2021年01月25日

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画/MISSION MANGAL

 インド映画なのに130分って、マジか?! しかも実話ベース、宇宙開発モノなのに?(状況説明にも時間をとられるんじゃないの?)
 歌と踊りがないのかしら、まさかそんなインド映画あるのかしら?!
 ってことで、確かめに行った。

  ミッションマンガルP.jpg 再起をかけた男と女性科学者たちのアイディアと努力が歴史を変えた――。
 2010年12月、インドの宇宙機関:ISROは月探査用のロケットの打ち上げに失敗。 開発主任ラケーシュ・ダワン(アクシャイ・クマール)は責任を取って火星探査プロジェクトという閑職に追いやられてしまう。 まったくゼロからのスタート、予算もなく、スタッフの数質ともに不十分。 前回のプロジェクトディレクターだったタラ・シンデ(ヴィディヤ・バラン)も責任を感じて火星チームに加わるが、二人以外は火星へのミッションに情熱も薄く、チームとして盛り上がりも欠ける。 まずは火星探査の実現性を具体化し、ミッションを軌道に乗せた。 あとはチーム一丸となること・・・次の地球と火星の最接近時期を狙えるよう、急ピッチで進めていく。

 前半、歌も踊りもなかった!(ラケーシュがクセなのか鼻歌を歌っているが、それくらい)
 だからインド映画って感じがしなく、英語で会話する部分もあるのですごく普通の映画っぽい! が、キャラ紹介的なテンポやわかりやすい悪役など、筋運びはマサラ的。 「むずかしいことはなしだ」と言わんばかりにロケットや火星探査のことは単純化(必要最小限は語られているとは思うけど、その間のことも知りたかった)。 

  ミッションマンガル2.jpg 原理を揚げパンで説明。
 火星探査チームは過半数が女性で、生活の知恵を生かして低予算でもなんとかなるアイディアをひねり出すわけですが、ちゃんと仕事をしているのに家庭では夫に「仕事より家庭が大事じゃないのか」と言われ、子供たちからも「お母さん、やってー」の嵐で、ほんと日々お疲れですよねというか、これが女の立場と言われているようでつらい(チームの女性には独身の方、バリバリ仕事で生きていくつもりの人もいます)。 節約するのがそもそも女性の発想だみたいな言われ方してるし・・・。 とはいえ、インドで女性がこうやって第一線の仕事やってます!、と描いているのはいいことだ(実話に即しているわけだし)。

  ミッションマンガル5.jpg 後半、ちょっと出てきたダンスと歌。 ここまで来たら全編なしでもよかったんじゃないの?、と急にぶち込まれてきたのでびっくり。 違和感が大きかった。 キライではないんです、だったらもっと前からやっててほしかったよ・・・というバランスの問題。
 予算のない哀しさを笑いにしたりするのは好きだけど、結局解決になっているのかな?
 どうしても国家間対立というか、他の国より有利に立ちたいという話が出てしまうのは仕方がないのか・・・宇宙に挑戦したいという動機が最初のはずなのに、実現させるためにサラっとそれを利用しちゃうのが悲しいが、そう思うのは平和ボケの日本人だからなのかも・・・。

  ミッションマンガル3.jpg マンガルヤーナ(火星探査機の名前)のけなげさに泣ける。
 あぁ、これは日本人にとっての小惑星探査機<はやぶさ>のようなものか!、と気づく。 『HAYABUSA/はやぶさ』(堤幸彦監督のやつ)を思い出しちゃったよ。 予算のない哀しみからの笑いなどのディテールは『HAYABUSA』のほうが多いしよかったな・・・などと考えちゃったのは国民性の問題かもしれん。
 女性問題を絡めつつざっくりハッピーなテイストで、気持ちよく映画館をあとにできたのですが、国家の命運問題があとからじわじわきてる。 科学の発展とはいえすぐに成果が出ない以上、税金の無駄だという声はいつでも飛び交うわけで・・・無駄じゃないです、と言える世の中であるためにはどうしたらいいのか。 科学リテラシー・・・。

posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☔| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする