2011年02月17日

手をつけていいものかどうなのか

 いろいろ読みかけの本はまだまだあるというのに、恐ろしいものに手をつけてしまいました。

  逆光・上.jpg 『逆光』/トマス・ピンチョン
 ま、まだほんとに手をつけただけなんであれなんですが・・・するっと読めてしまう感じがするのだけれど、内容が全然頭に入ってこないというか、うわーっときらびやかな世界に見とれているうちに騙されて身ぐるみはがされる、という感じ。
 なにしろ『重力の虹』の作者ですから一筋縄ではいかないことは十分承知の上ですが、「えっ、フロンティア消滅って何?!」と冒頭から騙されまくっています。
 舞台は19世紀末のアメリカのようですが、それがこの世界のアメリカと同じものだと思ったら負けな気がする。 水素飛行船“不都号”で繰り広げられる不穏な空気と冒険と陰謀の香り。
 見た目より本自体は軽いのですが、なにせ厚いので持ち歩くわけにもいかず、家でちまちまと読んでいますが・・・ほんとは一気に読んだほうが面白さ倍増という気がする。 勢い、大事です。

 そしてお給料日までまだまだだというのに、高級ショコラを買いすぎてお金がありません! あの本もこの本も出てるのに・・・すみません、もうちょっと待ってください。
 しかしこれは、素通りできなかった。

  グイン外伝22.jpg 『ヒプノスの回廊』グイン・サーガ外伝22
 グインの新刊が2012年になってから出るとは!
 しかし内容は未発表作品とかではもちろんなくて、様々な媒体に書いていたけれどハヤカワ文庫の『グイン・サーガ』として書籍になっていなかった短編を集めたもの。 読んだことがあるのもあるし、読んでないものもある。
 外伝は作者あとがきではなく解説がつく。 誰が書くのかと思っていたらやはり今岡清氏で・・・なんというか、夫婦であったけれどその前にこの二人は作家と編集者だったのかなぁ、という気がしてなんとも言えない気持ちになるのよね。 夫婦の関係のほうが上だと思っているわけではないんだけど・・・。
 そしてびっくりしたのは、今年の5月から『グイン・サーガ・ワールド』として様々な書き手が“グイン・サーガ”の世界を書いていくという企画が進行中であるということ。 え、いつの間にそんなことになってたんですか・・・全然知らなかった。
 誰が書くのか、どの時間軸で描くのかで印象が変わりそうであるが・・・とりあえず様子を見てしまうんだろうなぁ、あたしは、と思う。
 本伝130巻で終わったとはとても思えないんだけれど、だからといってあの続きがもうあるとは思えなくなってしまったので・・・うん、あたしはもう“グイン・サーガ”をあきらめたのだ。
 なのに外伝22巻を買ってしまう・・・結局、あきらめが悪いらしい。 でも積極的にはもう追いかけないぞ! 手をつけていい世界なのかどうか、あたしはあたしの中の“グイン・サーガの世界”を守らねばならない責任もあるのだ、そう、自分自身に対して。 だって20年以上、自分の生きてきた年の優に半分以上を一緒に進んできた物語なんだもの。
 だから、これを読むのもちょっとためらいがあるかも・・・。

posted by かしこん at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック