2021年03月30日

桜、満開どころか葉桜になってもきてる

 先週の金曜日の朝、仕事に向かったときはそんなに桜のつぼみは開いてなかったような・・・朝と夜の通り道が違うので、もしかしたら金曜日の午後には咲き始めていたのかもしれないけど、あたしはそれを見ていない。
 月曜日の朝、通ったら・・・すごい咲いてる!
 それどころか一部、散り始めているじゃないか! 葉っぱも出てきてるじゃないか! 土日でピークだったのね!
 ・・・あぁ、今年も満開に向けた過程を見逃した。

  20210329桜が咲いている1.JPG20210329桜が咲いている2.JPG 写真追加
 結構落ちてる。 風でハラハラ落ちる感じ。

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2021年03月29日

あのこは貴族

 「シスターフッド映画」として宣伝されているこちら、映画制作には時間がかかるので流行に乗ったわけではなく、このテーマで・この素材で語りたい内容だったんだろうな、と興味あり。 原作の山内マリコはフェミニズムを意識した作品を描いているし、岨手由貴子監督も女性だし、日本映画での女子の描かれ方に新しいものを持ちこみたいんだな。 それ、是非、観たいです!

  あのこは貴族P3.jpg 同じ空の下、私たちは違う階層<セカイ>を生きている――。

 榛原華子(門脇麦)は27歳、東京の松濤の家で生まれ育ち、今も住んでいるお嬢様。 お正月の家族のホテルでの食事会に遅刻してきた彼女は、婚約していた彼と「別れてきました」と言う。 結婚して子供を産むことが女の幸せと育てられてきた華子は、少し焦ってまわりの人たちからお見合い相手を紹介してもらう。
 時岡美紀(水原希子)は富山から慶應義塾大学に進学するために上京したが、実家の都合で学費が払えなくなり、アルバイトで学費を賄おうとするも・・・現在はイベント運営系の仕事をしている。
 決して交わることのない二人が、あることをきっかけに知り合い、話し合う−−。
 住む世界が違う人々の邂逅が何を生むのか、運命という偶然がもたらしたもののこと。

  あのこは貴族2.jpg でもそれも相楽逸子(石橋静河)の存在があればこそ。
 華子さんはびっくりするほど、「自分の意志はないんですか?」と聞きたくなるタイプのお嬢様。 最初の方は大変イラっとしそうになりますが、「あぁ、この人は想像力や好奇心を持たないように育てられたのだ」と気づき、哀しくなる。 逸子ちゃんは小学校から一緒の幼馴染だが、ヴァイオリニストで一人で海外留学・演奏旅行などしてるので考え方が非常にリベラルで合理的。 お嬢様がたで集まれば集まるほど、逸子ちゃんは周囲になじまないのだが、本人は割り切っていて、華子だけが飾らずに話ができる相手という感じ(華子は他の子と違って逸子の陰口など言わないから)。
 一方、美紀の実家の風景にはあたしも見おぼえがあり(田んぼを突っ切るように建つ高架のバイパスとか、シャッター商店街とか、車社会とか)、東日本北側の光景に、なんだか泣きそうになった。 あたしは美紀の側なので、「あぁ、なんで慶應に行っちゃったのだ、ちょっとレベルを下げても国立大学に行けばよかったのに(教科の負担は増えるけど、こんな明確なヒエラルキーのあるところに行かなくても)」とほんとに美紀に言いたかったよ! それに国立大学ならば授業料免除制度があるから、あとはバイトで十分カバーできるのに・・・と、いろいろ身につまされる。 ただ華子の生活のほうが「あぁ、お嬢様って大変なのね・・・」と思うことは多かった。
 華子のすぐ上の姉に離婚歴があり、「華子のやりたいようにしなさい」と言ってくれるけど具体的なアドバイスはない(自分が遊びたいの優先)。 そんな姉が篠原ゆき子さん(『相棒』の元白バイ隊の出雲麗音さんです)だとすぐ気づかなくて、この人はほんとにいつも違う感じだわと感嘆。 いちばん上の姉の夫が山中崇さんで、程よいマスオさん感が素敵(だから華子は甘えたり、相談したりするんだろう)。

  あのこは貴族1.jpg 逸子ちゃんの仲立ちで、二人は会う。
 その会話の最初のかみ合わなさというか、浮世離れ感にドギマギしますが、同世代の女子ということで話がないわけではなく。 お互いにないものというか、違う世界にいるひとと話すことで見えてくるものがある。 逸子ちゃんが違う階層を意識せずに動けるのは、芸術を軸に生きているからか(芸術とスポーツは階層を流動させる装置)。 華子は美紀から得るものが多かったと思うが、それに匹敵するものを美紀に返せているかは疑問。 しかも華子が想像力を発揮したのが「もし自分に子供が生まれて、その子供をどこでどう育てるのか」きっかけだったし、社会構造を見る必要が彼女にはないんだろうな・・・せつない。

  あのこは貴族3.jpg 美紀の親友は、高校が同じで一緒に慶應にも行った平田里英(山下リオ)。
 こっちの二人は、「あたしたちって東京の養分だよね」と搾取されている現状をわかったうえで笑い飛ばし、その中で自分のできること・したいことをしようと前を向いて進み始めてる。 自転車の二人乗りって青春だなぁ、きゅんとしちゃうよ。 水原希子・山下リオのふたりはすごくよかった! 「自分は人に世話をかけてしまう、だからせめて迷惑を最小限に」という考え方は小市民的かもしれないが、彼女たちにできるせいいっぱいのリスクヘッジ。 華子たちの階層の人は、多分「自分が人に迷惑をかけることがある」という発想自体がないんだろうな・・・大切に育てられたから。 けれどそれは「〇〇家の子」であるからで、個人としての評価ではないんだよね。
 行き違う見知らぬ人ともふと手を振り合ってみたり、あ、地元にいたときそういうことよくあったなぁ、と個人的な記憶が出てきました。 神戸に暮らすようになってからそういうことはない。 あたしが都市に心を開いていないのだろうか。
 シスターフッド、女性の自立など、ほっこり要素が静かな中にも描かれ、同時に女子への抑圧もしっかり描かれているんだけど、やっぱり描写は静か目。 それ故に、登場人物たちの表情が多く語る。 自分で自分の人生を選択していくという、当たり前なんだけど難しいことが軽やかに進んでいくおだやかさ。
 でも、ラストシーンは結局お嬢様とお坊ちゃまの出逢い直しの話のようにも見えて・・・“お貴族様”が多くのものを得たような気がする。 下層のものとしては、そういう人たちにかかわらずに生きていく、というのが平和なのかな〜。

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2021年03月28日

ザリガニの鳴くところ/ディーリア・オーエンズ

 あー、よさげだなぁ、でも文庫じゃないから自分で買うのは・・・でも評判よいなぁ、どうしようかなぁ、とずーっと悩んでいるうちに、ついに図書館から予約の順番が来ましたよというお知らせが。 ソフトカバーの単行本なら文庫になったとしても値段は数百円ぐらいしか違わないのだから買ったらいいじゃないかとも思うのですが、文庫サイズを基本にした収納状態なので、置くところに困るんですよ・・・。 なのでありがとう、図書館。 しかしあたしのあとにも予約は詰まっているので、スティーヴン・キングの『アウトサイダー』を中断(これまた上巻中盤で盛り上がってるところ)。
 プロローグの、

 湿地は、沼地とは違う。湿地には光が溢れ、水が草を育み、水蒸気が空に立ち昇っていく。

 で始まる一段落を読み、その世界に吸い込まれてしまった。 風景が立ちのぼった。 没頭するように一気読み。

  ザリガニの鳴くところ.jpg “Where the Crawdads Sing”
 1969年10月、ノース・カロライナ。 湿地で男の遺体が子供たちに発見された。 地元の人々は“湿地の少女”と呼ばれている人物に疑惑の目を向ける。
 1952年、父親の暴力に耐えかねて母親が出ていき、その後兄たちもいなくなり、ひとりで生きていかねばならなくなった6歳のカイア。 兄ジョディの幼馴染のテイトに読み書きを教わり、湿地と向き合うことで孤独を生めようとしていた。 小さな燃料店のジャンピンとメイベル夫妻に支えられるが、村の人々は彼女を“湿地の少女”と呼んでさげすんでいた──。

 2節目(32ページ)でもう泣きそうになっている。
 ミステリでありつつ少女の年代記という、ある意味佐々木丸美『雪の断章』と同じくくりに入るやつじゃないですか!
 「リアリティない」とか「YAかよ」みたいなツッコミを入れる人もいそうだが、そんなの野暮である。
 これが文学じゃないなら文学ってなんだよ!
 湿地に来る様々な種類の鳥、昆虫などの関わり具合がいいんだよ〜。 作者は動物学者で湿地の保全活動も行っているらしく、ディテールに神宿る感。 自然のそばに身を寄せながら書物から自然科学を学んでいくカイアの成長ぶりに引き込まれるんだけど、感情移入させ過ぎないバランスがすごい。 ジャンピンとメイベルもカイアをもっと保護しようと思えばできるんだけど、彼女の気持ちを強制しないように程よい距離感を保っていたり、村の人々のカイアへの偏見なども描いているけど激しくないところに踏みとどまっていて、悪者という概念は避けられている。 自然界の中では善悪の定義など机上の空論だし、ただ生命の営みがあるだけなので。
 となると青年チェイス・アンドルーズの死の所在も追求しなくていいような気にもなるんだけど・・・謎は明かされます。 でもそれが答えだと思わなくていい感じもする。
 登場人物たちには読者に好かれようという行動が何一つないので最初は遠くに感じるのだけれど、読み進めるうちにわからなくても彼らの存在は近くにあって(特にジャンピンのいい人さときたら)。 あぁ、よさげだと思った自分の勘に間違いはなかった。 自分を信じよう。

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2021年03月26日

スティーヴン・キング新作とイチゴケーキ

 スティーヴン・キングの新作、超大作と噂の『アウトサイダー』、邦訳がついに登場!
 もう店頭にあるかなぁ、とジュンク堂三宮店を見に行きましたら、ありました!
 上下巻をわしづかんで(そこそこ厚めなので片手でつかんでいると次第に手がフルフルしてくる、引きこもり生活で筋力が落ちてるわ)、即レジへ。 2冊で¥4,840! でも悔いはない!

  20210324ミオールでアウトサイダー2.JPG なんかもう、すぐ読みたくて、家に帰るまで待っていられず、本屋の近くのイートイン可能なケーキ屋さんに思わず寄ってしまった。 おなかも減っていたのです。 いま、イチゴのお菓子の旬みたいだし、また巨大なショートケーキ・NYカットを。

 イチゴがめちゃめちゃ大きいのです。 一口では入らないくらい、三口ぐらいでなんとか。スポンジに挟まれたクリームの中も、ほぼイチゴがゴロゴロしてます。 イチゴ自体は単体でものすごくおいしいというわけではないんだけど、とにかく瑞々しくて香りがあって、多めの生クリームを軽く感じさせてくれ、どんどん食べ進めてしまいます。 あっという間に完食。
 その後、ミルクティーとともに『アウトサイダー』上巻読みはじめ。
 冒頭から「おおっ!!!」な展開で、どんどん読んでしまう。 キング的群像劇だけど、一人一人のキャラも深掘り。
 時間が迫ってきたので60ページの章が変わるところを潮に帰り支度をするが、ここで読むのやめたくない・・・しまった、家に帰って全部の準備を整えて徹夜覚悟で読むべきだったか。
 でもイチゴはフレッシュでケーキもおいしかったし、滞在時間は30分ほどでしたが、とても充実した時間。 『アウトサイダー』の導入部に没頭できた気持ちは、すごく楽しかった。 家だとつい他のことを先にしちゃうしね・・・。

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2021年03月25日

アウトポスト/THE OUTPOST

 『ある人質』の衝撃がさめやらず、同日公開の『ビバリウム』と悩んでこっちを取ってしまった。 激しい戦闘に身を置く人々のことを考えたいと思ったから。 とはいえ、「アフガニスタンですか?」くらいの前情報しかなかったけど。

  アウトポストP2.jpg 生き抜くこと それだけが正義――。
  その日、米国陸軍史上最大の悪夢となる激戦が幕を開けた

 アフガニスタン北部のある前哨基地(アウトポスト)に2006年にある部隊が到着したところから始まる。 まわりを360°斜面に囲まれた底にあるこの基地は、補給経路の要の位置であるため重要だが、つねにどこから狙われてもおかしくない環境で、いつ来るかしれないタリバンの襲撃に対して兵士たちは神経をすり減らしている。 小さな折衝を繰り返し、事故もあり・・・司令官も交代し・・・そして2009年10月3日の<カムデシュの戦い>が始まってしまう――。
 兵士の日常がリアルで、それ故に悲しい。

  アウトポスト3.jpg 彼らはヘリで夜に到着、次の朝、官舎から出てきて・・・ぐるりとまわりの斜面が映るシーンで、ゾッとする。 これ、山から攻められたら逃げる場所がないよ!
 そういう心理的なプレッシャーに、シャワーを浴びてるときでも銃弾をぶち込まれる、バカ話しながら周囲の巡回に出たら地雷がある、とか、常に緊張してたら身が持たないけど気を抜いたからって常に危険とは限らず、しかし時に誰か死ぬ。 いったいどういう状態でこの場所にいればいいのか、神経を病む人続出なのがよくわかる。

  アウトポスト1.jpg 頼みの綱は武器だが。
 自分たちのほうが相手よりいい武器を持っている、物量的にも勝っているという思いが彼らの心の余裕なのだが、相手が思いもかけない武器を持っていると知ったときの絶望感。 終盤の展開はVRの戦闘ゲームってこんな感じなのかなと思わせる視界でずっと続き、臨場感が半端ない。 アメリカ兵側は数十人、タリバン側は数百人という人数差も恐ろしい。 銃弾の補給をひたすら追う描写がリアルで、被弾するかしないかの境目なんかない(一発で死ぬとも限らないし)のディテールにざわざわする。
 「あぁ、戦争ってなにもいいことない。 やっちゃダメなんだ」としか感じない。

  アウトポスト2.jpg クリント・イーストウッド、メル・ギブソンの息子らが出演していますが二世的な華やかさはゼロ。
 エンドロールで、登場人物はみな実在の人物である旨が説明され、生き残った人々の証言が流れる。 亡くなった人々を英雄と呼ぶのでアメリカの国威高揚映画なのかもしれないけれど・・・若い兵隊は二十歳そこそこ、役つきで呼ばれるベテラン風指揮官も27歳ぐらいなんですよ。 こんな若い人たちが死ぬ必要はない。 そもそも戦争は若い人を殺すものだから、やっぱりやってはいけないのだ。
 兵士のお喋りの下品具合がかなりましだったのはポリコレ調節がかかったのか、若者の質が上がっているからか。 しかし「軍隊しか行き場がない」という人たちを救える社会は、とか考えることが止まらない。

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2021年03月24日

無限PUIPUI・・・

 あぁ、3月23日(火)、『PUIPUIモルカー』の最終回12話がもう放送。
 早いなぁ。 あたしは年を明けてからの参入なのでせいぜい2カ月未満なのに、「えっ、もう終わり?!、さびしくなる」な感が半端ない。

  

