2019年11月26日

アイリッシュマン/THE IRISHMAN

 シネ・リーブル神戸にて一週間限定上映だったが、「好評につきもう一週間延長」とのこと、だったら観に行ける! 11月27日からNETFLIXで配信開始だが、あたしは加入していないので・・・。

  アイリッシュマンP.jpg I Heard You Paint Houses

 1950年代〜70年代のアメリカ、伝説の殺し屋フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)の回想録。 退役軍人として帰還後、ドライバーとして働いていたがひょんなことからシチリア系マフィアのボス、ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)と出会って、全米トラック組合会長として有名かつ多大な権力を持つジミー・ホッファ(アル・パチーノ)と親しくなり・・・アメリカ裏社会をフランク視点で描く。
 施設で孤独な老後を送るフランクを現在(2000年代)として、フランクと妻、ラッセルとその妻の4人で結婚式に車で向かう70年代と、フランクとラッセルが出会う50年代と三つの時間軸が存在し、それぞれが経過していくことでいろいろなことがわかっていく、まさにクロニクル。
 具体的に年号などは出てこなくても、顔でその時期だとわかるのは、CGで顔を若返らせたり老け込ませたりしているからだ!

  アイリッシュマン1.jpg アル・パチーノが出てくるのが結構中盤。
 「あ、マフィア映画、あたしそんなに好きではないのだわ」と思い出すも、もう遅い。 フランクのお仕事は淡々と進み、ショッキング描写は控えめなれど(PG−12です)、役者のみなさんの醸し出す空気感にはたっぷりと時間をとる。 通りすがりのように登場する裏社会のみなさんは、字幕テロップで人生を端的に表示される(大概の方はひどい死に方をしている)けど、これってある意味アメリカの歴史上の人物なのか。
 大筋はあるのだけれどそこに至るためには長い説明が必要で、絶対省略はできないという気合を感じる。 勿論、その間も退屈させない技法が大量投入されているのだが・・・上映時間約3時間半は肉体的な疲労が。 しかしネット配信でこの映画をきちんと観られたかどうか自信はないので(途中で止めて戻れないかも)、映画館で見られてよかったと思う。 とはいえ観客のみなさんも、最後はかなりおつかれだった・・・。
 出ずっぱりデニーロはさすがだし、小者ではないジョー・ペシがすごく新鮮、パワフルすぎるアル・パチーノがデニーロより背が低いことに終始違和感、出番は多くないけどハーヴェイ・カイテルの存在感半端なく、フランクの娘は4人いるのに一人だけフォーカスされるアンナ・パキンに何か起こるのではないかとずっとドキドキしていた。 なんとも贅沢な作品で。
 「アメコミ原作は映画ではない」的な発言をしながらも同様の技術を使い、NETFLIX配信にゴーを出す(最初はそのつもりではなかったようだが、パラマウントが降りて資金を出すといったのがNETFLIXだった)、スコセッシの矜持としたたかさは面白い。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする