2019年11月10日

IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。/IT:CHAPTER TWO

 あの一作目から二年・・・ついに後編が公開される!
 続きは二年後か、と思っていたけど、振り返ると一年ぐらいしかたっていない気がする(それは11月公開だと覚えていたからで、それがなければもっと短く感じたかも)。

  イットジエンドP.jpg また、会えたね。
   すべての謎が明らかになる――『IT』完結!

 メイン州のデリーという田舎町で、かつて謎のクラウンピエロ“ペニーワイズ”(ビル・スカルスガルド)を<ルーザーズ・クラブ>がやっつけてから27年がたった。 町に一人残ったマイク(イザイア・ムスタファ)はデリーで不可解な事件が連続して発生し、奇妙なメッセージを受け取ったことでペニーワイズが帰ってきたと確信、メンバー全員に連絡を取る。 デリーに帰ってきたビル(ジェームズ・マカヴォイ)、リッチー(ビル・ヘイダー)、エディ(ジェームズ・ランソン)、ベヴァリー(ジェシカ・チャステイン)、ベン(ジェイ・ライアン)たちは再会をよろこぶが・・・。
 少年時代のイメージを壊さない大人配役(ほぼ子役たちの希望通り)が素晴らしい。 また現在と27年前とを自然にミックスさせる手法で、前作では多少物足りなかった彼らの友情やキャラの個性をより深く描けていて、青春映画としての純度が上がった気がする! 勿論、前作を観ている人前提のつくりなので、これだけ観ても片手落ちです。 原作愛だけでなく、昔の前後編テレビドラマ版へのオマージュにもあふれている。

  イットジエンド4.jpg 再会のとき。
 ビルにしてはジェームズ・マカヴォイは胸筋が厚すぎる気がするが・・・まぁそれは仕方がない、他の部分はぴったりだもの。 27年前と現在を描くけどその間のことは一切描かない、成長過程については役者の存在感で全部出すという潔さが、長い原作をどうまとめるか、ばっさり切るところは切るという覚悟を感じさせる。
 それに、再会した瞬間から彼らの気持ちは27年前に戻っている。 見た目は大人になっていても心の傷はそのままという、子供時代を克服するのはほんとうに難しいことを考えさせられる・・・。

  イットジエンド1.jpg ペニーワイズ、現る。
 27年前の過ちを繰り返すまいとしているペニーワイズはより残忍により余裕がなくなっている。 前作のようなチャーミングさ(?)はなくなっているが、その必死さは奇妙なまでに人間的。 特に声はより印象的になってる。 メロンのエピソードや川を埋め尽くさんほどの赤い風船など、前後編テレビドラマでは省かれた場面があるとハッとする。 あぁ、そうだ、原作にはありましたよ、と。
 そして忘れてはいけないヘンリー・バワーズも勿論、早い段階から登場します。

  イットジエンド2.jpg 地下への道をまた辿る。
 27年前と同じような道をいくのが繰り返しのようになり、若干中だるみを感じさせるものの、思いのほか子供時代パートが多くて入り込んでしまう。 えっ、リッチー、そうなの!、という新事実に胸を打たれたり、スタンの気遣いに心が温まったり、秘密基地のシーンは前作に入れてほしかったよ。

  イットジエンド5.jpg ベヴァリーの苦悩はより深い。
 ただ一人の女子だからなのか、環境の差が大きかったのか、ベヴァリーの苦しみは他のメンバーたちとは一味違う。 彼女が立ち直れてない事実は同性としてひたすらつらい・・・。 だからベンのひたむきな思いに泣けてしまいました。 前作でも男前だったけど、ベンすごくいいよな! 原作を読んだときはどうしてもビルよりでしたが、今のあたしはベン派です!
 しかし全員でペニーワイズに立ち向かう場面が、大勢で一人をやっつけているみたいに見えてしまう部分があり・・・複雑な気持ちになる。

  イットジエンド3.jpg みんな一緒だった最後の夏。
 出番が少ない大人のスタン(アンディ・ビーン)の見せ場には、更に涙腺が・・・。
 なんだかいろんな意味で胸がいっぱいに。 個人的な思い入れが強い物語なので客観的に判断できなくなっていますが、よくこんなにきれいな形にまとめたな、と。 まるでハッピーエンドのようなラストには、胸が締め付けられるよう。
 昔のことだから、過ぎたことだからではすまない心に残るわだかまりをいかに溶かし、咀嚼し、その頃の自分を受け入れるか。 人生を生きるとはそういうことではないのか、と半分以上を過ぎたであろう自分の年齢と来し方を思うのです・・・。
 約三時間、あっという間だった。

posted by かしこん at 19:03| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする