2011年04月16日

恋とニュースのつくり方/MORNING GLORY



 レイチェル・マクアダムス、かわいいと思います。 あたしの中では『消された



ヘッドライン』がベストにキュートですが、それをこれは越えてくれるのか、という



期待にて、鑑賞。 実は監督『ノッティングヒルの恋人』&脚本『プラダを着た悪魔』と



いう布陣、サポート役にハリソン・フォードとダイアン・キートンまで出ているという



豪華さでの“お仕事女子ラブコメ”。 こういうところ、やせても枯れてもハリウッド、と



いう意地を感じます。



 しかし結論として、『消されたヘッドライン』のほうがかわいかったかなー。



 ベッキー(レイチェル・マクアダムス)は地方のテレビ局のモーニングショーの



スタッフとして働いていたが、突然リストラにあう。 しかしいつか三大ネットワークで



番組をつくるのが夢の彼女はあらゆるテレビ局に企画書や意気込みこみの履歴書を



送りつけまくる。 ちっとも反応がなくあきらめかけた頃、ニューヨークから電話が!



 結果的にモーニングショーの新しいプロデューサーに採用されたベッキーだが、



いざ蓋を開けてみればその番組は超低予算の超低視聴率番組だった。 とにかく



視聴率を上げなければ、と彼女がとった作戦は、伝説のジャーナリストでかつての



花形報道キャスターだったマイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)を起用することだった。



   しかし思惑通りには・・・。



 だがニュースキャスターとしてのプライドが、モーニングショーの司会なんぞに



耐えられるわけもなくトラブル続出。 初めからのメイン司会者であるコリーン・ペック



(ダイアン・キートン)との確執も始まり、いったい番組はどうなっていくのか・・・。



 そう、予告で気になったのが、ベッキーを面接していたのがジェフ・ゴールドブラムっ



ぽかったから! 実際にも彼だったんですが、すごいお久し振り!って感じでやたら



うれしかった。



   個人的には『ジュラシックパーク2』以来かもしれん。



 明らかにワーカホリックのベッキー、髪はいつも簡単ポニーテールで前髪はふっ



飛ばし状態。 スキンケアもしてる時間ないんだろうな、と目の下のクマやらくすみ



なんかそのまんま、ではあるのですがアップになってもそれが痛々しくないところに



彼女の若さが活かされているのでしょう(『噂のモーガン夫妻』のサラ・ジェシカ・



パーカーのアップは痛々しくてつらかったよ・・・)。



 そんな彼女に興味を持つのは、同僚だが部署の違うアダム(相変わらずハンサム



なのかハンサムじゃないのかの微妙なラインのパトリック・ウィルソン)。



   初デート?は局の近くのバーで。



 手ごわい仕事に新しい恋、ベッキーは両方手に入れることができるのか?



 アダムは「働き過ぎだ(というか意識を仕事に持って行きすぎ)」と彼女に言うの



だけれど、ある程度結果を出さなければ仕事においていくらいいこと言っても相手に



してもらえないのではないか? そのためには最初にがんばれるだけがんばるのは



当然ではないだろうか(これって日本人的感覚?)。 だからベッキーの気持ち、



あたしはよくわかったけど。



 無理やり恋愛部分を持ち込まずとも、お仕事のことだけで十分物語はもったと



思うんだけどな。 ベッキーとコリーンの関係ももっと掘り下げてもよかったと



思うし(その点、ダイアン・キートンがもったいないというか、もっと活かして



あげればよかったのに)。



 が、いちばんおいしいのはハリソン・フォードなのである。



 どう考えても看板報道キャスターに見えないんだけど(戦場リポーターならすごく



似合ってると思うけど)、頑固でプライド高くて負けず嫌いの男がいやいやモーニング



ショーの司会に座る、という視聴者へのサービス精神一切抜きの露骨な仏頂面、



コリーンへの対抗意識など“おとなげない態度”多数。



   この二人の陰険漫才的やりとりが見たくて

                 チャンネルを合わせる人、いるかも。



 番組打ち切りがかかってくるからとにかく視聴率を上げたい、そのためには何でも



するベッキーと(そのおかげでいつの間にか体当たりレポーターにさせられちゃった



天気予報のおじさん、面白すぎ)、テレビは視聴率ではない、即効性の真実を映し出す



ことこそいちばんの役割、と考えるマイクとの溝は埋まらない。



 この二人がどう歩み寄るか・・・というのがこの映画の見せどころでもあり、



お仕事女子としての生き方を考えさせられるポイントでもある。



   自分を知ってもらうだけでなく、相手を知ること。



 仕事って仲良くなりすぎてなれあってもいけないけど、信頼関係とチームワークが



なくてもできないのよね。 けれどそれの基礎を築くのはプロ意識と、仕事への姿勢。



過労死するほど働くのはダメだけど、自分のやりたいことのために精一杯打ち込める



ものがあるならば、その時期は“お仕事命”になってしまってもいいのでは? そんな



時間、長くは続かないのだし。



 そんなことをつい考えてしまうあたしは、実は働くことが好きなのだろうか?



 映画としては“ハッピーなラブコメ”の域は出ていないんだけど、これはこれであり



なのではないでしょうか。 若干時代遅れ感がありますが、そして現実はそんなに



甘くないところもありますが、そんなこと言ったらきりがないわけで。 キュートな



ヒロイン、安定した実力派キャスト、それだけでも十分価値はあるかと。



 でも映画業界とはいえ声高にテレビ業界を批判できないんだな〜、というのが



実はいちばん面白かったりして。


posted by かしこん at 06:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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