 うぉー、情報量が多すぎて一回見ただけでは全部把握できない! だから何回も見る! 気になるところいっぱい!
 はぁ、運転してる最中に眠くなってしまっても、モルカーがそれを察して自宅まで送り届けてくれるんだね。 そっちの世界は交通事故はないんだろうか(その分、人間は遅くまで働かされる、的な?)。
 あー、でもモルカーの動きがいちいちかわいい。 いやされる・・・。 それ、あご? ほっぺ?、でスマホ打ってるの?
 ・・・そうか、そんなパーティーをして寝坊したから、第一話の渋滞を引き起こすことになる、のか?
 なにしろタイムトラベルするモルカーがいるから、時間軸は信じられないし。 無限ループってことになる・・・のかな?
 やばい、最初からまた通して観ちゃう! (AmazonPrimeで全話視聴可能です)。

ラベル:アニメ
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2021年03月23日

オクトーバー・リスト/ジェフリー・ディーヴァー

 『瞳の奥に』を読んでいて「だまされない・違和感を見逃さない」態勢になっているので、この勢いで『オクトーバー・リスト』を読んだらだまされないかも、と見越して、次に読むことにする。 いえ、個人的にはきれいにだまされたいんですよ。 でもきれいにだまされるためには、違和感のあるポイントに気づいてないといけないから!

  オクトーバーリスト ジェフリー・ディーヴァー2103.jpg “THE OCTOBER LIST”
 この本は、最終章である第36章からスタートし、次は第35章と時間を遡り、第1章まで続く。 目次すらもそのあと。 章の中は時間軸通り、頭にその章の内容をイメージさせる写真が挿入されている。

 第36章は、6歳の娘サラを誘拐されたガブリエラが、要求された<オクトーバー・リスト>を手に誘拐犯との交渉に向かった人物を待っているところから。 あらすじをこれ以上言うとネタバレになってしまうので、あとは印象を。
 映像ではないので<逆行>を文章からイメージするのはちょっと難しい。 登場人物一覧表もないので、「これ、誰?」となっても前のページを探すしかない。 読み進めばわかることが増えるので慣れてくるのだが、最初の10章くらいがのみこめないまま読むのでつらい(1章のページ数が少ないので、つらさも長くはかからないのだが、このへんは一気に読んだほうがすんなり世界に入れると思う)。 あたしはその間にちょっとインターバル置いてしまった・・・その反省から、再開してからはほぼ一気読みしたので、“違和感”にいろいろ気づけたかなぁと。
 なので、読むならば一気読みを推奨! 400ページぐらいですので。
 で、内容ですが・・・第1章で話を終わらせるためにはこの方法しかないんだろうなって思うんだけど、第37章も読みたいわ。
 最後まで読ませる、引っ張る力は確かに強いし面白いんだけど・・・でもこの話、あたしは好きかと聞かれたら「それはちょっと・・・」と答えるかな。 だってひどい話なんだもん! 後日談がないと読後感が回復できないタイプの話よ! でも、そういう後味の悪さも狙いなんでしょうけど。

ラベル:海外ミステリ
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2021年03月22日

今日は5冊(2021年3月20日分)。

 今月はやはり買う本が多いよねぇ。 家に本を置くところがなくなってきたぞ、今のうちに整理しなければ。

  死ぬまでにしたい3つのこと 2103.jpg 死ぬまでにしたい3つのこと/ピエテル・モリーン&ピエテル・ニィストレーム
 ハーパーブックスからまたしても北欧ミステリ(でも、英語からの重訳)。 なかなかの厚さ、北欧ミステリ警察小説ど真ん中、って感じ。

  幸運は死者に味方する スティーヴン・スポッツウッド 2103.jpg 幸運は死者に味方する/スティーヴン・スポッツウッド
 女性の探偵と、その助手となるサーカス団の助手。 年齢の離れた女性のコンビが1945年のニューヨークで起こった殺人事件を追う・・・という話らしく。 これもまたシスターフッド小説の面も?

  旱魃世界 JGバラード2103.jpg 旱魃世界/J・G・バラード
 『燃える世界』の本人の手による改訂版、日本初訳。 <破滅三部作>の一角。 原題のタイトルも変わったので、邦題も変更。 『燃える世界』よりも『旱魃(かんばつ)世界』のほうが、水のない感じ、出てる。 控えめに言って地獄のような表紙。

  帯込みでもかっこいい表紙。 旱魃世界 JGバラード帯付き2103.jpg 

  殺人記念日 サマンサ・ダウニング2103.jpg 殺人記念日/サマンサ・ダウニング
 夫婦で人を殺し、その証拠隠滅で夫婦関係が良好になる。 シリアルキラーがコメディテイストになるほど、人口に膾炙してるんですな。 ミステリ読みとしてはうれしいですが、一般的にはどうなのか・・・まぁ、あたしは読みますけど。

  隷王戦記1帯なし.jpg 隷王戦記 1/森山光太郎 隷王戦記1帯付き.jpg 
 なんかこれを推してくるエネルギーが、「もしかしたら、『グイン・サーガ』が始まったときもそうだったのかな」と感じさせられるというか、なんか勝手に思ってしまって・・・。 全三部作だそうですが、なんか読んでみたい気になりました。

ラベル:新刊
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2021年03月20日

ある人質 生還までの398日/SER DU MANEN, DANIEL

 うわあ、こういうタイプ、観ると気持ちがしんどいなぁ、というのがポスター見ての第一印象。 でもデンマーク制作、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』と同じ監督と知り、観たい感強まる。 なんだろうなぁ、この北欧の魅力。

  ある人質P.jpg 生きていて!
   ISから息子を救出した家族の奇跡の実話

 体操選手として活動してきたダニエル・リュー(エスベン・スメド)だが、2012年に実演中に怪我をしてしまい将来が断たれる。 約一年の療養と自分探しの結果、趣味のカメラで身を立てようと考える。 ある助手として訪れたシリアで、困難のさなかでも日常を送る人々の姿を写真に収めるのが自分の仕事と感じ、デンマークに戻ってから準備を整えまたシリアを訪れるが、過激派組織に人質にされてしまう。 デンマーク政府は「テロリストとは交渉しない」と一蹴するが、ダニエルの家族はどうにかできないかと人質救出専門家のアートゥア(アナス・W・ベアテルセン)に依頼、救出を諦めない。

  ある人質3.jpg 普段のダニエルは眼鏡姿のシャイな若者。
 ダニエルが体操選手であることにすごく意味があるので、実話ならではというか説得力あるディテール。 逃走するためには筋力が必要ですよね(俳優さんも体操のキャリアのある人かと思ってしまった、しっかり身体をつくったらしい)。 日本だと自己責任論が巻き起こりそうだけど、ダニエルの身に起こったことは誰の身にも起こりうることだとひしひし感じられる。 わけのわからないままに巻き込まれ、こんな恐ろしい目に。 批判なんぞしてる暇はない、こんなことはあってはならん。 

  ある人質1.jpg 人権なんてものは欠片もない。
 ダニエルは戦闘地域に入ってないし、現地の護衛も頼んでいたが、複数の武装勢力が縄張り争いをしていることまでわからなかった。 捕まって移送される先がアレッポやラッカで、あたしの中で『バハールの涙』や『プライベート・ウォー』などの映像がフラッシュバック。 あぁ、あれとつながるのか! ダバダバと情報があふれだす。 忘れてるわけじゃないんだけど、意識の表面にはおいてなかった。
 武装勢力(あとあとイスラム国であるとわかる)のやり口がめちゃくちゃなのだが、そっち側にイギリス人やフランス人がいるのがね・・・対イスラム教原理主義ってだけじゃない根の深さに眩暈。 砂漠地帯を描きながらも映像は北欧ミステリ。

  ある人質2.jpg 約束の便で帰ってこないダニエルを心配する両親と姉。
 おかあさん、ちょっと怖かった。 身代金がクローネ・ドル・ユーロで表現されるので、いくらなのか全くわからず(お金、用意できるのかと思いきや単位が違うから全然足りないとすぐわからなかった・・・)。 テロ活動資金になるから金は払えないという主張はわかるが、だからといって見殺しにするのはおかしいだろうという話。 日本でも当時あったが(日本政府もデンマークと同じ立場)、裏で動いている人がいた記憶がよみがえる。 エンタテインメントとして描きながら「自分だったら」も深く考えさせられます。

  ある人質6.jpg アートゥアのパートはタイムリミットサスペンス調。
 中東と欧州を股にかけるプロフェッショナル具合がカッコいい。 振りかざされがちな正義だの主義だのを一顧だにせず、依頼された人質を救出することが最優先で個人的な感情は見えないんだけど。 アートゥア役のアナス・W・ベアテルセンは共同監督でもあるとエンディングで知ってびっくり。 この抑制の取れてる感がそのまま出来事に対する制作側の気持ちのようで。

  ある人質4.jpg 人質同士の友情。
 アメリカ人記者ジェームズ・フォーリー(トビー・ケベル)の登場は人質を扱う武装勢力側の感情をヒートアップさせるが、ダニエルにとっては「自分は虐げられるただの人質ではない」と自分を認識させてくれる相手。 彼が来て初めてダニエルは笑うんだよね・・・笑っていられる自分を保つことの尊さですよ。
 劇的な部分とリアルさ加減が絶妙、ドキュメンタリーではないし武装勢力側も完全な悪ではない。 副題でネタバレしててもハラハラするし、ラストで涙しても「よかった」だけでは全然終わらない。 イスラム国はその後壊滅したことになっているけれど、今もシリアの混乱は続いているのだから。

posted by かしこん at 18:36| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月19日

瞳の奥に/サラ・ピンバラ

 「NETFLIXでミニドラマシリーズ(全6話)、配信スタート!」とか、「スティーヴン・キング、イアン・ランキン絶賛!」とか(まぁ、キングは褒めすぎ大王なんだけど)、「結末は、決して誰にも明かさないでください。」とか、発売前からなにかと話題のこちら。 そうか、そんなに意外なラストなのか、と早めに読んでしまうことに。

  瞳の奥に サラ・ピンバラ.jpg “BEHIND HER EYES”
 ロンドン、シングルマザーのルイーズは職場で新しい上司を見て愕然とする。 彼、精神科医のデヴィッドは前日にバーで出会っていい雰囲気になった相手だったのだ。 しかも彼には美しい妻アデルがいて、これ以上踏み込んだ関係になってはいけないと感じるルイーズだが、アデルとはまた違う場所で知り合い、友情を築いてしまうことになり・・・という話。
 そこだけだとまるで『グレイズ・アナトミー』の初期みたいなんだけど、全然違う。 でもこれ以上は話せない。

 あぁ、そうきたか!
 そういう風な感じだとは思っていたけど・・・見せ方というか、示し方がうまいな!
 前半はありがち話っぽいけど、「どんでん返しがある」という前提故にものすごく不穏。 こっちは意気込んで「ヒントをひとつたりとも見落としてなるものか」と読んでいるので、あやしげなもの全部に引っかかる・・・勿論そこまで重要ではないものもあるのに。 だから、「あぁ、そっちか!」、「これは違うのか!」と後半進めば進むほど答え合わせに盛り上がる。
 「なんだこの結末?!」ってなるの、わかるなぁ。
 あたしは「やられた!!」とはならなかったけど・・・楽しみました。 パトリシア・ハイスミスっぽいところにニヤニヤ。
 ものすごく、今の時代にフィットした謎解きで、あぁ、こういうのが広く受け入れられる時代になったのかと感慨深いです。
 あー、ドラマ、観てみたいな・・・ついにNETFLIXに入らねばならないか・・・。

ラベル:海外ミステリ
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2021年03月18日

ベイクドベリータルト @ MotherMoonCafe

 映画の前に食べる、緊急事態宣言が解除されても続けていこうと思います。
 さ、しっかり食べよう!、バランスにとんだ食事を!、と思っていたのだけれど・・・お昼を食べるのが遅かったため、残念ながらそこまでおなかがすいていなかった。 仕方がない、じゃあ、ケーキだ!

  20210315ベイクドベリータルト2.JPG アメリカンサイズなので大きいです。
 またちょっとあったかいんですよ。 しっとりとほっこりとじんわり。 土台部分はパイなのでフォークをさすごとにパラパラと崩れていきますが、そこはバニラアイス&生クリームに絡めていただきます。 ベリーの種のじゃりじゃり感がアクセント。 で、思いのほか甘すぎない。 どれが主役だ、と言われると困りますが、ハーモニー的なおいしさというか。
 ホットのミルクティーとともにいただきました。 合うわ〜。

 と、ケーキも食べ、映画も観て、夜遅くなったけど楽しい気分で帰ってきたのに、Twitterでひどいことを知る・・・。
 あぁ、あたし、ほんとに昔からダジャレが嫌いで、お節料理の語呂合わせも納得いかないくらいなんだけど、ダジャレそのものというより、「ダジャレを話す・それをダジャレで済まそうとする」人の態度が嫌いなんだということが、この歳にして腑に落ちましたよ。
 パロるだけでクリエーター面してるのが大物とされてるから、日本の映像文化が壊されているのか。
 オリンピックって開催国にインフラを整備させる傾向にあるけど、今回のは日本の古くてボロボロの人間性(他者を人間と思っていない、ムラ社会どっぷりの人たち)を一掃してくれようとしているのか・・・<オリンピック>には価値がある、TOKYO2020があってよかったなぁ。 開催されるかはわからないけど、開催できない気はするけど。
 それと一緒にムラ社会どっぷりの政治家・官僚にもご退場いただくために、解散総選挙ですね!

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2021年03月17日

第93回アカデミー賞ノミネーション

 アカデミー賞のノミネーションが発表されましたが・・・例年以上に情報がない。 勿論日本公開されているものはほとんどなく、けれど大半がNETFLIXなどの配信系ばかり。 とりあえず主要部門をリスト化する。 WOWOWでノミネーション紹介番組を見てから感じたことをまとめます。

<作品賞>

ファーザー

ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)

Mank/マンク

ミナリ

ノマドランド

プロミシング・ヤング・ウーマン

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜

シカゴ7裁判


<監督賞>

トマス・ヴィンターベア (『アナザー・ラウンド(英題)』)

デヴィッド・フィンチャー (『Mank/マンク』)

リー・アイザック・チョン (『ミナリ』)

クロエ・ジャオ (『ノマドランド』)

エメラルド・フェネル (『プロミシング・ヤング・ウーマン』)


<主演男優賞>

リズ・アーメッド (『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』)

チャドウィック・ボーズマン (『マ・レイニーのブラックボトム』)

アンソニー・ホプキンス (『ファーザー』)

ゲイリー・オールドマン (『Mank/マンク』)

スティーヴン・ユアン (『ミナリ』)


<主演女優賞>

ヴィオラ・デイヴィス (『マ・レイニーのブラックボトム』)

アンドラ・デイ (『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題)』)

ヴァネッサ・カービー (『私というパズル』)

フランシス・マクドーマンド (『ノマドランド』)

キャリー・マリガン (『プロミシング・ヤング・ウーマン』)


<助演男優賞>

サシャ・バロン・コーエン (『シカゴ7裁判』)

ダニエル・カルーヤ (『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)』)

レスリー・オドム・ジュニア (『あの夜、マイアミで』)

ポール・レイシー (『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』)

レイキース・スタンフィールド (『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)』)


<助演女優賞>

マリア・バカローバ (『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)

グレン・クローズ (『ヒルビリー・エレジー −郷愁の哀歌−』)

オリヴィア・コールマン (『ファーザー』)

アマンダ・セイフライド (『Mank/マンク』)

ユン・ヨジョン (『ミナリ』)


<国際長編映画賞>

アナザー・ラウンド(英題) /製作国:デンマーク

少年の君 /製作国:香港

コレクティヴ(英題) /製作国:ルーマニア

皮膚を売った男 /製作国:チュニジア

クオ・ヴァディス、アイダ?(原題) /製作国:ボスニア・ヘルツェゴビナ


<脚本賞>

ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)

ミナリ

プロミシング・ヤング・ウーマン

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜

シカゴ7裁判


<脚色賞>

続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画

ファーザー

ノマドランド

あの夜、マイアミで

ザ・ホワイトタイガー


<撮影賞>

ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)

Mank/マンク

この茫漠たる荒野で

ノマドランド

シカゴ7裁判


<編集賞>

ファーザー

ノマドランド

プロミシング・ヤング・ウーマン

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜

シカゴ7裁判


<視覚効果賞>

ラヴ・アンド・モンスターズ(原題)

ミッドナイト・スカイ

ムーラン

ゴリラのアイヴァン

TENET テネット


 『ノマドランド』と『ファーザー』のチラシ・ポスターは見掛けてる。 『シカゴ7裁判』と『ミッドナイト・スカイ』は塚口で上映してたな・・・(あたしは時間が合えませんでした)。 『ミナリ』はこれから上映・・・あぁ、NETFLIXに入るべき?

ラベル:アカデミー賞
posted by かしこん at 02:16| 兵庫 ☔| Comment(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月16日

またも日常遣いのペンを買う

 また、新しいペンを買っちゃった〜。

  20210303新しく買ったペン1.JPG 三本。

 2本はSAKURABOLLSIGN ID。

  サクラボールサインID2.jpg 黒のインクバリエーション、6色。
 軸の色が白めのほうが0.4. ブラウンのほうが0.5。 おお、細い、なんかおしゃれ。 色も好きな感じ。 緑っぽいのと紫っぽいものを買ってみました。 気になったら全色買ってしまうかも。 でも握るところが固いので、ずっと書き続けていたら手が痛くなる可能性はゼロではない・・・。

 もう一本はゼブラのbLen(ブレン)。

  20210310ブレン【ゼブラ】説明ショット.png 筆記のストレスを軽減、とのこと。
 確かに、書くときにペン先が思い通りに動く感、あり。
 でも肝心のインクが・・・油性ボールペンのようだ(実際は中性エマルジョンインク)。 あたしは筆圧が低いので、書いてる途中でインクが多めに出てしまう。 あと、手で握るところの素材が汚れやすいヤツで、「長く使う」という観点からはマイナスかな。
 いっそのこと油性ペンのつもりで使おうかな。

ラベル:文具
posted by かしこん at 05:14| 兵庫 | Comment(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月14日

今日は8冊(2021年3月13日到着)。

 2月もだったが、3月もなんだかんだと大物も出るよ! 今月の本代、いくら・・・(汗)。
 置く場所の関係で、マンガはだいぶ電子に切り替えました。

  オクトーバーリスト ジェフリー・ディーヴァー2103.jpg オクトーバー・リスト/ジェフリー・ディーヴァー
 ディーヴァー新作はずばり、<逆行>。 最終章から始まって、読み進むにつれて時間が前に戻っているという。 <リンカーン・ライム>シリーズは頭打ちかなぁ、作家としての旬は過ぎたのかとちょっと思ってしまっていましたが、まったく新しいチャレンジをぶち込んでくるんだなぁ。 それをまず文庫で出してくれるのが、ありがたい。

  この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選2103.jpg この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選/J・J・アダムス編 中原尚哉訳・編
 タイトル・サブタイトル共にかなりのパワーワード。 マジかー、短編12編収録、各扉絵が加藤直之。 何でも電子書籍版は扉絵が全部カラーだという・・・ずるい。

  原野(ムーア)の館 ダフネ・デュ・モーリア.jpg 原野(ムーア)の館/ダフネ・デュ・モーリア
 デュ・モーリア初期の長編、新訳版。 これは読んだことがないやつです。 前は『埋もれた青春』という題名だったとか。

  失われたものたちの本 ジョン・コナリー2103.jpg 失われたものたちの本/ジョン・コナリー
 「本をめぐるファンタジー」的な話には弱いのです。

  ロード・ジム ジョセフ・コンラッド2103.jpg ロード・ジム/ジョセフ・コンラッド
 「海洋冒険小説の最高傑作」と書かれちゃったらさぁ。 『闇の奥』の作者だし、翻訳は柴田さんだしね。

  草原のコックオーヴァン 高原カフェ日誌2 柴田よしき.jpg 草原のコック・オー・ヴァン 高原カフェ日誌U/柴田よしき
 Tが出てから結構たつので、シリーズの続きがあるのか不安に思ってました・・・無事に続編が出てくれてうれしい。

  逢う時は死人 天藤真2103.jpg 逢う時は死人 昭和推理ルネッサンス/天藤真
 天藤真短編セレクション。  東京創元社の『天藤真全集』を買い揃えられてなかったので、新しく出たものは買うよ! 個人的にいちばん好きなのは『陽気な容疑者たち』だったりしますが。

  聞書き遊郭成駒屋 ちくま文庫.jpg 聞書き遊廓成駒屋/神崎宣武
 『鬼滅の刃―遊郭編』制作決定の際に<遊郭>について炎上しましたが、「遊郭について正しいことを知りたければこれ」と複数の方がおすすめしていたのがこれ。 漠然とした知識しかないので、学びたいと思います。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 11:08| 兵庫 ☔| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月13日

私は確信する/UNE INTIME CONVICTION

 予告を観て、「実話ベースの法廷もの?!、それは楽しみ。 しかもあの弁護士さん、『息子のまなざし』のあの人だよね!」と感じ、絶対観に来なければ、と思っていたが、神戸での公開すぐには行けず・・・3週目になってしまいました。 それも上映時間のタイミングなのよ。 祝・レイトショー再開!

  私は確信するP.jpg 冤罪か、有罪か――。真実は二重の歪みにひそむ。

 フランス南西部のトゥールーズ地方で2000年2月に、38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが三人の子供を残して行方不明に。 大学教授である夫のジャック(ローラン・リュカ)が殺人容疑で疑われるが、明確な動機も決め手となる証拠もない。 マスコミが大々的に報道し、多くの人が「ジャックがあやしい」と感じる機運の中、第一審でジャックは無罪。 しかし検察は即座に控訴、翌年に開かれた第二審で、再び殺人罪を問う裁判が行われることに。 この映画はその第二審を中心に描く。
 ジャックを無実だと信じる料理人でシングルマザーのノラ(マリナ・フォイス)は、敏腕弁護士デュポン=モレッティ(オリヴィエ・グルメ)に弁護を引き受けるよう進言する、自らがまとめた事件のレポートを持参して。 一度は断ったモレッティだが、その後ジャックとその家族からの依頼で引き受けることになり、ノラに手伝いを乞う。 検察から提出された250時間にもわたる電話の通話記録を調べて紙に起こしてほしいという。 息子との休暇の予定が、とはじめは気乗りしなかったノラだが、複数の人による膨大な会話を聞いているうちに「真実を知る」ことにのめり込んでいく・・・という話。
 映画のはじめに<ヴィギエ事件とは>の日本語オリジナルのテロップが出る。 あ、これは事前知識があったほうがいいやつか!、と焦るが(フランス本国では有名な事件なので)、最初の説明のおかげでなんとかなった。 説明は足りないので最初はよくわからないが、観ているうちに状況が見えてくる。

  私は確信する1.jpg ジャックはほぼ喋らない。 法廷で、発言を求められたときだけ話す。 落ち着かなげな、おどおどした不安げな表情に、観客は「この人、いったい何者?」と感じる。
 予断を持ってはいけない、特にあたしは状況をよくわかっていないのだから、という姿勢を意識する。 だから映画がどう見せたいのかもそのまま受け取らず、いったん保留に。 でもそれは、陪審員の立場にも似た気持ち。 あ、この映画は陪審員の疑似体験をさせてくれる映画なのか?

  私は確信する3.jpg ノラ役の人、どこかで見たことがある気がするんだけど・・・とずっと考えていたが、次第に思い詰めていく表情に・・・『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』の人か!、と気づく。
 ノラののめり込み具合もまたコワかった。 そもそもなんで彼女がこの事件な裁判にかかわることになったのかよくわからない(中盤でわかるのだが・・・わかるまでに彼女はかなり飛ばしている)。 とにかく「知りたい」に取り憑かれる気持ち、多分あたしもそうなる要素がありそうだからわかるんだけど・・・やりすぎです。 自戒を込めて、そう言いたい。

  私は確信する2.jpg ベビーシッターの証言は、第二審の白眉。
 陪審員だったらここでかなり考えが変わるよね!、とまさに手に汗握る流れ。 デュポン=モレッティ(モデルであるご本人)は2020年7月の新内閣発足で法務大臣に任命されたそうです。 フランスの法の良心、みたいな描き方。
 それにしてもフランスの検察・・・「死体なき殺人事件」を大した証拠もなく起訴に踏み切るか(そもそも死体がないから殺人かどうかも不明)。 そのくせ通話記録はまったく精査せずに証拠開示要求に応じて弁護士側に丸投げとか、無茶苦茶だな(解析に時間をとらせて邪魔をしようとしているのか)。 まぁ日本もやっちゃってるので「よその国のこと」とは言えないんだけどさ(汗)。
 そもそもこの裁判は、ジャックの濡れ衣を晴らすことが目的。 ノラが真犯人を追究しようとするのはこの裁判とは関係ない。 けれどそういう<法の範囲>と、個人的に正義を求める気持ちは全くかみ合わないのが、法の世界に生きる人と市民感覚がそぐわない根本なんだな・・・むずかしい。 ある事件で冤罪であることが証明されて、釈放された人を支援者が囲んで「よかったね」という図は見たことあるし、勿論それはいいことなんだけど(不当な捜査・不当な裁判・不当な扱いなどとり返さないといけない部分はあれど)、「じゃあ、真犯人は?」という問いを消すことはできない。 だからって根拠のない推測を広めたり、誹謗中傷はもってのほかだが。
 ほぼ、この映画は事実に即して作られているらしいが・・・ノラのキャラクターは完全に架空だという。 あぁ、だからノラをそこまで自由に動かせたのか、納得。

posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする