2019年11月19日

少年たちのおだやかな日々/多島斗志之

 単行本が1995年、最初の文庫が1999年、二十年振りの復刊となった様子。 なにをもって復刊の決め手になったのかわかりませんが、短編7編のうち3編がドラマ化されている、というのが大きいのかなぁ・・・(あたしは観ていないが、多分『世にも奇妙な物語』で)。
 40ページ前後の短編ばかりなので、読むとなったらサクサク読めてしまったが・・・読後感というか、読んでいる最中からかなりブラック。 題名の<おだやかな日々>の対極ばかり。

  少年たちのおだやかな日々【新装版】.jpg 出てくるのはほぼ中2男子。 その時代、中二病という言葉はあっただろうか。
 『言いません』・『ガラス』・『罰ゲーム』・『ヒッチハイク』・『かかってる?』・『嘘だろ』・『言いません』収録。
 「あれ、読んでなかったつもりだけど、読んでたっけ?」と愕然とする。
 多島作品は長編のほうが好み(もしくは連作短編)、と思っていたので読んでいなかったつもりだったが、やけに記憶にある・・・それも、覚えていたくないほうの、不愉快な感じ。 こういうのを進んで書く人ではないので、ある種の実験のつもりだったのかな?
 14歳男子の無知と怠惰と、冒険心と好奇心、どうにかなるかと流れを見てしまう部分とどうにかしなければとから回る部分、意地を張ったり張らなかったりなど、ひとつひとつは“あるある”なのに、その状況下においては最悪の選択になる・・・。
 男の子ってなんてドンくさいの!、と思う反面、女子は女子で別方向のヤバさがあるよね・・・。
 あぁ、『感傷コンパス』みたいなやつを読んで、口直しが必要だわ・・・。

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 02:09| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする