2020年06月03日

ビール職人のレシピと推理/エリー・アレグザンダー

 一作目を読み終わり、「事件はどうということはないけど、主人公の今後が引っ張るわ」と思い・・・でも4月に買ったばかりのはずの二作目が行方不明に(汗)。 まぁ、よくあることなのでそのうち出てくるわ、と引き下がっていたら、「えっ、こんなところにあったの!」とまったくの死角で見つかりました。

  ビール職人のレシピと推理.jpg なんと一作目の数週間後からスタート。
 ドイツのバイエルン地方に似ているのが売りの小さな町レブンワースで、今年もオクトーバーフェスト(ビール祭り)がやってきた。 ビール職人のわたし(スローン)は、ブルワリー<ニトロ>で新作のビールの開発に取り組んでいる。 <ニトロ>の経営者ギャレットにとっては初めてのオクトーバーフェスト。 そんなとき、ビールをテーマにしたドキュメンタリー映画の撮影隊がレブンワースにやってきた。 映画以上にドラマティックな人間模様を背負ったスタッフたちにわたしは困惑するが、その中の一人が倒れて死んでいるのが見つかって・・・という話。

 田舎町で一か月もしないうちに殺人事件が立て続けに起こり(連続事件ではない)、同じ人物が発見者というのはさすがにできすぎだろ・・・となってしまうのだが、コージーミステリ世界ではそういうことを言ってはいけないのだ。
 結局のところ、スローンの人生の過ごし方を見るというか、義父母の愛情を素直に受け止められるかに辿り着くまで(出生の秘密?についても)の話なのかなぁ、と。 だから殺人事件も起こるけど、結構どうでもいい(スローンも探偵気質ではない)。
 今回は更に新しいクラフトビールについての説明が興味深く、前作ではあまりなかった料理についての描写が多くなるのがポイントか。 手の込んだものではないんだけど、ビールを使ったマリネ液に浸しておいたソーセージを焼くとかおいしそう! オクトーバーフェストのテント内で出される料理もおいしそう(スローンは作っていない)。
 困った夫・マックについてのツッコミが足りないが(彼の言いたいことが他にもあるのだろうけど)、それもシリーズが続く前提なのか。 新しいキャラも登場したし、前作からのキャラもさらに濃くなってるし、これはこれで愛すべき世界だなぁとしみじみ。
 ビールを飲めない自分がつまんないわ、と思わされるのがちょっと寂しい。

posted by かしこん at 19:24| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする