2010年12月22日

出遅れシアター → 「親」との関係が隠し?テーマ

くもりときどきミートボール/CLOUDY WITH A CHANCE OF MEATBALLS
 これ、面白そうだなぁと思ったのだけれどそのときは3D追加料金が+¥300じゃなくて、レディースデイ等の割引もきかない一律¥2000−だったので、いかなかった。
 たかだか700円の差ですが、あたしには大きい!
 でもタイトルはなんかいいなぁ、と思っていて。
 で、WOWOWで鑑賞。 2Dですが、3D的な迫力は十分感じられます。
 偉大なる発明家になるのが夢の青年フリントだが、出来上がる発明は町の人々に迷惑をかけるものばかり。 子供の頃からそんななので、いい大人になっても彼は町のはぐれ者。 しかしその町はかつてイワシ産業で隆盛を極めていたが、今では漁獲量も減りさびれた町になりつつある。 町の人々にイワシ料理以外の食事をしてほしいと無理やり打ち上げてしまった彼の発明品が、町の人々の生活を一変させる・・・という話。
 まず、ピクサーやディズニー、ドリームワークスでもないのに(コロンビアピクチャーだったかな?)これだけのクォリティのアニメーションをつくれてることに、素直に称賛! 原作が既に評価の固まってる児童書だそうですが、よくできてます! 思っていたよりも面白かった!

  くもりときどきミートボール1.jpg それでもなんかヤナやつなのね。
 ただとにかくフリントくん、結構鬱陶しいキャラです。 「僕は特別なのに誰にもそれを理解してもらえない」的ちょっと被害妄想はいった性格が主人公ということで、カラフルなのに実はダークな物語(だから大人も十分に鑑賞能!)。
 空から降ってくるおいしそうな食べ物、という絵はとても楽しいものだけれど、手やお皿でキャッチできたものはいいが地面に転がっちゃったものは(そのほうが圧倒的に多いのだが・・・)どうするのだ!、と衛生的に腹が立ち、日本人としてもったいない精神がやたら刺激されるので実はそこそこイライラします。 でもお皿に落ちてきたステーキ、食べたいなぁと思ってしまった。
 需要をはるかに超える食物の供給で町の人々は働かなくなり、ただ天からのメニューを待つばかり(フリントくんのもとにリクエスト殺到)。 これってバラマキで盛り上がるのは最初だけってことと同じよね・・・人とは恩恵に慣れるの早すぎ。
 余った食事は捨てりゃーいーや、とどんどん山積みにしていくが、アニメでよかったよ・・・現実なら腐敗臭とか大量の虫発生とかありそうだし。 そして映画は勿論、因果応報のパニックムービーへと変貌!
 結局のところフリントくんは「父親に認められたい」、「できたら僕を信じて認めてくれる彼女がほしい」という初期青年期の二大要求で精神的に安定するわかりやすいやつだった・・・ということで、やっぱりちょっとフリントくん、イラっとする。
 無口な父親がジェームズ・カーン、降ってくる食事に夢中になりすぎる自己チューの市長がジェームズ・キャンベル、家族を愛する熱い警官・アールがミスター・Tという声をあてる人のイメージをそのままキャラクターデザインに活かしているのも好印象。 リアルな本編と違い、懐かしの絵本のようなエンドロールの絵の違いもまた楽し。

  くもりときどきミートボール2.jpg アイスクリーム降らせてみました。
 あー、3Dで見ておけばよかったかな・・・初めて、後悔。


恋とスフレと娘とわたし/BECAUSE I SAID SO 
 なんかこの映画を発展させたのが『恋するベーカリー』?、という気がしてしまった。 2007年映画です。 LAでデザートショップとケータリング業を営むダフネ(ダイアン・キートン)はかつて夫を亡くしたが、三人の娘と仕事が心の支えでやってこれた。 上の二人はもう結婚し、残るは末娘のミリー(マンディー・ムーア)だけだが、どうも彼女は男運が悪い。 「恵まれた結婚」こそ女の幸せと信じるダフネは娘には内緒で「母親が面接する娘の花婿候補募集」のWEB広告を出してみることに。 その面接でダフネがOKを出した建築家にはこっそり指示を出し偶然に出会いを装わせ、面接の模様を見ていたギタリストはそんな母親の娘に興味を持ち、思いもかけずまったくタイプの違う二人の男性からアプローチを受けたミリーは舞い上がる。

   恋とスフレと娘とわたし.jpg 似てるのか?
 原題の意味は「私がそう言っているからよ!」、子どもたちの生き方にいちいち口を出す母親の決め台詞。 こんな母親、鬱陶しいよ・・・と思ってしまうのはあたしが日本人だから?
 『ブラザーズ&シスターズ』の母親ノラもなんだかんだ口を出し世話好きだし・・・アメリカ的母親像とはこういうもの?(多分、違和感の正体は日本人的母親像とは世話を焼く方向性が違うからだと思われる)
 と、大変イタいダフネですが、さすがダイアン・キートンはそれをなんとかチャーミングのレベルに持っていこうとしている。 母親が裏で糸を引いているとは気づかずとも同時進行で二人の男性と付き合うことに悪びれる様子がないのもまた・・・違和感。 男運のない自分にこんないい男が同時に二人も!、と盛り上がるのはわかるがばれるとは思わないのか? 二人に悪いとは感じないのか?
 このへんがミリーの恋愛が長続きしない理由だと思う・・・(男運のせいばかりじゃなくてね)。 結局ダメ男ばかりつかんでしまうのは自分がダメ女だから、というある種のイタい真実を証明してしまうようなミリーに感情移入も難しい。
 マンディ・ムーアって一時期すごく出てたけど最近どうしてるのかな?(たまたま日本で公開されてないだけ?)
 スフレは食べ時を誤るとせっかくの味が台無し。 人生のタイミングもまたそれと同じ。 要はそういうお話なんですけどね・・・さらなる母親像の暴走を見たい方は『恋するベーカリー』をどうぞ!


ハリー・ポッターと謎のプリンス/HARRY POTTER AND THE HALF-BLOOD PRINCE
 ハリポタ最終章の前にWOWOWで録画してたやつ見ておかねば・・・と思ったのだが・・・なんじゃこりゃ、であった。 あたし、一作見飛ばしてるのか?、と思ったくらいで(実際は飛ばしていなかったのだが)。 それくらい、すごく話が省略されている。 冒頭で普通の世界・ロンドンに怪異現象が起こるのだがそのあとずっとスルーだし!
 デヴィッド・イエーツ的映像美(ほの暗い中にも光が美しい、黄昏めいた画面)はすごく好きだが、その色彩がホグワーツののほほんとした学園生活に合わない・・・緊迫するシーンには合うんですけどね。
 ダンブルドア校長という父親代わりの人間の退場、いよいよこの物語も終わりが近いのだと感じさせられますが・・・でもなんか、切迫感が弱いんだよな〜。
 そしてなにより拍子抜けなのは、『謎のプリンス』が結局なんなんだ・・・ということである(いや、誰のことかはわかるんだけどね、だからなんなんだ、という感じなので)。
 やっぱり『炎のゴブレット』がいちばん面白かったなぁ!
 なんか、最終章を見に行く気持ちがうせてきたぞ・・・どうしよう。 

ラベル:外国映画
posted by かしこん at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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