2011年02月14日

キック・アス/KICK-ASS

 これは東京の単館公開からスタートし、じわじわ口コミで評判が広がったおかげでじわじわ拡大公開を続けています。 先に公開になった梅田でもかなり込んでいたらしい。 神戸はどうなんだ・・・とドキドキしながらのレイトショー。
 なんだよ、意外にすいてるじゃん! 公開一週目なのに!
 まぁ基本的に平日の夜はお客さんが少ないそうなんですが(神戸市だけ?)、それにしてももうちょっといてもいいんじゃないかと思ったよ。 それでも、他のマイナー映画のレイトショーよりは幾分観客の数は多かった気がする(しかしそういうときに限って、同じ列にマナーのないやつが座る・・・)。
 “イケてない高校生活”を送るデイヴ(アーロン・ジョンソン)はふと、「なんで人は自分の夢をかなえるためにいろいろな職業に就くのに、スーパーヒーローになりたいという気持ちを実現する人はいないんだろう」と考える。 彼はずっとアメコミおたくで、スーパーマンやスパイダーマン、バッドマンになりたいと子供の頃から思っていたからだ。 そこで一念発起、ネット通販でコスプレ用ヒーロースーツ?を注文し、スーパーヒーローになるための練習を開始する。

  キックアス2.jpg まずは形から?
 あたしはアメコミさっぱりわからないのですが、この話はオリジナルなのかこれもアメコミなのか?(パンフを買おうとしたら販売所が棚卸のため閉まっていて確認できず) オリジナルストーリーだったら評価はさらに上がるけど・・・。
 勿論スーツを着ただけじゃヒーローになれないとちゃんとわかってるデイヴ、トレーニングに励みますが・・・それがまたいい具合にへたれ気味(ほぼイメトレ)。 まずは小さなことから、と迷い猫探しに奔走するさなか、一人対複数のケンカ現場に遭遇してしまい、思わず加勢に入ってしまう。 勿論ボコボコにやられますが・・・「大勢の人が今もこうやってあんたたちのふるう暴力を見ている! でも僕はもう見ているだけの側にいるのは沢山だ!」と叫んだところを野次馬が you tube に投稿(こいつも「警察呼んで」と頼まれたのに見物に群がるし・・・病んでるぜ、アメリカ)。 彼は“キック・アス”として大評判のヒーローに。
 と、あたしはてっきりこの流れのまま“素人ヒーロー”が身の丈に合った活躍をして、そして自分自身のいけてない人生にもある程度納得できるようになるような、そんな“再生物語”だと思っていたのでした。
 それが、こんなシビアでダークな展開になるとは・・・予想外。
 好きな女の子の関心をかいたいがために再びキック・アスとしてヤク中の人物のところに話をつけに行けば、実はそこはヤク売買の中継所。 あやうく殺されそうになるところを、ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)とビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)に助けてもらう。

  キックアス5.jpg そう、この二人は、“本物”だった。
 キュートなヒット・ガール、どこかで見たことあると思ったら『(500)日のサマー』で主人公にいちばんまともなアドバイスをしていたティーンエイジャーじゃないか!
 あのときもラクロスかなんかやってた役だったけど、運動神経いいんだな・・・キレのあるアクションに「ブラボー!」です。 ニコラス・ケイジも無駄に過剰なところがなくいい演技!

  キックアス6.jpg よく引き受けたねぇ、と褒めたい感じ。
 この二人がヒーローとして(というか仕置き人として)何故立ち上がったのかを説明するアメコミ部分のクオリティは“メガネのいらない3D”で、なんかこれで十分だよ!、と思う迫力。 その分一気にストーリーはダークな方向に転換していくのですが・・・ヒット・ガールがいかしてるのでOK!にはなるんだけど・・・でもなんか微妙に割り切れない感じも・・・。

  キックアス7.jpg とりあえず悪役、悪すぎ。
 こんな悪者を放置してる社会全体に対する怒り、ですかねぇ。
 ヒーローになるのは生半可な覚悟ではつとまらない、と納得するデイヴ。 しかし、ヒット・ガールは助けたい。 主なアクション部分を担うのはヒット・ガールですが(彼女が敵のビルに乗りこみ銃を乱射し始めるあたりからの音楽の使い方、サイコー!)、デイヴはデイヴなりに成長していくところがこの映画がただのキワモノにならなかった要因だと思います(が、なによりヒット・ガールが魅力的だからなんだけど)。

  キックアス3.jpg こんな若い子にこんなことさせるなんて
    気が引けるけど・・・でも悪いやつらが次々やっつけられるのには爽快感が。
 ただ、親の命令で友達がつくれなかったボンボンが、できかけの友情よりも結局親と同じ道を選んでしまうあたり・・・復讐の連鎖が止まらないかなしさが。
 こういう映画を「面白い!」と感じてしまう自分に良心が痛みつつ、でも面白いんだから仕方がないのである。
 そして意外にも豪華キャストでした。

  キックアス4.jpg 終盤、デイヴが『ノーウェアボーイ』のジョン・レノン役の人だと気づく(だってわからないよ〜)。
 クロエ・グレース・モレッツ嬢は『ぼくのエリ』のハリウッドリメイク版のエリの役だそうで・・・オリジナルの年齢不詳で中性的なエリをどこまで出せるのか、それともまったく違う解釈にするのか、でも彼女がそれをどう演じるのか見たくなってしまった・・・リメイク反対だったのになぁ。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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