2019年11月29日

今日は4冊。

 大物、来ました。 今年いちばんの大物かもしれず。

  最後の楽園 服部まゆみ全短編集.jpg 最後の楽園 服部まゆみ全短編集/服部まゆみ
 表紙・中挿絵も銅版画家でもあった著者ご本人。 <全短編集>と銘打っているように、単行本未収録だったものもすべて収録。 といってもほぼ絶版状態なので、読めていなかったものもあり、たいへんありがたい。 だけど、全部そろってしまったからこそ、「これ以外はもうないんだ」という哀しみが・・・。
 あたしとしては珍しく、単行本を買いました。 文庫になるかどうかもわからないし、待ってられないし。

  この世の春1文庫版.jpgこの世の春2文庫版.jpgこの世の春3文庫版.jpg この世の春/宮部みゆき
 デビュー30周年記念大作、文庫化。 しかしこの厚さなら、上中下巻にしなくても上下巻でよかったのでは・・・(単行本は上下巻)、厚い本が好まれていない傾向なのか、単価を上げたいのか理由は不明だが。
 現代ものに比べて、宮部みゆきの時代ものは個人的に合う合わないがあるのだが、シリアルキラー話っぽいので気になるじゃないか。

ラベル:新刊
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2019年11月28日

冬がはじまる

 仕事場からの帰り道、突如イルミネーション登場。
 あぁ、そういう時期が迫っているんですねぇ、と実感。

  20191128イルミネーション.JPG 青・白系のイルミネーション。
 雪が降らない土地では、こういうもので冬を感じるようになってしまった。
 確かに今週からやたら風が強くて自転車やら看板倒れたり、電車内も暖房が入ってやたら暑い(でも電車から降りたら風が冷たくて汗をかいた分一気に冷える)など、体調不良になりそうな要因がいろいろ・・・仕事場でも咳き込む人や鼻声の人がいます。
 夜暗くなるのが早くなったから、イルミネーションのおかげで気が安らぐこともある。
 まだクリスマスソングは聴こえないけど、何が聴きたいかなぁと考える。

ラベル:季節もの
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2019年11月26日

アイリッシュマン/THE IRISHMAN

 シネ・リーブル神戸にて一週間限定上映だったが、「好評につきもう一週間延長」とのこと、だったら観に行ける! 11月27日からNETFLIXで配信開始だが、あたしは加入していないので・・・。

  アイリッシュマンP.jpg I Heard You Paint Houses

 1950年代〜70年代のアメリカ、伝説の殺し屋フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)の回想録。 退役軍人として帰還後、ドライバーとして働いていたがひょんなことからシチリア系マフィアのボス、ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)と出会って、全米トラック組合会長として有名かつ多大な権力を持つジミー・ホッファ(アル・パチーノ)と親しくなり・・・アメリカ裏社会をフランク視点で描く。
 施設で孤独な老後を送るフランクを現在(2000年代)として、フランクと妻、ラッセルとその妻の4人で結婚式に車で向かう70年代と、フランクとラッセルが出会う50年代と三つの時間軸が存在し、それぞれが経過していくことでいろいろなことがわかっていく、まさにクロニクル。
 具体的に年号などは出てこなくても、顔でその時期だとわかるのは、CGで顔を若返らせたり老け込ませたりしているからだ!

  アイリッシュマン1.jpg アル・パチーノが出てくるのが結構中盤。
 「あ、マフィア映画、あたしそんなに好きではないのだわ」と思い出すも、もう遅い。 フランクのお仕事は淡々と進み、ショッキング描写は控えめなれど(PG−12です)、役者のみなさんの醸し出す空気感にはたっぷりと時間をとる。 通りすがりのように登場する裏社会のみなさんは、字幕テロップで人生を端的に表示される(大概の方はひどい死に方をしている)けど、これってある意味アメリカの歴史上の人物なのか。
 大筋はあるのだけれどそこに至るためには長い説明が必要で、絶対省略はできないという気合を感じる。 勿論、その間も退屈させない技法が大量投入されているのだが・・・上映時間約3時間半は肉体的な疲労が。 しかしネット配信でこの映画をきちんと観られたかどうか自信はないので(途中で止めて戻れないかも)、映画館で見られてよかったと思う。 とはいえ観客のみなさんも、最後はかなりおつかれだった・・・。
 出ずっぱりデニーロはさすがだし、小者ではないジョー・ペシがすごく新鮮、パワフルすぎるアル・パチーノがデニーロより背が低いことに終始違和感、出番は多くないけどハーヴェイ・カイテルの存在感半端なく、フランクの娘は4人いるのに一人だけフォーカスされるアンナ・パキンに何か起こるのではないかとずっとドキドキしていた。 なんとも贅沢な作品で。
 「アメコミ原作は映画ではない」的な発言をしながらも同様の技術を使い、NETFLIX配信にゴーを出す(最初はそのつもりではなかったようだが、パラマウントが降りて資金を出すといったのがNETFLIXだった)、スコセッシの矜持としたたかさは面白い。

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2019年11月24日

THE SHOW MUST GO ON - QUEEN + ADAM・RAMBERT STORY

 フレディの命日である11月24日、WOWOWにてQUEENの最新ドキュメンタリー登場! 制作は2019年、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のブームのあと! クイーンの歴史を踏まえつつ、アダム・ランバートとの<幸運な出会い>についての記録。
 冒頭からラミ・マレックのインタビュー。 ジョー・ジョナスやフー・ファイターズのテイラー・ホーキンスも登場して、ライヴバンドとしてのクイーンの魅力を力説! だからこそ、フレディ抜きでは成立しない、という話なのですが・・・。
 クイーンの歌を全部歌える人がいましたよ、ということです。

  20191124クィーン+アダム・ランバート.jpg クイーン+アダム・ランバート
 フレディ・マーキュリーの代わりではない(アダム・ランバートはクイーンに加入していない)、フレディの代わりには誰もなれない。 しかし、クイーンの歌を一人で全部ちゃんと歌える人がいたので、一緒にやっています、ということです。 勿論、「フレディのいないクイーンはクイーンじゃない」という人は見ていただかなくて結構、ただクイーンの音楽を楽しみたかったらどうぞ、という姿勢を取らなきゃいけないのが、ビッグなバンドの宿命ではありますが・・・(映画がヒットしてたとき、「なんで奴らの老後の年金稼ぎに協力しなきゃならない」みたいな捨て台詞をネット上でいっぱい見たので)。

 フレディ追悼コンサートの模様がデジタルサイズに変換されて流れるのには「おおっ!」となりました。 20人の歌い手が揃わなければフレディの音域・表現をカバーできなかったという事実が、「フレディを継げる人なんていないよ」という共通認識を産んだのでしょう。
 しかし、そのときがアダム・ランバートがのちのち現れるとは誰も知らなかったわけで。
 いいやつだな、アダム! 「フレディに比べられる、というプレッシャーに押しつぶされそうになったけど、フレディになるのなんて無理なんだから、僕は僕と開き直ったら楽になれた」的なことを・・・。
 クイーンがワールドツアーに行くことになって・・・「2014年の日本はとても素晴らしかった」、「日本はとにかく最高だった、どこよりも懐かしかった」と言ってくれるブライアンとロジャーに胸が熱くなりますよ。 日本向けに作ったドキュメンタリーじゃないのに、サマソニLIVEの様子に1975年の初来日のときの映像をふんだんにカットバックで使ってくれて・・・ありがたい。

 というか、若きアダムが入ったことで、ブライアンとロジャーの関係もよくなっている(別に険悪な仲ではなかっただろうけど)のがわかるのがうれしい。 世代的におじいさんになってきてるから、アダムを見守る保護者的な役割が、二人をより歩み寄らせ、穏やかな関係性を構築し直しているというか。 それが演奏に、ハーモニーにはっきりと出る。
 「クイーンを小さいハコで観たいか? 大きなところで大人数でともにあの音楽を分かち合ってこそのライブだしバンドだろ!」という誰かの言葉がすべてを表しているのかも。 そうだ、クイーンのライヴが観られることは、この上もない幸運だ。

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2019年11月23日

今日は、6冊。

 やばい、11月も押し迫ってきた。 まだそんなに寒くないため冬支度が進んでおらず、うっかりすると朝晩に<冷え>につかまってしまう。 末端冷え性の気があるので、油断してると爪の色が紫色になっている。 あぁ、今シーズンは新しい手袋と冷えとり靴下を買おうか・・・。

  ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器.jpg ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器/ポール・アダム
 『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続くシリーズ第三弾。 しかし他のシリーズ物と一線を画すのは、この三作目が日本からのラブコールにこたえて日本向けに書かれた、ということ。 本国では本になっていないが、日本オリジナルの短編集として刊行というような例はこれまでにもあったけれども、長編一本を日本の読者のために書き下ろしということは今まであっただろうか・・・多分ないよ。 だからこれはすごいこと!
 それでなくとも最近は翻訳ミステリは売れていないのに・・・ヴァイオリン職人のジャンニはそれだけ日本人の心をつかむキャラだったということ? あたしも好きですが・・・よく書いてくれたなぁ、と思います(逆に、本国ではそこまで望まれてなかったの?)。

  赤毛のレドメイン家【新訳版】.jpg 赤毛のレドメイン家【新訳版】/イーデン・フィルポッツ
 言わずと知れた、「江戸川乱歩が愛した作品」。 あたしは子供の頃読んだのですが、乱歩の翻案『緑衣の鬼』を先に読んでしまったためか、読解力不足か、「そこまですごいものなのかな?」という印象しか残っていない・・・新訳で、乱歩が惚れ込んだ要素を確信してみたい!、と三十年以上たってからのリベンジを誓う。

  妖都【新装文庫版】.jpg 妖都【新装版】/津原泰水
 <津原やすみ>と<津原泰水>が同じ人だとは知っていたけど、全部名前を漢字にしたのは少女小説から卒業したからだとしばらく思っていた・・・男性宣言をしていたとは知らなかったのです。 名前を変えてからの一作目、評判がよかったのは聞いていたので、読んでみたいと思っていました。 そこへ新装版刊行の知らせですよ。

  故郷から10000光年.jpg 故郷から10000光年【復刻版】/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
 これは新刊ではなく、長らく絶版だったものが<丸善ジュンク堂限定復刻>と帯がついて並んでいたのを見てしまった。
 これは読んでなかった。 しかも第一短編集(ティプトリー・ジュニア男性作家時代の作品群のようだ)。 あたしはティプトリー・ジュニアが女性であるということを最初から知っている時代に読み始めたので、書評や賛辞が<彼>に向けて書かれているとついぎょっとしてしまう。

  ヒヒは語らず.jpg ヒヒは語らず/アンナ・カロリーナ
 「なんか、ヒヒってタイトルが怖い!」と思ってしまった・・・マントヒヒならそんなことないのに。 狒狒と漢字ならよいのか?
 スウェーデンからやってきた新たな警察小説。 しかも主人公は姉が殺された秘密を知りたくて警察官になったのだという。 いろいろと、ハード系? カリン・スローターみたいな?

  少年の名はジルベール.jpg 少年の名はジルベール/竹宮恵子
 マンガなのかと思いきや・・・なんとマンガ家としての人生を振り返る自伝的エッセイ。 そういえば単行本で出たときに話題になっていたような。

ラベル:新刊
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2019年11月21日

そのお鍋、押収します!<秘密のお料理代行@>/ジュリア・バックレイ

 もう11月も後半だが・・・「そろそろ出るんじゃないですか?」の<お菓子探偵ハンナシリーズ>の新作がまだ出てこない!
 では場つなぎに別のコージーミステリーを、と思い、以前タイトルが気になっていた『真冬のマカロニチーズは大問題!』を見るとシリーズ二作目だった。 では、一作目から読まねば!

  秘密のお料理代行1その鍋、押収します.jpg <秘密のお料理代行>がこのシリーズ名。
 シカゴ郊外の町パインヘイヴン。 ライラ・ドレイクは両親が営む不動産業の手伝いをしながら、料理が得意だと思われたい・料理を作れないと思われたくない秘密の顧客の要望に対して週末にお料理をつくってこっそり届ける「料理代行業」を口コミのみで運営している。
 ある日、教会のイベントにチリコンカンを持っていくペットのために、ライラはいつものように特製チリコンカンをつくる。 だが、イベントのあいさつで最初にそのチリコンカンを食べたアリスが死んでしまった・・・誰かがチリコンカンに毒を入れたらしい! 捜査の担当刑事であるジェイ・パーカーのハンサムな青い目にときめいたライラだが、ペットが「チリコンカンを作ったのは私」と主張し続けるため、顧客の秘密をばらすわけにはいかず、ほんとは自分が作ったものとは言えない・・・という話。
 「自分は嘘なんかつく人間じゃない! 常に正直でいたい」と考えているライラが、何故小さい町で顧客の秘密を守る仕事をするのか、というのが根本的な矛盾である気がするが(秘密を守るためには嘘をつく・事実を隠す必要が)・・・。 まぁそれも、ライラがケイタリングを本職にしたいという夢を持っているからなのですが。
 でも、あまり大きくない町で秘密のお料理代行をしてたら、顧客同士が知り合いということもあり、そんなにも秘密は保てないのではないか・・・このシリーズはそんなに続かないのかな?、という疑念も。
 秘密の料理を作ることで、信頼を勝ち取り警察にも話していないような情報がライラのもとに集まる・・・というのはコージーの王道ではあるけれど、恋愛に幻想を抱きすぎているライラのためにラブロマンス要素が必要以上に多い気がする。
 料理はおいしそうだけど・・・二作目で、このシリーズの行く末が決まりそうだわ。

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2019年11月20日

レディ・マエストロ/THE CONDUCTOR

 女性指揮者という職業を初めて成立させた人をモデルにした伝記映画と聞いて、「それは素敵だ!」と盛り上がる。 オーケストラの奏でる音楽もいっぱい聴けそうだし、いいじゃないですか。

  レディ・マエストロP.jpg 奏でよう、私だけのシンフォニー。

 ニューヨーク、1926年。 音楽ホールの案内係として働いているウィリー(のちのアントニア・ブリコ/クリスタン・デ・ブーラン)は指揮者になりたくてこっそり勉強をしているが、世の中は「女性に指揮者なんて無理、不可能」という空気だった。 様々な試練が彼女を襲うが、ついにベルリンで彼女に指揮を教えてくれるカール・ムック(リチャード・サンメル)と出会い、指揮者への道を歩み始めるが・・・という話。
 時系列をいじることなく主人公の若い時から始めるので(子供時代は回想になるが)、なんとなくNHKの朝ドラっぽい雰囲気がある。 むしろ、朝ドラのように時間をかけてほしかったかも・・・かなり駆け足になっていることは否めない。

  レディ・マエストロ3.jpg 楽譜にはみっちりと書き込みがされていて、彼女の熱心さがわかる。
 現代視点で観ているせいもあるのだが、出てくる人がほぼ頭が固い・偏見に満ちた考えばかりで・・・なんかもう絶望的な気持ちに。 立場がまったく違うが、母親と呼ばれる二人の人物はお金の話しかしないし。 アメリカってヨーロッパに比べるとかなり保守的だと実感する(ピューリタニズムってやつ?)。 「女は結婚し、子供を持つ以外に幸せはない」みたいな感じ、ほんとに息苦しい。

  レディ・マエストロ4.jpg しかし恋には落ちてしまう。
 運命的な出会いを果たしたフランク(ベンジャミン・ウェインライト)は旧家のおぼっちゃまであるという王道の展開なのだが、フランクがアントニアを好きになる気持ちはわかるが、アントニアが彼を好きになる気持ちがいまいちわからない・・・アントニアの中に恋にあこがれる部分があったということなのかなぁ。 指揮者として世界を相手にしたい人が妻には家庭に入ってほしい人を好きになるのか? まぁ、理性では割り切れないのが恋愛というものではあるのですが。

  レディ・マエストロ5.jpg ベルリンにて。
 どこに行っても男社会の様子が描かれますが・・・このあたりの描写は難しいとは思うものの、表面的だと面白くないし、しっかり描きすぎるとつらいし、バランスが難しい! もっとオーケストラとの衝突と和解みたいなものが見たかったけど、それは後半部分とかぶるからかなぁ。 カール・ムック先生の人間味は素晴らしかった。

  レディ・マエストロ1.jpg そしてロビン最高!
 家を追い出されたアントニアと出会い、その後もずっと友人として支えてきたロビン(スコット・ターナー・スコフィールド)の存在が素晴らしく、この人がいなかったら映画として成立しなかったのではと思えるほど。 なんか泣いちゃったし。 実話ベースということだが、ロビンはどこまで事実なのだろう、ロビンを主役にしたほうがよかったのでは。
 ロビン役のスコット・ターナー・スコフィールド、若い頃のジェイムズ・スペイダーをやわらかくした感じで、彼を見ているとなんだかニヤニヤしてしまった。

  レディ・マエストロ2.jpg 期待の音楽は・・・。
 いろんな曲が使われていたものの、これぞ!、というものはなく・・・アントニアの指揮者ぶりもすごさを感じさせてはもらえなかった。 物語上の脚色よりも、音楽上の演出に力を入れてくれればもっと感動できたのではないか、という気がする。 こんなにすごいのに認められないのはおかしい!、と声高に言ってくれたほうがよかった。 そうすればエンディングに示された事実ももっと胸に迫っただろうに。
 オランダ映画だがあまり尖った感じがなく・・・そういう意味でも朝ドラだった。

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2019年11月19日

少年たちのおだやかな日々/多島斗志之

 単行本が1995年、最初の文庫が1999年、二十年振りの復刊となった様子。 なにをもって復刊の決め手になったのかわかりませんが、短編7編のうち3編がドラマ化されている、というのが大きいのかなぁ・・・(あたしは観ていないが、多分『世にも奇妙な物語』で)。
 40ページ前後の短編ばかりなので、読むとなったらサクサク読めてしまったが・・・読後感というか、読んでいる最中からかなりブラック。 題名の<おだやかな日々>の対極ばかり。

  少年たちのおだやかな日々【新装版】.jpg 出てくるのはほぼ中2男子。 その時代、中二病という言葉はあっただろうか。
 『言いません』・『ガラス』・『罰ゲーム』・『ヒッチハイク』・『かかってる?』・『嘘だろ』・『言いません』収録。
 「あれ、読んでなかったつもりだけど、読んでたっけ?」と愕然とする。
 多島作品は長編のほうが好み(もしくは連作短編)、と思っていたので読んでいなかったつもりだったが、やけに記憶にある・・・それも、覚えていたくないほうの、不愉快な感じ。 こういうのを進んで書く人ではないので、ある種の実験のつもりだったのかな?
 14歳男子の無知と怠惰と、冒険心と好奇心、どうにかなるかと流れを見てしまう部分とどうにかしなければとから回る部分、意地を張ったり張らなかったりなど、ひとつひとつは“あるある”なのに、その状況下においては最悪の選択になる・・・。
 男の子ってなんてドンくさいの!、と思う反面、女子は女子で別方向のヤバさがあるよね・・・。
 あぁ、『感傷コンパス』みたいなやつを読んで、口直しが必要だわ・・・。

ラベル:国内ミステリ
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2019年11月18日

永遠の門 ゴッホの見た未来/AT ETERNITY'S GATE

 ウィレム・デフォーがアカデミー賞主演男優賞のノミネートされたゴッホの映画、やっと日本公開。 いやあ、ウィレム・デフォー、いいよねぇ。

  永遠の門P.jpg ゴッホの瞳を通して描く、新たな真実の物語。

 弟のテオ(ルパート・フレンド)に支えられながら絵を描き続けるフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。 しかし彼の絵は売れず、周囲の人間ともうまくいかず、テオ以外に信頼できる人間がいず、常に孤独の中にいた。 絵の才能を互いに認め合った唯一の相手、ゴーギャン(オスカー・アイザック)と共同生活を送ることになるも、それは長くは続かなかった。 精神的に更に病んでいくゴッホだが、絵は描き続けた・・・という話。
 ジュリアン・シュナーベル監督作品だけあって、わかりやすい伝記映画ではなかった。 むしろフィンセント側にかなり寄った視点で、内省的っぽくもあり、主観のようで客観ぽくもあり・・・ストーリーよりも映像で語るやつだった。

  永遠の門5.jpg ゴーギャンとの初対面
 フランス語で話していたのが英語に変わる・・・フランス語と英語が入り混じっているのがちょっと不思議な感覚だった。 アルルなど現地の人はフランス語しか話さないけど、画家や医者など知識階級は英語も話すのかなぁ、的な。
 テオ役のルパート・フレンドがすごくよかったのだが、この映画はウィレム・デフォーありきなので・・・彼ものちのち評価されてほしいなぁと思う。 すっかり甘えるフィンセントとそれを受け入れるテオの姿は、きらきらと輝く宗教画のようだった。

  永遠の門7.jpg 自然のパノラマ。
 ゴッホが絵を描く筆の動きが丹念に追われる。 そういえば、この仕事が決まったときにまず身につけたのは絵の描き方だった、とインタビューでウィレム・デフォーは言ってなかったか。 絵を描くシーン、吹き替えなしか! 筆の運びの迷いのなさ、すごい! あたしは絵が描けない人間なので、「あぁ、そうすればそう描けるのか・・・」とかなり勉強になりました(できるできないは別として)。
 ゴッホの個展ではあの梅の絵が目立つところに飾ってあり、「日本に行きたい」とも言っている。 あぁ、もし日本にゴッホが来ていたら・・・とつい夢を見てしまいそうになる。

  永遠の門2.jpg ゴッホの絵がそのまま映像に。
 テオの妻の姿も「あの絵!」と叫びたくなるほど、ところどころゴッホのいろんな絵が構図と色彩で再現されるので盛り上がる。 しかしフィンセントの状況や精神状態はどんどん追い込まれ・・・観ていてかなりつらくなってくる。 『ジョーカー』より個人的にはきつかった。
 もしテオがそばにいたらよかっただろうけど、テオは仕事をしなければならない。 絵に没頭するフィンセントの日常は誰かとともにできるものではないし、だからゴーギャンとの時間は、彼にとって初めて得た“友と過ごす最上の時間”だったんだよね・・・と泣きたくなるくらい。
 自分には才能があると信じつつも、「絵が売れない」という事実を前にどう考えるのか、についてはちょっと喋りすぎかな・・・という気がしないでもないけど、そう思っていたと信じたい、ということですかね。
 マッツ・ミケルセンの登場に度肝ぬかれました。
 そしたらマチュー・アマルリックも出てくるんだもの。 御贔屓役者が続々出てきて、あたしはうれしかった・・・(そういえばマチューは『潜水服は蝶の夢を見る』がシュナーベル監督だった)。

  永遠の門4.jpg フィンセントにも幸せな時間。
 医者が絵画の理解者で、モデルにもなってくれて、絵について穏やかに語り合うことができる。 まとめてしまえばささやかなことなのに、フィンセントはやっと幸せな時間を手に入れる。 その相手がマチューで、ほんとにあたしも幸せな気持ちになりましたよ・・・。
 でも、かなしいかな、その時間も長く続かなくて。
 フィンセント自殺説をとらないエンディングには安堵しつつも、運命のいたずらには打ちのめされずにはいられない・・・。
 フィンセントの視界が観る世界などがかなりスクリーンに展開されたが、ちょっと酔いそうになってしまった。 でもこれがずっと彼の見えるものなら、精神を病むだろうなと納得。 画家としての視点というのもあるだろうけど。
 いろいろ気持ちのすれ違い・かけ違いがあって・・・過去の出来事だからこそ、せつなかった。
 しかし彼の絵は残っている、今もこれからも。

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2019年11月17日

今日は、4冊。

 数日前から急激に風が冷たくなってきた。 これはストールだけでは足りない、薄手の上着を準備しなければ・・・いや、服ももう夏用ではなく、秋冬用を準備しなければ(基本、あたしが着ているのは綿が中心だが、生地の厚さが変わってくる)。 気温変化が徐々に来ないだけに、ここ何年もあたしは衣替えに手間取っている。
 年末ミステリランキングの投票締め切りも過ぎたせいか、11月は出る本の勢いはちょっとおとなしい。

  我々の恋愛 文庫版.jpg 我々の恋愛/いとうせいこう
 おぉ、早々の文庫化! これはうれしいではないか。
 しかし解説が・・・あまりに底が浅い感じが・・・しっかり読み解く・もしくは面白く読ませる解説を書ける人、いないんだろうか?、と心配になるじゃないか。 面白い・興味深い作品があっても、それを端的かつ高度に紹介できる人が少ない・・・アマゾンレビューに引っ張られてしまう世の中だから、面白さを気づかせる書評家の仕事って大事。
 あたしはこれはもっと話題になっていい作品だと思っている! スルーされるのはもったいない。

  皇帝と拳銃と.jpg 皇帝と拳銃と/倉知淳
 “〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵、登場。”と帯にあったので・・・気になってしまった。
 倒叙ものというジャンルには作品がいろいろあるが、テレビ映画『刑事コロンボ』シリーズはとにかく別格。 フォロアーがいったいどういう形でついてくるのか、コロンボファンとして興味があります。

  少年たちのおだやかな日々【新装版】.jpg 少年たちのおだやかな日々【新装版】/多島斗志之
 新装版前の表紙はアニメチックで(いかにもエヴァ的な感じで)、「微妙・・・」と思っていたのだが、今回新装版が出て・・・別な意味で「微妙」。 もうちょっとなんとかならなかったのか・・・。
 表紙めくったところにある<著者略歴>っぽいところに、「2009年没」とあって衝撃を受ける。 思わず悲鳴を上げてしまっていたかもしれない。 失踪宣告から7年たったってこと!
 これは短編集。 パラパラめくって一本目を読んでみた。 長編と文体が全然違うよ・・・と改めてまた驚く。
 つまり『黒百合』が遺作ということになるのか・・・はっきりそう言われてしまうと、かなしくてつらい。

  ときどき旅に出るカフェ.jpg ときどき旅に出るカフェ/近藤史恵
 フレンチバルの次は、諸外国のお菓子が出てくるカフェが舞台。 表紙はイチゴのスープであろうか。
 こういうカフェが近所にあったら、仕事帰りに毎日寄ってしまいそう・・・。

ラベル:新刊
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2019年11月15日

芋の蜜プリンがおいしい!

 スーパーで見つけ、なんとなく買ってみたメイトーの<芋の蜜プリン>。
 食べてみたら感動した。 おいしい!
 で、早速また買った。
 賞味期限が近いのでタイムサービスにより激安。

  20191115芋の蜜プリン.JPG “食べて守る”:伝統素材・芋蜜<あめんどろ>使用。 ぎりぎり5代目に受け継がれたらしい。 広く使われることで価格が安定し、生産者の安定と発展につながるなら。
 中身はメイトーのなめらかプリンに近いのですが(プリン自体にもほんのり芋味)、カラメルソースのかわりに安納芋の蜜ソースが入っていて・・・この蜜ソースがおいしい!
 まるでサツマイモの全部の味、皮のあたりから中央部分のほくほくした部分まですべてが感じられるかのような!
 プリンでありながら、焼き芋でありスイートポテトでもあるような・・・。
 あぁ、サツマイモ、好きだわ〜、としみじみする味わい。
 今の時期だけだと思うので・・・今後も見つけたら食べるであろう。
 そして鹿児島産芋の蜜を見つけたら、それはそれで買ってみるだろう。 それで守れるものがあるなら。

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2019年11月14日

腕時計の電池を交換

 最近しばらく使っている腕時計はCASIOのBaby−G。 が、一見Baby−Gらしくないフォルムのため気づかれない・・・だいぶ前のやつだからなぁ。 そういえば前回電池交換したのいつだっけ、5年以上は経っているよなぁ、そろそろこの電池もやばいんじゃないかなぁ、と考えてから数か月・・・先日、夜まで普通に表示されていたのに、朝起きて出かけようと持ちだしたら液晶が消えていた。 前触れなしでいきなり止まる、それが実にCASIOっぽい。
 その日はソーラー電池のアナログ時計を使うことで事なきを得たのだが(まぁ最近は腕時計を忘れても携帯があるから大丈夫と言えば大丈夫なんだけど)、やはり電池交換にはいかねばならんよね、と思い知らされた次第。

  20191109腕時計電池交換後.JPG ついでにもう一個止まったBaby−Gも一緒に。
 左側のが今回止まったもの。 15年以上前に「スーツにも合わせられるBaby−G」というコンセプトで出てきたものだが、次にはつながらなかったような(でも今年に入ってから、何人もの人に「かわいい! すごくいい!」と褒められた。 一週まわって今出したら売れるんじゃないだろうか)。 右のはそれよりも前に買ったやつだったか・・・もう記憶が定かではない。
 うむ、スクエアモデルは飽きが来ないかもね。
 よくよく見ると傷がいっぱいだが・・・そこは気にしない。 確か内蔵カレンダーは2099年まで設定されているはず。 動いてくれる限りはまだまだ使うよ!

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2019年11月13日

我ら荒野の七重奏(セプテット)/加納朋子

 読んでいない本にブックカバーをかけ、栞がないものには準備して(ショップカードや広告用のポストカードを切る)、出勤・外出時のお供の控えを追加しようと未読本の山の一部を整理していたら、「あ、これ読んでなかったわ」と気づく。 まぁ、読み始めればすぐ読めるからねぇ、と読み始めれば、ほんとにすぐ読み終わってしまった・・・。

  我ら荒野の七重奏 加納朋子.jpg 部活をがんばる中学生を支える親たちの物語。
 出版社の編集としてバリバリ働く山田陽子は、同時に一人息子の陽介を愛する母親。 中学生となり陽介は吹奏楽部に。 小学生の時はPTAだ自治会だといろいろ大変だった陽子は、中学校に入れば楽になるだろうと思っていたが、<吹奏楽部親の会>というものが存在して・・・という話。
 PTA小説『七人の敵がいる』の続編。

 おいおい、ちょっと待て! 陽子の夫はこんなに「いい感じの素敵なダンナさん」ではなかっただろ! ふざけているのかと首根っこつかんで締め上げたくなるような「ダメ系夫の最大公約数」だっただろ、とつい前作『七人の敵がいる』を引っ張り出してちょっと読み返してしまったではないか。 ほら、やっぱり。 なので序盤はキャラが変わった?、という違和感でいっぱい。 夫だけでなく陽子自身も。
 その後、夫のダメ振りもあらわれてきたのだが・・・確かにおなじみのメンバーも出てくるのに、微妙に<シリーズもの>感が薄い。 前作を読まずとも楽しめるように書かれているからだろうか? キャラクター小説ではなくコンセプトが先にあって、それにキャラクターを当てはめたからだろうか。 それとも、彼女たちは成長したのにあたしは成長してないから?
 公立中学校で吹奏楽をやる大変さ、それを支えるための大変さに脚光を当てているのはいいのだが・・・ほんとはもっとあるよね、各方面に気を遣ったためにいまいち踏み込みが足りないような気が。 三年間を7章で収めているために、ディテールが少ない感じで物足りない!
 まぁ、それは『七人の敵がいる』も同じで、一冊で六年間だから・・・陽子の仕事についても具体的な描写は避けているのが気になったし(そっちを描いてしまったらPTAのほうに集中できないという事情はわかるのだが)。
 そう、もっと細かいところまで読みたかったのかもしれない。
 もう中学生のときのように繊細でも尖ってもいないですが、でも中学生だったときの気持ちは覚えているから。

  七人の敵がいる 加納朋子.jpg こっちのエピローグの話はどこに?
 2010年の作品なので陽子の無神経発言は大目に見れますが、多分PTAのことはそんなに変わっていない気がする・・・日本の教育の脆弱さをみせつけられる感じがして、なによりホラーなんですけど。

ラベル:国内文学
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2019年11月11日

ポッキー&プリッツの日に

 11月11日はポッキー&プリッツの日!、と少し前からコンビニやらスーパーのお菓子売り場やらでPOPの主張を目にしていて、普段忘れがちですが今回は目に留まりました。
 というか、初めて見るものがあったので。

  20191111極細プリッツ.JPG 超カリカリ?
 100本入りって・・・一袋に?
 そしてプリッツにバターしょうゆ味なんてあった?
 というわけで買ってみました。 確かに細い。 カリカリしてる(固くはないけど)。 ロースト味に似たところがあるけどしょっぱさもある。 あら、ちょっとクセになるかも。 あ、100本あるか数えてなかった!
 超カリカリ・極細プリッツには他の味はあるのかしら。 また売り場をのぞいてみよう!

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。/IT:CHAPTER TWO

 あの一作目から二年・・・ついに後編が公開される!
 続きは二年後か、と思っていたけど、振り返ると一年ぐらいしかたっていない気がする(それは11月公開だと覚えていたからで、それがなければもっと短く感じたかも)。

  イットジエンドP.jpg また、会えたね。
   すべての謎が明らかになる――『IT』完結!

 メイン州のデリーという田舎町で、かつて謎のクラウンピエロ“ペニーワイズ”(ビル・スカルスガルド)を<ルーザーズ・クラブ>がやっつけてから27年がたった。 町に一人残ったマイク(イザイア・ムスタファ)はデリーで不可解な事件が連続して発生し、奇妙なメッセージを受け取ったことでペニーワイズが帰ってきたと確信、メンバー全員に連絡を取る。 デリーに帰ってきたビル(ジェームズ・マカヴォイ)、リッチー(ビル・ヘイダー)、エディ(ジェームズ・ランソン)、ベヴァリー(ジェシカ・チャステイン)、ベン(ジェイ・ライアン)たちは再会をよろこぶが・・・。
 少年時代のイメージを壊さない大人配役(ほぼ子役たちの希望通り)が素晴らしい。 また現在と27年前とを自然にミックスさせる手法で、前作では多少物足りなかった彼らの友情やキャラの個性をより深く描けていて、青春映画としての純度が上がった気がする! 勿論、前作を観ている人前提のつくりなので、これだけ観ても片手落ちです。 原作愛だけでなく、昔の前後編テレビドラマ版へのオマージュにもあふれている。

  イットジエンド4.jpg 再会のとき。
 ビルにしてはジェームズ・マカヴォイは胸筋が厚すぎる気がするが・・・まぁそれは仕方がない、他の部分はぴったりだもの。 27年前と現在を描くけどその間のことは一切描かない、成長過程については役者の存在感で全部出すという潔さが、長い原作をどうまとめるか、ばっさり切るところは切るという覚悟を感じさせる。
 それに、再会した瞬間から彼らの気持ちは27年前に戻っている。 見た目は大人になっていても心の傷はそのままという、子供時代を克服するのはほんとうに難しいことを考えさせられる・・・。

  イットジエンド1.jpg ペニーワイズ、現る。
 27年前の過ちを繰り返すまいとしているペニーワイズはより残忍により余裕がなくなっている。 前作のようなチャーミングさ(?)はなくなっているが、その必死さは奇妙なまでに人間的。 特に声はより印象的になってる。 メロンのエピソードや川を埋め尽くさんほどの赤い風船など、前後編テレビドラマでは省かれた場面があるとハッとする。 あぁ、そうだ、原作にはありましたよ、と。
 そして忘れてはいけないヘンリー・バワーズも勿論、早い段階から登場します。

  イットジエンド2.jpg 地下への道をまた辿る。
 27年前と同じような道をいくのが繰り返しのようになり、若干中だるみを感じさせるものの、思いのほか子供時代パートが多くて入り込んでしまう。 えっ、リッチー、そうなの!、という新事実に胸を打たれたり、スタンの気遣いに心が温まったり、秘密基地のシーンは前作に入れてほしかったよ。

  イットジエンド5.jpg ベヴァリーの苦悩はより深い。
 ただ一人の女子だからなのか、環境の差が大きかったのか、ベヴァリーの苦しみは他のメンバーたちとは一味違う。 彼女が立ち直れてない事実は同性としてひたすらつらい・・・。 だからベンのひたむきな思いに泣けてしまいました。 前作でも男前だったけど、ベンすごくいいよな! 原作を読んだときはどうしてもビルよりでしたが、今のあたしはベン派です!
 しかし全員でペニーワイズに立ち向かう場面が、大勢で一人をやっつけているみたいに見えてしまう部分があり・・・複雑な気持ちになる。

  イットジエンド3.jpg みんな一緒だった最後の夏。
 出番が少ない大人のスタン(アンディ・ビーン)の見せ場には、更に涙腺が・・・。
 なんだかいろんな意味で胸がいっぱいに。 個人的な思い入れが強い物語なので客観的に判断できなくなっていますが、よくこんなにきれいな形にまとめたな、と。 まるでハッピーエンドのようなラストには、胸が締め付けられるよう。
 昔のことだから、過ぎたことだからではすまない心に残るわだかまりをいかに溶かし、咀嚼し、その頃の自分を受け入れるか。 人生を生きるとはそういうことではないのか、と半分以上を過ぎたであろう自分の年齢と来し方を思うのです・・・。
 約三時間、あっという間だった。

posted by かしこん at 19:03| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする