11月のWOWOWプレミア、アメリカ・オーストラリア合作のシリアルキラーものが登場。 最近、こういうクライムサスペンスは北欧のものが多かったのだが(それはそれで好きなんですけど)、アメリカ西海岸カリフォルニア州郊外の小さな町というのは個人的に久し振りな感じ。 全10話。 過去の未解決事件<RRK>(ロシアン川連続殺人犯=Russian River Killer)に取り憑かれた二人の男の物語、らしい。
舞台はカリフォルニア州郊外の閑静な町。 ひとりの女子高校生の失踪を発端に、かつて住民を震撼させた連続殺人鬼<RRK>の記憶がよみがえる。 果たして犯人はRRKなのか、模倣犯なのか・・・。 そして真犯人は誰なのか。
事件に取り憑かれているのは事件をずっと追いかけている捜査官マイクと、被害者たちが通っていた公立高校の教師レオ。
被害者はみな若い女性で、身体のどこかにタトゥーがあってその部分も皮膚が切り取られている、遺体はロシアン川沿いに遺棄される・・・という手口。
全10話というのは見やすい量なのかもしれず。
ただ前半は複雑な人間関係全部入れで盛り上がるのですが、後半に進むにしたがって「あれ、あの件、スルー?」となったり(たとえばマイクとレオの子供たちがそれぞれあやしげ・何かをやらかしそうな気配を十分漂わせておきながら、その後何も起こらない、とか)。 現実と妄想の境目が曖昧になる描写を冒頭から積み上げてきているけど、それが正統派ミステリとして回収されない寂しさ。
今更シリアルキラーもので正統派な展開を期待するのは意味がないような気もするけど(これまでいろんな作品が既に存在しているから)、「えっ、ここで終わり?!」なラストシーンは、もう一話ぐらいあるんじゃないかと思ってしまうくらい肩透かし。 俳優さんたちの区別がつきにくいので日本語吹替版の声優さん頼りで観ていたけど、一声でわかるのはてらそままさきぐらいで、あとはあまり知らない方ばかりだった(おまけに台詞のないシーンも多し)。
途中まで盛り上がっただけに、この終わり方は・・・まぁ、新しいアプローチを模索した結果なのかもしれないけど、消化不良感は否めなった。
ラベル:海外ドラマ