2019年12月31日

贖いのリミット/カリン・スローター

 <ウィル・トレントシリーズ>、8作目。
 今年読んだ最後の本になるであろうか・・・原著は2016年だが、なんとも“今の時代”っぽい話であった。 痛めつけられる女性と子供、あらがう女性たち、でも暴力をふるう側の者たちもまたかつては子供だった、という誰も救われない話。 いや、カリン・スローターが書くのは基本的にそういう話だけども。

  贖いのリミット カリン・スローター.jpg “THE KEPT WOMAN”:守られた女? 守ってもらえた女?
 大量の血液にまみれた惨殺死体が発見された。 被害者は元警官ということで警察は色めき立つが、血痕は当人のものではなく、別の人物−女性が現場にいたことがわかる。 GBIの特別捜査官ウィル・トレントは相棒のフェイス・ミッチェルとともに現場に急行するが、近くで発見された拳銃がウィルの戸籍上の妻アンジーのものだとわかり・・・。

 このシリーズではウィルの関係者の身にいろいろ起こりすぎなのだが、アンジーに関しては「いつか必ずこういうことが起こる」のは約束されていたようなもの。 だから本作はシリーズのターニングポイントになるのかな、と思っていたけれど・・・『三連の殺意』などシリーズ最初の頃はアンジーにはカッコいいところもあったのに、どんどんイタくてひどい女になっていったのが悲しかったのだが、アンジーを再出発させるためにはこういう展開が必要だったのだろうか。
 ウィルの恋人で検死官のサラのダメ加減も明らかになり、「完璧な人間はいない」を強く印象付ける(サラの恋愛に関するグダグダは反省材料で、いたたまれなくなるわ〜)。
 そして事件では「カネのためならここまでやるのか、カネにしか価値を見出せない人生ってなんだ」と思わされ・・・そう思えるあたしは幸せなんだろうな、と感じるのがとても悲しい。
 フェイスの見せ場が少なかったのが寂しい。 彼女はとてもいい捜査官になっている。
 次回作は来年6月頃?

ラベル:海外ミステリ
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2019年12月30日

2019年、今年最後の5冊。

 ついに2019年も終盤。 今年最後のお買い物。

  3月のライオン15.jpg 3月のライオン 15/羽海野チカ
 れいちゃん、一歩前進。 すっかり幼児化してたひなちゃん、戻ってきた? 林田先生、なんかえらい!

  ブレイディみかこTHIS IS JAPAN英国保育士が見た日本.jpg THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本/ブレイディみかこ
 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者による、初めて日本について書いたもの?

  塩野七生皇帝フリードリッヒ二世の生涯1.jpg塩野七生皇帝フリードリッヒ二世の生涯2.jpg 皇帝フリードリッヒ二世の生涯/塩野七生
 珍しく二冊で終わりということで。 「中世を代表する男」だそうな。 このあたりはあたしはさっぱりわからないので、時間かかるかも・・・。

  ポーの一族と萩尾望都の世界.jpg 『ポーの一族』と萩尾望都の世界【普及版】
 先日の原画展の図録が一般販売に。 原画全部載ってないからどうかなぁ、と思ってその時はやめたのであるが、やっぱりあったほうがいいかなぁと思い直した。 付録の<スケッチブック>の再現度がなかなか! 鉛筆のタッチから時間がたった紙のシミまで。
 小池修一郎さんとの対談もあり、これを読んでいると普通っぽい(城田優が真似する小池修一郎とは結びつかない)。 ま、活字に起こされるとね。
 あぁ、またいろいろ読み返したくなる。

ラベル:マンガ 新刊
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2019年12月29日

ザ・プロフェッサー/ロバート・ベイリー

 年明けに続編が出るということなので・・・未読本の山から探し出す。 あ、出たのはまだ今年でしたか。 というか一年しないで続編が出るとは、最近の翻訳ものとしては珍しいんじゃないか、意外と評判よかったのか、と思う。
 ジャンルとしては“リーガルスリラー”というやつでしょうか。

  ザ・プロフェッサー 文庫.jpg 帯によれば「胸アツ法廷エンタメ」だそうです。
 フットボールの全米チャンピオンの歴史のあるアラバマ大学のロースクールで、卒業後弁護士となったが恩師の依頼で母校の教授となり、法学者として米国有数の存在となったトム。 ある日、若き日の恋人が突然現れて、娘一家をトラックとの交通事故で亡くしたので「事故の真相を知りたい、法廷に出る手伝いをしてほしい」と頼まれる。 しかしトム自身が大学内での派閥争いに巻き込まれ、教え子で新人弁護士のリックに訴訟を託す・・・という話。

 訴訟大国アメリカならではの話。 ミステリ要素はほぼなく、だいたい「こうなるよね」という予測通りの展開。 しかしあまりにもひどすぎるので、「ちゃんと解決してくれよ」という気持ちになってしまう。
 交通事故は2009年という設定だし、教授を陥れるのにYouTubeが使われているし、まぁまぁ現在設定なのだが、トラックの管理会社の社長があまりにあくどすぎて「これ、60〜80年代か!」とツッコミを入れたくなること多々・・・だからこそラストで爽快さを与えることになるんでしょうが。
 作者はこれがデビュー作だそうで、「ここの場面、こんなにいらないんじゃ」とか「ここ、置いてけぼりだぞ!」と感じるところ結構あり・・・法廷ものとしてマイクル・コナリーの<リンカーン弁護士>シリーズと比較してしまっていました。 主軸がハッピーエンドだからこそ、脇役の不幸が気になります。
 それとトムが大学を追われようとする騒動の意味がわからない(なんで彼が追いつめられるのか根拠が不明。 ただ彼を追い出したい人がいるだけ?)。 シリーズの伏線なんですか?!
 個人的に、読んでいてトムのイメージはドラマ『BULL』のドクター・ブルだった。 なので作中、トムが老いぼれ呼ばわりされているのがぴんと来なくて・・・トムは68歳、いまどきは人にもよるがあまり「老いぼれ」って感じしないのはあたしがトシだから?(先日の『クリスマスの約束』では70越えても曇りのない小田さんの歌声にどよめきましたし)。
 ま、これで次回作『白と黒のはざま』も手にできるぞ!

ラベル:海外ミステリ
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2019年12月27日

焼跡の二十面相/辻真先

 『このミス』対談によりさっそく読みたくなったこれ、仕入れてくる(あと、以前読んだかどうか自信がない『あじあ号、咆えろ!』も一緒に)。
 思ったより、薄い!(260ページない)、ことに驚くけど、かつて読んでたポプラ社の<少年探偵団>シリーズも、文字数としてはこんなものだったのかもしれないなぁと納得(フォント大きかったし、行間広いし、挿絵もあったし)。

  焼跡の二十面相.jpg この表紙ビジュアル、大変いい!
 昭和二十年、夏。 敗戦という事実を突きつけられた少年探偵団団長・小林芳雄くんは戦争にとられた明智先生を待つために、疎開もせず、物質的困窮をものともせずに、明智探偵事務所を守っている。 ある日、旧知の中村警部と出くわし、不可解な犯罪に遭遇する。 その調査過程で、小林少年は怪人二十面相からの挑戦状がある大邸宅の門のあたりに貼ってあることに気づく・・・という話。
 正史ではこの時期のことは描かれていないが・・・それもむべなるかな、というか、むしろ当たり前だと思えるほどの東京とその近郊の荒廃振り、物資のなさに胸が痛くなる。 小林くんが坊主頭とか、たくあんのしっぽをよく噛んで空腹を紛らわすとか、痛々しくて泣きそうだが、あの時期、生き残った誰もが通る道。 「困窮の中にありました」とドラマやドキュメンタリーなんかでもそんなナレーションで片付けられてしまうかもしれないけれど、実際に何日も何週間も何月も、ひもじさに耐えていたのは子供たち。 そして戦争に負けたことで今まで教えられたことが180度変わり、「鬼畜米英!」と叫んでいた大人が進駐軍にペコペコする姿を見せられて・・・素直で純真な子供ほどトラウマになるよ。
 さて、そんなトラウマを持つ辻真先によるこれは、江戸川乱歩の<少年探偵団シリーズ>のパスティーシュでありつつも正伝の間を埋める役割も。 地の文は「いかにも乱歩的文体」の特徴をとらえつつ、今の視点から見て過剰にならないようにすっきりと。 いつもの辻真先文体との融合が図られていてニヤリだ。 また子爵邸に施された大掛かりな仕掛けなど、まさにあの感じ!
 回顧主義っぽいものの中に、現代を刺す鋭さがちらほらと。 戦中戦後を体験したものとして、言い残しておかねばならないことがいっぱいある・・・という感じなのであろうか。
 ラストのたたみかけの大味具合もまさに乱歩的。 終わり間近に急遽登場した豪華ゲストに対する爆弾発言は・・・そこまではっきり言っちゃっていいんですか!

ラベル:国内ミステリ
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2019年12月26日

これも「よくあること」なのか

 仕事場での忘年会があった。
 そこで、目を疑うものを見た。 そこそこいい年の役職についている男性が、若い女性に言い寄っている。
 明らかにセクハラ案件なんですけど!

 まわりはなんとも思わないのか? 様子をうかがうが、参加人数が多い大規模な会のせいもあるのか(部署が違って知らない人もいる)、気づいている人はいない感じ。 逆にあたしはなんで気づいたのかってことになるが、その男性(A氏としよう)の振舞いが会の中盤からどうもあやしかったというか、警告アラームが鳴る感じがしていたのだ。 で、解散となり上着の受け渡しとか挨拶とかしている場になって、その若い女性(Bさんとしよう)にA氏がまとわりついているのが目に入ったのだ。
 Bさんとは一緒に仕事をしたことがあり、悩み事とか聞いたこともあり、あたしとはまぁ親しい位置にいるので・・・気がついたのかもしれない。 A氏とは今のところは接点がないので印象はなかった、存在は知っていた程度。
 誰も何もしようとする気配がないので、あたしはBさんの近くにぴたりと張りつき、A氏の言うこと全部聞こえてますよの気を放つ。 そしてA氏ににっこりと笑顔を向ける。
 「え・・・あ・・・このあと、約束してるの?」、とおろおろし出すA氏。
 「そうなんです、女子で」とすかさず答えるBさん。 助け舟にすぐ気づくあたり、やっぱりイヤだったんだ。
 「じゃあ、お先に」と言いながらも、更に何か言いたげにすぐには帰らないA氏。 「おつかれさまでした。 よいお年を」とBさんよりも外側に立ち、あたしは礼儀正しく会釈。 それでようやくあきらめたらしい。
 「大丈夫だった? ごめん、もうちょっと早く来ればよかったね、セクハラでしょ」とあたしが言えば、
 「えっ、こんな短い間で気づいたんですか!」と驚くBさん。 「このあと二人っきりで飲みに行こうよってずっと言ってきてて・・・」。
 A氏の姿が見えなくなって、他の知り合い女子たちが合流し、「みんなでお茶行こう! デザート食べよう!」という話になってきたので、なんか10人くらいでパフェを食べに行ってしまった。
 でも、それでBさんも安心したらしい。 ほっとしたのか、「さっきはありがとうございました。 すごく、怖かったです」とあたしにだけ聞こえる声で呟いた。
 怖い、そう、当事者は怖いのだ。 でもそれが周囲には伝わらない。 逆に見えたとしても重大さには気づきにくい(あたしも最初はあまりにもベタすぎてコントかと思った)。 のちに被害を訴えた人に周囲が協力的な証言がしきれないのは「そんなことがあるはずがない」という正常性バイアスのせい。
 断ればいいじゃない、と言うかもしれない。 しかしBさんはまだ若い平社員。 対してA氏はBさんの直接の上司ではないが、Bさんの上司C氏と利害関係にある(A氏の機嫌を損ねたらC氏に迷惑が及ぶかも、とBさんは感じてしまいはっきり言えなかった)。 勿論そんなことは関係ないのだが(役職に権限があるのであって、その人個人にあるのではない)、Bさんはそういうことを考えて気にしてしまう人なのだ。 つまりBさんは自分の好みとかではなく、社内の力関係を慮り、はっきり断れなかった。
 そういう力関係が存在しているのに、「二人っきりで飲みに行こう」と誘うバカがどこにいる!
 セクハラには常にパワハラが含まれているのだ。
 あたしは愕然とする。 世の中にはこんな奴がまだいるのか。 あぁ、だから被害を訴え出る女性に「そっちにも隙があったんじゃないのか、別の下心があったんじゃないのか」などと非難が飛ぶのか。 交通事故に遭った人に、通り魔にあった人に「お前にも隙がある」とか言う? ハラスメントは人権侵害なんだよ。
 ・・・あぁ、もやもやする。 想像力のないA氏のような意識を変えたい。

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2019年12月24日

「あけおめ」の使い方

 電車の中で、大学生っぽい女子3名が喋っているのが耳に入ってきた。
 「えーっ、じゃあ〇〇ちゃん、次に会うときはあけおめなんだ〜」
 その後もたわいのない話をしているのだが、何度も出てくる「あけおめ」・・・どうも「あけおめ」が「あけましておめでとう(ございます)」の省略形ではなく、「年明け」と同じ意味に使われてないですか?、と気になってきた。
 まぁ、若者言葉なんでどんどん変わっていくのだとは思いますが。

  20191219辻利濃い口グリーンティー.JPG 濃い口グリーンティー@辻利兵衛本店
 そごう神戸店あらため神戸阪急の地下に辻利のカフェが入りましたよ。 ちっちゃいけど(カフェというか、イートイン?)。
 「濃い口グリーンティー」という名前だけあって緑茶大層濃い! カテキン多いのわかる! でも渋くも苦くもない、ただ濃い。これと一緒に小さい使い捨てコップになみなみ入れた水をくれるけど、この水、必要だわ。 チェイサーか。
 なんだかクセになる味わいだった。

  20191210クリスマスツリー.JPG 無雑作なツリーがちょっと懐かしい。
 メリークリスマス!

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2019年12月23日

今日は6冊。

 あぁ、仕事納めを含む週になってしまった。 ヤバい、仕事が終わらない・・・「ええい、あとは年明けだ!」と開き直れるぐらいまでやるのが今週の目標。

  きのう何食べた?16.jpg きのう何食べた? 16/よしながふみ
 15巻から早くない?、帯にお正月ドラマの告知ついてるよ!
 しかし内容充実、シロさんがすっかりまぁるくなっちゃって・・・最初の頃とは別人のよう! 15年で人は変わるんだ、変わりたいと思っていれば、そしてそれをうまくフォローしてくれる相手がいれば。 そんな、時間の経過が育んだ人との縁が集まり・まとまっていく瞬間に立ち会った!、かのよう。

  レベレーション05.png レベレーション−啓示− 5/山岸涼子
 <山岸涼子、ジャンヌ・ダルクを描く>ももう5巻。 これは1巻から全部読み返したい。

  ちはやふる43.jpg ちはやふる 43/末次由紀
 クイーン・名人決定戦・第一試合。 もはや試合に出ている4人よりも、それぞれを支えて、気遣う人たちの気持ちに胸が打たれますよ。 いや、『ちはやふる』はそういう話だった。 やっとまた本道に戻ってきたということなのか。

  ツーリングエクスプレス メデューサ編.jpg ツーリング・エクスプレス 〜メデューサ編〜/河惣益巳
 「新章開幕!」ということですが・・・いつものように始まってるし、ストーリーはそのまま続きです。 連載誌(WEB?)が変わったからなのか? メデューサ編ってなに? ここで話終わってないんだけど!、と読後振り回されるのもなんだかいつも一緒。

  蜻蛉せいれい06.jpg 蜻蛉(せいれい) 6/河惣益巳
 これまた長い話の一部・・・ここだけ読んでも物足りない! 連載ページ数の都合なのか、「えっ?」とまず絵や構図で思わせてから、そこへ至る流れをあとから説明するというのが多かった。 ずっとこんな感じで行くんだろうか? 

  また、桜の国で.jpg また、桜の国で/須賀しのぶ
 舞台は一九三八年十月のポーランド。 日本の外交官がポーランドの日本大使館に着任してからの話、というあらすじを読んで「これは、買う!」と久し振りに一目惚れ。 初めての作家であるが、この題材を選ぶのならそうはずれないだろう、という根拠のない自信があたしにはある。 その結果はまたご報告します。

ラベル:マンガ 新刊
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2019年12月22日

今日は4冊。

 兵庫県立美術館の『富野由悠季展』、年末休みに入ったら行こうと思っていたら、22日までだった! うっかり、やっちまったぜ・・・というか世の中は、もうすっかり年末モードなのか・・・実感がない。

  贖いのリミット カリン・スローター.jpg 贖いのリミット/カリン・スローター
 そういえば12月か1月に来るカリン・スローター新刊、いきなり出たことに気づく。 しかも<ウィル・トレントシリーズ>新作だ!
 持った瞬間、「重い!、厚い!」となった。 このシリーズ、新作が出るたびに厚さが更新されていく(今回、ついに700ページ越え)。 このまま二分冊とかしないで、今後とも一冊で出してほしいわ。
 そして今回ついにアンジー中心! シリーズの中核というか、何らかの分岐点化到達点になるんだろう、これは。

  銀の仮面.jpg 銀の仮面/ヒュー・ウォルポール
 個人的に「古典を読もう」キャンペーン中のため。 これも長らく品切れ重版未定で、初めて実物を手にした。
 江戸川乱歩が愛した<奇妙な味>の短編集、13編収録。

  四つの凶器【新訳版】カー.jpg 四つの凶器【新訳版】/ジョン・ディクスン・カー
 <アンリ・バンコランシリーズ>、予審判事引退後の“最後の事件”。 これも実物は初めて。

  55ジェイムズ・デラーギー.jpg 55/ジェイムズ・デラーギー
 ハヤカワミステリ文庫新刊。 編集部・営業部の社員読んだ全員が「衝撃的なラスト」について話し合わずにはいられなかった、と帯裏に書いてあるのを読んで、「これは!」と感じて。
 タイトルは「55番目にある」という意味、らしい。

ラベル:新刊
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2019年12月20日

真冬のマカロニチーズは大問題!<秘密のお料理代行A>/ジュリア・バックレイ

 <秘密のお料理代行>第二弾。
 もうすぐクリスマス、という時期の話だった。 ナイスタイミング!

  秘密のお料理代行2真冬のマカロニチーズは大問題.jpg マカロニチーズ、食べたことない。
 クリスマスの近いある日、ライラは友人が教師をしている小学校のクリスマスパーティーに依頼の特性マカロニチーズを配達。 駐車場で出会ったサンタは俳優だといういい感じの若者で、失恋の傷を負っていたライラは彼から再出発の言葉を聞きなぐさめられる。 しかしその直後の銃声がとどろき、サンタは倒れてまたもや発見者となるライラ。 会いたくないパーカー刑事とまた顔を合わせることになってしまい・・・という話。
 前作から引き続きのレギュラー陣が多く、そのへんはほっこり。 しかしライラの仕事や人間関係が前向きになるのに合わせて登場人物が増えた分、飼い犬の出番が大幅に減った気がする。 マカロニチーズも序盤だけだった。
 ミステリ的にも事件が大きくなって、面白くなってきました。
 基本的にいい人ばかりの世界観なのに、誰かを殺したい・殺そうとした・殺した人たちが無理なく同居しているところが興味深い。 ライラの恋愛観も成長していくのかしら。
 しかし今のところ、このシリーズの3作目は日本語訳がない・・・まぁ、ここで一段落したといえないこともないけど、ライラが料理人として飛躍する余地はまだあるので、続きが出れば読むかも。

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2019年12月19日

戦後最大の偽書事件 「東日流外三郡誌」/斉藤光政

 集英社文庫の<ふゆイチ>の書棚にて発見。  今年の3月発行とあるが・・・あれ、見た記憶がない。
 “東日流外三郡誌”についてはうっすら概略は感じ取っていたけれど、詳細は全然知らなかった。 これ一冊で大体わかるならそれでいいか、と思って。

  戦後最大の偽書事件東日流外三郡誌.jpg 表紙イラストは安彦良和!
 青森県五所川原市のある農家の屋根裏から発見されたとされる『東日流外三郡誌』は<超古代史ブーム>の一翼を担う。 しかし1992年に著作権侵害による訴訟をきっかけに真偽論争が本格化、地元紙東奧日報の記者である著者が繰り返し取材して偽書である論拠を積み重ねていく。 「偽書であることの証拠・説明」ではなく、「何故偽書が生まれたのか」に重きを置いて書かれたもの。

 わぁ、全然知らなかったなぁ!
 単行本・初回文庫版に加筆・修正したということで、なかなかのページ数、繰り返しの記述もあって前半は散らかっている感があるが後半へのたたみかけが素晴らしい。
 東北人のコンプレックス、わかるけど、あたしはそこまでじゃない。 和田喜八郎世代よりはルサンチマンから自由になっているということか、三内丸山遺跡の発見が鬱屈を晴らしてくれたのか。 今は関西に住んでいるためこっちでの東北のスルーされ具合などわかるから、客観的に見られているのかもしれないけれど、故郷や住んでいる場所に人は誇りを持ちたいものなのだ。
 けれど、だまそうとする人の存在だけでは人はだまされない。 それを擁護し、広めようとする人がいるから偽物が本物のように見えてしまう。 いわゆる陰謀論の誕生とも一致するのが・・・あぁ、専門家という肩書を持っていても信用できるかできないかがあるってこと。
 オカルトに興味はあるけど事実だとは受け止めていない、そういう立場が大事だわ・・・。

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2019年12月18日

ホットとアイス問題

 マイボトルに入れてくれるカフェにて、朝、仕事前にちょっと贅沢、ホットココアを頼む。 そういうことで仕事をするモチベーションを上げようという志の低い試み。
 オーダーしてカウンターの奥で並んで待っていると、自分の順番に。 なんかお店の人の動きに違和感があるなぁとは感じていたんだけど。
 あたしのボトルにココアが注がれるのを見ていたら、お店の人が言った。
 「氷、どうされますか?」
 「――えっ」
 「中に氷、お入れしますか?」
 「ホットを頼んだつもりだったんですが」
 「えっ! アイスで作っちゃいました! すみません、今すぐ作り直します!」
 「いえ、それでいいです、時間ないので」
 ボトルを受け取って、脱兎のごとく店を後にするのだった。 「ありがとうございましたー」という強めの声に送られて。
 えっ?、あたし、アイスココアって言ったっけ? 「次、アイスココアをおつくりしています」と言われて手を挙げたんだっけ? 数分前の自分の行動がまったくわからない。 ・・・いやいや、「次、ココアをおつくりしています」と言われたのだ、だから右手を挙げた。 ホットで頼んだから、スチームミルクにしないでマドラーで一生懸命かき混ぜる姿が不思議だったのだ。
 でもそう確信できたのは、十分ほど歩いて仕事場に着こうとするときだった。

  20191218ホットココアと間違えてアイスココア.JPG ほら、Hot Cocoaじゃん。
 あまりに動揺したのだろう、普通なら剥がすはずのオーダーシート貼ったまま。
 思い込みは誰にでもあるからな〜。 自分も気をつけなきゃ。
 しかしこの時期に、あえてアイスを頼む人にあたしは見えたのか。 そっちのほうがショックかも。
 ほんのり冷たいココアはごくごく飲めてしまうので、氷がない分濃く甘く感じた。

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2019年12月17日

ぺんてる エナージェルインフリー

 仕事納めが近いが、年内にある程度片付く目途がまったくつかない。 残り日数ギリギリまで残業か。 土日家で構想を練って翌週である程度形にできるか。 でもそうしないと年明けが恐ろしいことになる・・・。
 悪い夢でも見そうなほど追い込まれている気がする(自分で勝手に追い込んでいるのかも)。
 今日は気分転換、神戸ロフトの文房具売り場をちょっとぶらつく。

  20191219新しいペン.JPG 気になるペンを発見。
 ノック式、ジェルインキボールペン。 ノックしたときのちょっとした重みが手になじむほのかな高級感。 持つところにはシリコングリップ、ほどよい太さ。 インクが入った芯自体もインクと同じ色で、スケルトンのよさが引き立つ。 同時にリフィルを売っているところも好ましい。 エメラルドグリーンでリフィルがあるってすごく珍しいんだよ!
 名前と値段のタグに<限定発売>と書いてあるが・・・本体価格200円(税抜)。 中の構造は100円のサラサクリップとも似ているが、このペンの使い心地で200円でいいの?! インクも発色がよくなめらかで、乾きが早い気がする。
 うむ、どうせなら新しい年になるのだし、日常ペンも新調するか!

  エナージェルインフリーP2.jpg 全5色。
 ボールの太さは0.4・0.5・0.7(オレンジとターコイズには0.4なしだったような)。
 今回、ターコイズ0.7と、ブルーブラック0.5を購入。 使ってみてよかったら増やそうかな!
 サラサクリップ・uniボールシグノ極細・カラーはパイロットJuiceなどを今は主に使っているけれど、その時々で「使いやすい・使っていて楽しいペン」は変わったりするので、そして日本の文房具のさらに上を目指すパワーもすごいので、やはり自分の定番以外にも時々は売り場に目を光らせて探してみたほうがいいな!、と実感。

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2019年12月15日

いだてん 〜東京オリムピック噺(NHK大河ドラマ)

 ついに『いだてん』、最終回。
 最近もいろいろドラマは見ているが、過去にも大河も朝ドラも見ているが、録画したものをあとから見ることが多くなっている。 ここ十年ぐらいでこんなにも「最終回をリアルタイムで見なければ!」と思わされたドラマはない。 ここ一ヶ月で三ヶ月分くらい観たかもしれん、追いつくためにのつもりが、ただただ続きが観たくて。 45分がすごく短く感じてきた。
 第46回『炎のランナー』を昨日観た。 ラストシーンで東京オリンピック開会式は“明日”だったから、同じく体感一日で。

  いだてんP.jpg これは<大河>の歴史を変え、歴史に残る傑作。
 最初は・・・「東京オリンピック2020のためにお題を押し付けられて、クドカン大変だな」と思っていた。 でも第1回『夜明け前』を観て「こりゃ面白い!」といい意味で驚かされた。 いろいろめんどくさい近現代史もスポーツという題材ならさらっと描けるし、教科書に出てこないディテールも楽しめる。
 なにより、実在の人物が大勢出てくるドラマの中で数少ない架空の人物(小松くん)の人生に胸を打たれた。 それこそ、ドラマとして優れている証拠ではないだろうか。 勿論、モデルのいる人物にもワクワクさせられたし、目頭も熱くなったけど。

  いだてん1.jpg まーちゃん、こんな騒がしい主人公いない。
 田畑政治、近くにいたらイライラしそうな気がするけど、じわじわと愛すべき人になっていった。 金栗四三と嘉納治五郎がだんだんめんどくさい人になるけど冒頭から愛すべきキャラなので、そのへんのバランスも楽しめた。 特に古今亭志ん生・美濃部孝蔵の存在! 彼の語りがあるが故に「スポーツだけの話」になってなかったと思う。 森山未來のうまさに舌を巻きました。
 基本、群像劇なので「誰のこれがよかった」という話をしてたら終わらないんだけど・・・前半では中村獅童の力をあらためて見せられたし、終盤では役所広司の不在をカバーしてくれたのは松坂桃李と松重豊だった。 そして三つの時間軸をうまくまとめたのは森山未來と神木隆之介。 などなど、いい役者、うまい役者になった人、今後たのしみな人、たくさんの人が観られてよかった。

  いだてん2.jpg 個人的にぐっと来たのは、
 近代スポーツは女子スポーツの歴史でもあるところ。 かつて女子はズボンもはけなくて、足を出す短パンなどもってのほかだったし、そもそも「スポーツをする」こと自体受け入れられなかったっていうね・・・様々な偏見や葛藤を抱えての現在であることに、何度も胸が熱くなりました。 第45回『火の鳥』の“東洋の魔女”たちに号泣・・・。
 そして最終回・・・あたしは甲子園の開会式でもうるうる来てしまうタイプなので、こういうセレモニー系は弱いのだ。 そこに辿り着くまでの様々な苦労など想像してしまうからだが、『いだてん』ではその過程をじっくり見てしまっている。 ・・・泣くよ。 観客席に可児さんが嘉納先生の写真を持っているなんて、泣いちゃうよ!
 あぁ、オリンピックってお祭りなんだよな、それ以上でもそれ以下でもなく、という近代五輪の本質を世界は見失っていることに気づく。 かつてはこんなにも熱い思いでいたというのに。 いや、東京の発展にオリンピックの影の部分があることはわかっているけど、『いだてん』では未来を希望を信じることができた。 途中で挫折したり、成し遂げられなかったり、道に迷ったり、それでも、自分一人ではできなかったことが次の誰かの手によって伝わり、渡される。 そんな時間の連続性が、一年間週に一度放送されるという仕組みの中で続き、自分の生活もその中に組み込まれる。 あぁ、この感じ、『新選組!』以来かも。
 それこそ一年間、45回以上の話数で続く大河ドラマの醍醐味ではないかと。
 というか、後半は「一年じゃ足りない!」ってなってたよねぇ、書けなかったこといっぱいあったよねぇ。 特別編とかやってほしいわ!
 市井の人々の物語、『いだてん』最高じゃんねぇ!
 ありがとう、クドカン!(<新タクシー運転手>という役柄が大河ドラマのクレジットになることなんて、もう二度とないのでは)
 「〜じゃんねぇ」は使えるけど、「違う! そう!」はあたしにはむずかしい・・・。

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2019年12月14日

マリッジ・ストーリー/MARRIAGE STORY

 ネットフリックス映画は期間限定上映で困る。 いや、劇場公開してくれるだけありがたいのだが、今後もっと増えていきそうな気配。

  マリッジ・ストーリーP.jpg 

 仲睦まじい家族であったニコール(スカーレット・ヨハンソン)とチャーリー(アダム・ドライヴァー)と息子ヘンリー(アジー・ロバートソン)。 ニコールはかつて映画スターになるチャンスよりも結婚とチャーリーの劇団の女優になる道を選んだが、最近は自分のキャリアに悩んでいた。 離婚を切り出されたことで無意識にニコールに負い目を感じていたことに気づいたチャーリーだが、お互い負けず嫌いな性格が災いして離婚弁護士を雇ってしまい・・・という話。
 冒頭、お互いのいいところを朗読、素敵な思い出シーンが流れるところは多幸感にあふれていて、「なんでこの二人が離婚しなきゃいけないの?」と不思議で仕方ないのだが・・・それを理解するための136分。

  マリッジ・ストーリー1.jpg お互いキライになったわけではないのだ。
 すれ違いの果てに離れていく心。
 多分、それぞれが我慢すれば続いていく生活で、実際に我慢して続けている人たちも多いはず。 それを言われないように、ニコールとチャーリーはそれぞれ表現者というポジションなのではないか、という気がした(これはアジア的な考え方かもしれないけど、片方が片方を支えればいいじゃないかと感じてしまいそうで)。 でも実際は職業に関係なく、自分らしくいられないから結婚をやめる人たちもいるわけで。
 一緒にいることで気づかないうちに相手を傷つけ、自分も傷つく。 それが一過性のことでなくずっとなら、お互いのために離れたほうが。 きっかけは些細なことだったかもしれないけれど、取り戻すにはもう遅すぎる。
 結婚ってなんてドラマチックなんだ! 崩壊しそうになってそれに気づくとか。

 『イカとクジラ』のノア・バームバック監督らしい、会話劇。
 アダム・ドライヴァーのよさって『パターソン』とかこういう映画でこそ輝く気がする(新しい『スター・ウォーズ』のカイロ・レンを否定する気はないが)。 気が強くて賢いけどずぼらなスカーレット・ヨハンソンもすごくいい。 あたしがこういう舞台劇っぽい感じが好きだからかもしれないが。
 『イカとクジラ』では子供目線だったのに、本作ではすっかり大人目線なところにノア・バームバックの成長を感じるけれど、逆にヘンリーの気持ちはどうなるの・・・とハラハラ(この時点では彼は事態がよくわかっていないにせよ)。 でもニコールとチャーリーの気持ちはすごいわかるわー、とときどき泣きそうになる。 特にチャーリーが自分の間違いや至らなさに気づいたりするところ、それが男の人のダメでキュートなところだなぁ、としみじみしたり(ちょっといとおしいと思えたりするのは、直接自分と関係ないからだったりするのだが)。
 自分にも起こりうる話だからこそ、でも自分ではないからこそ、共感し理解できることもある。
 『クレーマー・クレーマー』は出だしでおとうさんがフレンチトーストに失敗してフライパンを投げつけ(落とし?)、怒鳴る場面がトラウマでその先を見れないまま大人になってしまったのだが、もしかしたら今ならば違う視点で見られるかもしれない。

posted by かしこん at 19:42| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月13日

THE INFORMER 三秒間の死角/THREE SECONDS

 えっ、アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『三秒間の死角』が映画になったの?、と気づいたのは何か月か前のOSシネマズのホームページで<上映予定作品>を見ていたとき。 原作はスウェーデンだが映画はイギリス、しかもハーバーランドでの公開のためミントではチラシが手に入らなかった(もともとなかったのかもしれん)。 11月29日から公開がなんかうまいこと観に行けず(限定公開を優先してしまったため)。 いつ行けるかとスケジュールを見ていたら、翌週から朝一回上映になってる! レイトショー設定のあるうちに行かねば!、と遅いけど(21:30〜23:35)平日レイトショーに滑り込む。

  ザインフォーマー三秒間の死角P.jpg FBIに裏切られた情報屋の脱出劇

 殺人の罪で収監されたが、FBIの情報提供者になることで自由を得たピート・コズロー(ジョエル・キナマン)は麻薬組織に潜入、ついにボスの“将軍”を取引現場に立ち会わせるチャンスがやってきた。 FBI捜査官ウィルコックス(ロザムンド・パイク)らがその場を急襲し、一網打尽にして組織を壊滅させればすべてチャラになり、危険な任務ともお別れ、妻ソフィア(アナ・デ・アルマス)と娘のもとに帰れるはずだった。
 しかしニューヨーク市警の若い警官が別口で潜入捜査を行っていたことがバレ、殺されてしまう。 市警のグレンズ警部(コモン)が捜査に乗り出すが、ウィルコックスの上司モンゴメリー(クライヴ・オーウェン)は市警には何も言わず、別のプランをピートに命じてきて・・・という話。
 「はっきり語らないけど、よくある展開だからそこは察して」的な省略が物語をご都合主義っぽくさせてはいるが、手掛かりを方々に散らばせて、「それはその後どうなる!」と気になって飽きさせない。 思っていたより面白かった!

  ザインフォーマー三秒間の死角2.jpg ピートがなかなかカッコいいのである。
 リブートした『ロボコップ』の人であるが、本作のほうがいい男度が上がっている気が。 北欧系なのがいい方向に出てるのか、追い込まる姿が絵になる人だからなのか、ほぼひどい目に遭わせられてばかりのピート・コズローについ同情してしまう。 序盤は「北欧ミステリをニューヨークに置き換えるのは無理があるのでは」と感じるものの、その違和感は“非情なもしくは無情の世界”を強調していると気づく(フェンタニルで商売するヤツらにかかわってはヤバいし、権力を振りかざすヤツらにかかわられるのもヤバい)。 その容赦のなさがこの映画の肝である。

  ザインフォーマー三秒間の死角1.jpg クライヴ・オーウェン、なんか久し振り。
 ロザムンド・パイクがまたしてもメイクするどころではない、使命に生きようとする女・・・とはいえこれまでとはまたちょっと違う感じ。 いろいろ葛藤する姿、よかった。 というか、出てくる人たちみんな何かを隠しているというか、あやしさ全開なので誰も信用できない・・・そりゃピートもとことん自衛するよね、それでも信じようとしてしまうところが痛々しい(2.85secondsの表記がさりげなさすぎて気づきにくいよ)。
 筋立てを話すとありがち路線になってしまうのですが、役者たちの熱演と、途中から舞台になる刑務所の「囚人の人口過多具合」の描写がものすごい。 原作の社会派な部分の面目躍如。

  ザインフォーマー三秒間の死角3.jpg コモン、かっこいい!
 最近、コモンいい感じが続いているなぁと思っていたら、最もカッコよいのが来た! 情だけでなく正義をまっとうしようとする姿、いい!
 原作ではグレーンス警部が主役だけどシリーズはもともとは群像劇なので、本質を尊重していると感じた。 彼だけが信用できる人っぽいのもまたいい感じ。
 裏切りに次ぐ裏切り、突破口が開けたかと思えば袋小路、とハラハラさせる展開ながら緊張感に満ちてないところが逆にいい(つらくて見ていられない・・・にならない)。 もやっとする感じは残りつつも爽快感もあり、しっかりエンターテイメント。
 と、すごくレイトショー向きの作品なのに・・・それでも公開してもらえるだけありがたいのだ(本作の制作は2017年)。
 映画になってもカドカワは品切れ重版未定の原作を増刷しないし(電子版はあり)、他のルースルンド作品を出してる早川書房に権利を譲ってくれ〜。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする