2020年01月29日

映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

 ようやっと観に行けた・・・まだ公開していて、時間が合うのが109シネマズHATしかなかったのでそこまで遠征。 しかし公開から結構時間がたち、「涙腺決壊してしまう、いい映画」という評価が固まってきた・・・そうなるとあとから参戦組はハードルが高くなるよねぇ。

  すみっコ映画P.jpg きみも、すみっコ?

 寒がりで北極から出てきた“しろくま”、自分がペンギンであることに自信がない“ぺんぎん?”、はしっこだから残される“とんかつ”と“エビフライのしっぽ”、恐竜の生き残りだけどそれを表に出したくない“とかげ”、人見知りの“ねこ”など、すみっコキャラ大集合。 全員で、おなかがすいたとカフェ<喫茶すみっコ>に向かうが、カフェで働くきれい好きの“ゆうれい”がそうじの最中に古い絵本を見つけ出して・・・という話。
 飛び出す絵本の世界に、すみっコたちが入り込んでしまう(巻き込まれてしまう)系の話です。 そっちの世界で出会った“ひよこ?”のために、居場所を一緒に探そうとする。

  すみっコ映画3.jpg <マッチ売りの少女>に何故そりが?
 それは<雪の女王>じゃないのか。 混じってもいいけどそこの説明は厳密に(もしくは説明しないとか)。
 いわゆる<おとぎばなし>でもメジャー級ばかり投入するのは子供向け映画という配慮からだろう。 だったら話を混ぜないで、独立した話として紹介すればいいじゃないか(『雪の女王』は『アナと雪の女王』の元ネタだから知名度はあるのでは)。 と、細かいことが気になってしまうのは、観る前からハードルが高くなっている証拠。

  すみっコ映画2.jpg <アラビアンナイト>、世界を飛ぶ自分探し中のお二人。
 ぺんぎん?ってこんなに楽天家で行動派なところがあったのか。 しろくまは意外に世話好きだな、などと、キャラメモ帳(何年も前から使っている)から受ける印象以上のキャラ付け、ぼてぼてしたキュートな動き、これこそアニメにして盛り上がる部分。 観客には子供も何人かいて、彼女らのリアクションを耳にして、「あ、(はしゃぐポイントは)そこなんだ!」と気づくところ多々。 あたしはもう心がすさんでいる・・・。

  すみっコ映画1.jpg 全員集合、家の中じゃなくても落ち着くのはすみっコ。
 急転直下的な終盤、・・・なんてひどい話だろう。 怒りと悲しみであたしは涙が止まらない。
 子供に自己犠牲を強いるのか。
 上から下には行けても下から上には行けないとか、階級社会の不条理を子供に刷り込む気か! 多様性をうたいながら「それでも乗り越えられないことがある」という事実を突きつけるのか。 現実がそうだから、すみっコにまで現実の残酷さを見せられて胸がえぐられそうだ。
 が、古今東西童話とは残酷なものである、残酷だからこそ心に残る、という基本に忠実なだけなのかもしれないけど・・・。
 エンディングでは子供たちが「あんなこと言ってる!」ときゃあきゃあはしゃいでいる。 あたしの怒りは彼女たちには伝わっていない、よかった。
 ただあたしはつらさをひきずったまま、泣き腫れているであろう目を前髪で隠しながら帰途を辿ることになった。

  すみっコ映画P2.jpg 最初のポスター、これよかった・・・。
 あくまでほのぼの路線な世界観だもの。
 これはもう、生い立ちというか人生のいろいろ局面での挫折とか、個別の経験がダイレクトにヒットする・・・多分刺さらない人には一ミリも刺さらない。 絵本という個人的な存在に限りなく近づこうとした映画なのかも。
 しかしあたしの感想は、「なんてひどい話なの!」ですが。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする