2019年08月11日

チャイルド・プレイ/CHILD'S PLAY

 オリジナルの『チャイルド・プレイ』は昔観ました(シリーズ続いたよね・・・)。
 今回のリメイクで大きく基本設定が変わると聞き・・・「それは『チャイルド・プレイ』ではないのでは」と思ってスルーしていたのだが、同じラース・クレヴバーグ監督の『ポラロイド』が意外に面白かったのと、新しい『チャイルド・プレイ』がこれまた意外に評判がよいようなので(『ポラロイド』はもう一日1回上映だが、こっちはまだ一日4回やっている)、レイトショーに行ってみた。 高校生・大学生らしきにぎやかな男子グループが結構いて、「夏休みだな・・・」ということをまたまた実感。

  チャイルド・プレイP.jpg ボクたち、死ぬまで親友だよね?

 親の都合で違う町に引っ越してきたばかりのアンディ(ガブリエル・ベイトマン)には、まだ友だちといえる親しい間柄の同世代がいない。 近所をうろついている子たちに話しかけようとはするが、アンディは補聴器をつけているため引っ込み思案である。 それを知る母親(オーブリー・プラザ)は職場に不良品として戻ってきた“バディ人形”を「返品したら廃棄されるんだからもらっていいでしょ」と強引に店長から奪い取り、アンディの誕生日プレゼントにすることに。 “バディ”は最先端テクノロジー企業・カスラン社が社運をかけて送り出した人形で、AIを搭載し音声認識やセンサー付きカメラなども標準装備、「永遠の親友」というキャッチフレーズで発売されたものだった。
 スイッチが入れられたその人形は、アンディに自分は「チャッキー」だと名乗り、「死ぬまで親友だよ」というテーマソングを歌いながら、アンディやアンディをめぐる状況から様々なことを学んでいく・・・という話。
 AI設定のおかげでSF要素が強くなったのだが・・・冒頭の雷とかオリジナルで印象的だったところはほぼ引き継いでいる。 逆にそこ、必要か?、というところまで・・・リメイクだからオリジナルへの敬意を、ということなのかもしれないけれど。 だったらなんでこのAIがチャッキーという名前を選んだのかの理由を教えてほしい。

  チャイルド・プレイ2.jpg 包み紙の中には“バディ”が。
 まずはバディ人形全部、そしてチャッキーのかわいくなさときたら・・・日本が「カワイイ文化」と言われるのがわかるな、と納得の気味の悪さなのだ。 それがリアルに近いのか? またチャッキーの声がマーク・ハミルで、声がおっさんなんですけど・・・(無機質っぽい喋り方をしているので、余計落ち着かない感じがする)。
 が、アンディの置かれている状況が・・・新しいアパートにはママの恋人シェーン(デヴィッド・ルイス)が勝手に出入りするし、ママもそれを止めてないしという、友達ができるかどうか以前の問題だろうという。 こういうわかりやすいダメ母造形に腹が立つ。

  チャイルド・プレイ1.jpg 二人が心通わせるシーン、もっと欲しかった。
 だからアンディにとってチャッキーがよりどころになっていく・・・という過程が大事なわけですよ。 そこがあるから終盤のアンディの苦悩がより引き立つし、観る側もその気持ちを共有してせつなくなる。 だけど思っていたよりそういうシーンが少なくて・・・早々からチャッキーのヤバさが際立っているので、アンディがほんとに心を許しているのかわかりにくい部分も。
 あとAIの初期の無垢さというものをみんなもっと考えなければいけないな、と思わされ。 チャッキーがアンディたちの見ているホラー映画を見て殺人手法を覚えていく・スプラッターシーンでみんなが盛り上がっているからやってみる(そうすればよろこばれると考えたから)、は、「ホラー映画は教育に悪い」と騒ぐ人たちへの皮肉だけど、AIがどれほど優れていようとも使うのは所詮人間ですよ、というSF的警告でもあり。

  チャイルド・プレイ3.jpg 同じアパートに母親が住むマイク・ノリス刑事(ブライアン・タイリー・ヘンリー)、すごくいいやつ。
 『ポラロイド』がちょっと抑えめだったから油断してたけど、さすがR+15、ちょっとびっくりするほどスプラッターだった・・・。 その手前で止めても大丈夫ですよ、と思った次まで描写する・・・『SAW』シリーズ後半のことを思い出すほど。 久し振りの「痛い系」で、この流れ収まったと思ったのに。
 なんだろう、もうどこまでも振り切ってやろう、と考えたのだろうか。 「その人を殺しちゃダメでしょう」という人まで殺しちゃうのが・・・容赦がないのもホラーとして大事な要素だけど、それだと「チャッキーがかわいそう」という観客の気分を阻害する。
 そう、この映画はわたなべまさこの『聖ロザリンド』のレベルに行ける要素を揃えていたのだ。 でも残念ながらそこまで行けていなかった・・・あぁ、なんかもったいない。
 子供の頃に見た2時間ドラマで、シェパードを拾った男の子が犬とすごく仲良くなり、犬も少年を愛し、でもあまりに仲良くなりすぎだからちょっと離れなさい、と大人に言われて犬が怒って大人に本気で噛みつき・・・みたいなのがあったけど、あれにあたしはボロ泣きした記憶が。 あのドラマのようなものを自分が期待していたことに気づいた。

  チャイルド・プレイ4.jpg アンディ役の子がすごくかわいい!
 ともかく、いろんなしがらみを乗り越えて自分で判断して自分で行動する、これはそんなアンディの成長物語でもあるのだが・・・あぁ、道具立ては違っても『ワイルドライフ』とほぼ同じ話ではないか! でも二枚のポスターを並べてみても、それが「ほぼ同じ話」だとは感じられない。 映画って奥深いな。
 後半の見せ場では「ここ、明らかに『キャリー』ですよね」など往年のホラーの名作にオマージュを捧げていたりと、ラース・クレヴバーグ監督はホラーへの愛情は強いと思うのだが・・・ちょっとあたしの思う方向とは違ったかな、という気も。
 とはいえ、チャッキーが歌うバディのテーマソング(エンディングでも流れる)はしばらく頭を離れそうもない。

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2019年08月10日

今昔百鬼拾遺 鬼・河童・天狗/京極夏彦

 最初、本屋さんで『鬼』を見かけたときは、「おお、ついに京極夏彦がラノベのレーベルから出る!」と衝撃を受けました。
 それが四月下旬ぐらいのことでしたかね・・・気づけば違う出版社から三か月連続三作刊行、主な視点人物は中禅寺敦子さんだという! えっ、百鬼夜行シリーズなんですか?! じゃあ読まなきゃ!
 扱いとしてはスピンオフのようですが・・・帯には<百鬼夜行シリーズ>と書いてます。 『姑獲鳥の夏』以降数作ぐらいのときは<京極堂シリーズ>と読者に言われ、作者が「その呼び名は好きではない」的なことを言ったとかで<妖怪シリーズ>と言われたこともありましたが、いつの間にやら<百鬼夜行シリーズ>という名前で固定化されたようです。 というか、今のところシリーズ本伝の最後って『邪魅の雫』よね・・・もう何年も前ですよね、微妙に忘れてるんですけど・・・。

  今昔百鬼拾遺1 鬼.jpg 鬼/京極夏彦
 昭和29年3月、連続通り魔事件・<昭和の辻斬り事件>が発生。 級友が被害者となってしまった呉美由紀は中禅寺敦子に相談する・・・という話。
 章のはじまりが同じ言葉(いう人が違うけど)で始まるとか・・・民話っぽくもあり落語っぽさもあるかな、と(それはこの三作全部に共通)。
 でもこんなに文章は短かったっけ? こんなに改行が多かったっけ? そこはやはり若い読者向けにしているのかな、と。
 呉美由紀さんは『絡新婦の理』に出てきた女子高生。 京極堂やらメインキャラクターはあえて登場しませんが、噂話として存在は感じられ、過去の事件の話についても言及があるので「あぁ、あれはあの話か・・・」と記憶が掘り起こされるのがうれしい。 サブキャラの中ではあたしは青木さんが好きなんだよなぁ、とか思い出したりして。
 とか思っているうちにあっという間に終わる・・・270ページくらいで700円以上とるなんて、ひどいわ!
 日本刀の話が出てきますが、あたしは森雅裕の『平成兜割り』や『鉄の花を挿す者』を思い出しちゃいました・・・。

  今昔百鬼拾遺2 河童.jpg 河童/京極夏彦
 2冊目の舞台は昭和29年の夏。 蛇行する川に浮かんだ奇妙な水死体その他の話。
 死体の第一発見者は妖怪研究家の多々良勝五郎らご一行で、何故かその場に呉美由紀ちゃんも居合わせるという関口君ばりの運の悪さである。 引き続き中禅寺敦子さん視点で話は進みますが・・・薔薇十字探偵社の益田さんが都合よく情報提供をしてくれるという。
 それにしても・・・敦子さんの考え方は完全に平成後半〜令和の時代の人間のもので、昭和29年のものではないよなぁ、ということがすごく気になった。 前からそういうところはなくもなかったけど、お兄さんが相手だとあまり目立たなかったのかもしれない。 そのあたりも今風を意識? 美由紀ちゃんが清々しいほどに元気なのがうれしい。
 さすがに100ページほど増え、やっとそれらしい分量になりました。
 その中で、京極堂さんたちは東北にいるという会話が! これまで東北を舞台にした話はないはず。 それって新作予告?

  今昔百鬼拾遺3 天狗.jpg 天狗/京極夏彦
 三作目は昭和29年の夏以降。 またしても美由紀さんは薔薇十字探偵社を訪れたことで篠村美弥子と知り合いになり、彼女が抱えていた謎の事件に巻き込まれる。 美弥子の友人が高尾山中で消息を絶ったのだが、その約二か月後、彼女の服を着た別の女性の腐乱遺体が群馬県迦葉山が発見されたのだ。 これは一体どういうことか・・・という話。
 前半はほぼ美由紀さんと美弥子さんのお喋り。 後半になってやっと青木くんが登場する! 久し振り!
 ・・・しかし事件は、ただひたすら後味が悪い。
 この三連作の主役は美由紀ちゃんだな、と思うことが唯一のなぐさめ。

 4月から配置換えになり、仕事場でいろんな人と知り合っている(前から知っている人もいるけど)。
 で、文学部卒業で子育てで大変だった時期以外は常に本を読んでいる、という人とちょっと仲良くなりました。 でも部署は違うからそんなにつっこんだ話はできてないんだけど。
 「かしこんさんは夏休み、何を一気読みですか?」と聞かれて・・・「夏休みに一気読みしよう、と本を寄せてたらどんどんたまってきてしまって、間に合わないかも・・・」と答えていたのに、それからまたこれで3冊追加になったという。 でもこれらは一日で読み終わったから、まぁよしとしよう。

ラベル:国内ミステリ
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2019年08月09日

今日は6冊。

 日々がバタバタ過ぎていき、本屋の新刊棚を見て「あ、ほんとに8月になったのね」と実感する。 夏といえば祭りだが、神戸みなとまつりは一日だけだし、日付が決まっているわけじゃないし(確か8月の第一土曜日)、忘れていると花火の音に「え、雷?!」とびっくりしてしまう。 季節の行事が身につくのは、生活にいかに密着しているか、参加するかどうか。 子供のときからあるかどうか、なのだわ。

  潤みと翳り(うるみとかげり).jpg 潤みと翳り/ジェイン・ハーパー
 オーストラリア発イギリス的ミステリ『渇きと偽り』、続編。 まだ読んでないんだけど・・・シリーズが順調に訳されるのは評判がいいということかなぁ、と思うとうれしい。

  フラッシュ・ボーイズ10億分の1秒の男たち.jpg フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち/マイケル・ルイス
 マイケル・ルイスの著作はずっと東江さんが訳していたが、これは共訳になっていて・・・単行本刊行時に「あぁ、間に合わなかったんだなぁ」と思った記憶あり。 これを原作にした『ハミングバード・プロジェクト』という映画が秋に公開されるので、文庫になった模様。
 証券取引所のデータにいかに早く(ナノセカンドレベルで)アクセスするか、の話をあたしは何で知ったんだろうなぁ。

  ひとり旅立つ少年よ ボストン・テラン.jpg ひとり旅立つ少年よ/ボストン・テラン
 ボストン・テラン、新作。
 『神は銃弾』の厚さを考えるとその後の作品はすべて薄いと思えるのだが(特に『その犬の歩むところ』)、今回はまぁほどほどなんだけど・・・370ページ越え程度。
 19世紀末、父親の罪を償うため12歳の少年が長い旅に出る、という話らしいのにこのページで収まるのか。 それはそれですごい。

  休日はコーヒーショップで謎解きを.jpg 休日はコーヒーショップで謎解きを/ロバート・ロプレスティ
 『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』の作者による日本オリジナル短編集。 シリーズ物ではないのでシャンクスは登場しない模様。
 まえがきがあり、短編の終わりに著者からひと言があったりと、アシモフの『黒後家蜘蛛の会』っぽいところがいい!

  戦場のコックたち.jpg 戦場のコックたち/深緑野分
 話題にはなっているのは知っていたけれど・・・日本語圏の新しい作家に手を出すのは勇気がいるのです。 この著者の作品を読む前に解説を書いたのを読んだんだけど・・・文章がすっと入ってこなかったのよね。 何が言いたいのかよくわからなかったのよね。 なのでむむむ・・・と思っていたのですが、今回文庫になったのでとりあえず、と思って。
 『ベルリンは晴れているか』のほうが出来がよさそうな気配は感じるけど、これを読んでみてから追いかけるかどうか考えよう。

  復員殺人事件.jpg 復員殺人事件/坂口安吾
 坂口安吾の推理小説の長編は『不連続殺人事件』しかなかったのでは?、と思って手に取ると・・・なんと作者死去による連載中断。 が、このままで終わらせるのはもったいないという江戸川乱歩の要望により高木彬光が続きを書いて完成させたのだという!
 というか、江戸川乱歩ってすごいな! 直接影響を与えている時期がすごく長く感じるんですけど!

ラベル:新刊
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2019年08月07日

ワイルドライフ/WILDLIFE

 なんとあのポール・ダノの初監督作品だそうである。 子役から見てきた彼が映画を撮るようになったのだね・・・としみじみする。 ジェイク・ギレンホールが気になって仕方がないあたしとしても、このコンビは願ったりかなったりである。
 同じくジェイク・ギレンホールが出ているにしても『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はそこまで観たい感が強くないのは新しいスパイダーマンを観ていないせいであろうか(トビー・マグアイア版でいいと思ってるから?)。 シリーズ物の中途参入はやはり難しいわ・・・。

  ワイルドライフP.jpg 僕は二人から、人生のすべてを学んだ。

 アメリカ・モンタナ州の田舎町、1960年代。 14歳のジョー(エド・オクセンボールド)は最近ここに引っ越してきたが、父ジェリー(ジェイク・ギレンホール)と母ジャネット(キャリー・マリガン)が穏やかに会話するのを見て、この生活はしばらく続くだろう、と安心した気持ちになる。 だが翌日、父の言動からほころびを感じ、母の態度にも危険な何かが見えた。
 ある日、ジェリーは仕事をクビになる。 後日、「あれは間違いだったので戻ってきてほしい」という仕事場からの申し出を、自分のプライドのために拒絶する。 しかし仕事はすぐに決まらないので、ジャネットが働きに出ることにする。 静かに入っていく日常生活のヒビは、ジェリーが「山火事消火隊に入る」と言い出したことで決定的になる。
 ジャネットはジェリーが家を出たことで寂しさからか精神のバランスを崩していき、その負担はジョーの肩にのしかかっていく・・・という話。

  ワイルドライフ2.jpg この頃は幸せな日々が続くと思っていたのに。
 最初のシークエンスではこの三人家族が仲良しであることを十分に示唆するのだけれども・・・ある場面から急に、「え、この家族、というか両親、ヤバい?」と感じ・・・そのあとはすぐにガラガラと崩れていくばかりに。
 ジェイク・ギレンホールが、息子にアメフトを勧めるなどいかにもアメリカンな価値観の父親をやっていて・・・「あぁ、かつては文科系の王子様だったのに」とまたどうしようもないことを考える(ということは実はあたしはその時期の彼が好きだったのか?)。 そんな父親だから生活を守りたい母親との間の溝がどんどん深まっていくのが悲しい・・・お金持ちでなくていいけど、常に金策に困るような生活は気持ちにゆとりがなくてやはりつらいよな、と感じるけど・・・だからって母の変貌ぶりはあまりに急すぎて(息子目線で描かれているから突然の変わりように映るのだろうか)、「それは息子がかわいそうすぎるだろ!」とドキドキする。

  ワイルドライフ3.jpg 激変する父と母の関係。
 ジョーは14歳にしては声が父親より低い。 それが最初からこの三人の関係性を示していたのかもしれない。 ジェリーとジャネットはどういうどういう交際を経て結婚し、ジョーが生まれるまではどういう暮らしをしていたのか詳細はわからないのだが、ジャネットは誰かに依存していないと自分を保てないタイプ(期待される姿に自分を合わせていくタイプ)なことをジェリーは気づいていなかったのではないか。 その人に自分が見える以外の姿があるとは想像しにくいよね、近い存在であれば尚更。
 台詞やナレーションで多く説明せず、映像や間、役者の表情などで様々なことを掬い取っていくポール・ダノは、すでにインディペンデント映画のお手本を自分のものにしてしまっている。

  ワイルドライフ5.jpg お母さん、マジヤバい。
 ジャネットはすごく損な役だと思うけど・・・それを堂々とやってしまったキャリー・マリガン、すごい。 最初は美しく理解のある母親だけど、すぐに人生の疲れが表情に出る。 深々とした口元のしわとか、毒々しさを感じさせる厚化粧とか、痛々しさと不快さとのぎりぎりのところにいながら息子を追い詰める。 時代が違うから「精神的に自立できていない女」と責められないけど、あまりにも・・・でした。 毒親、と呼ぶのは簡単だけれども、そこに至る過程があるわけで。 でもそれを全部息子がフォローするのは間違いだよ。
 ジョー役の人、どこかで観たことがあると思っていたら・・・『ヴィジット』のラッパーを目指していた弟くんだった! 絶対14歳じゃないじゃん(撮影時、16歳だったらしい)。

  ワイルドライフ4.jpg 父は父なりに息子を愛しているのだが。
 伝わってはいるからジョーは父を思うし気遣うんだろうけど・・・でもどうして大人って子供の視点を忘れてしまうんだろう、って悲しくなる。 子供を介して会話をするのはやめてください、自分たちで直接話し合えばいいじゃないか。 いや、結局それは彼らが大人ではないからだ。 人は決して大人にはなれないのだと、子供が感じてしまうことが悲しい。 だからジョーは子供でいることをやめ、<親>への絶対的な期待を持つことをやめる。
 それが成長だということなんでしょうね・・・あぁ、せつない。

  ワイルドライフ1.jpg そういうラストシーンになるだろうことは想像できたが。
 実際、その場面になったら・・・自分でも驚くぐらい涙が込み上げた。
 家族の中の不幸、というのはどの家もそれなりにあるのだろうし、ジョーの不幸も<よくある話>に含まれるのかもしれない。 でもジョーが感じたものは、彼の中ではなによりも強くてどうしようもない体験だったのだ。 それでも彼は、きっと乗り越える。
 ごく普通の家庭でごく普通に育った、という人は実は少数派なのだろうか。 そりゃ社会の閉塞感は強くなるよなぁ。 自分がつらい目に遭ったから他の人にはそうしてほしくない、と全員が思うわけではないというのが・・・。
 年齢的にはジェリーとジャネットのほうに感情移入できておかしくないのだが(彼らの気持ちもわかりましたが)、結局ジョー目線で見てしまった・・・あたしはまだ子供なのだろうか、それとも「大人になり切れない大人」に対してあきらめることを選ぶ道をとったのだろうか。 とりあえずあまり他の人に迷惑をかけない存在でありたいと考えている。

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2019年08月06日

サーモンとクリームチーズのサンドイッチ@J.S.BURGERS CAFE

 映画のレイトショー前、久し振りに「ちょっとお店で食事してもいいくらいの時間があるじゃない!」と盛り上がる。
 とはいえ店を選んでメニューを選んで・・・というまでの余裕はない。 同じくミント神戸内、ディナータイムで一人で入れる店は限られる中、二階入口すぐのカフェがそこそこ席が空いているのを見て反射的にさっと入る。 「お好きな席へどうぞ〜」と言われ・・・悩みつつソファ席へ。
 最近暑くてあまり食が進んでいなく・・・粗挽き肉厚パティのここのバーガーは重い。 そういうときはサンドイッチにしよう、といつもスモークサーモン&クリームチーズとマスタードチキンと悩んでしまうんだけど、「ドリンクとオニオンリング追加で+500円」というセットが存在することを知り、オニオンリングが好きな身としては頼みたい! ならばサンドイッチはちょっとでも軽そうなほう、ということでスモークサーモン&クリームチーズにした。

  20190725スモークサーモンクリームチーズwithオニオンリング.JPG お供はアイスのジャスミンティー。
 オニオンリング、主役?!、という位置だよ。
 フレンチフライもオニオンリングも揚げたてだからうまい! あっさり塩味で素材の味を引き立てる。 オニオンリングは衣が結構しっかり目です。
 そしてサンドイッチは具沢山、野菜たっぷり! なのにクリームチーズもこってり。 自分で作ると具材の準備が大変な割にすぐ食べ終わってしまったり、逆に大量に出来上がってしまって3日ぐらいずっと食べ続けることになったりするので・・・やっぱり人に作ってもらうのを食べるのが楽で楽しい。 イギリス式パンのトースト二枚でサンドし、斜めに切って二段に積み上げてる無造作感も好ましい。
 本を読みながら、片手でフレンチフライやオニオンリングを食べるって、なんだか背徳的なヨロコビが(さすがにサンドイッチは片手で食べるのは無理なので、本を置いて両手でかぶりつきます!)。
 なんか勢いがついてしまい、バクバクと一気に食べてしまった・・・おなかいっぱいだよ。 映画館で眠くなっちゃったらどうしよう(汗)、しかし選んだ映画にのめり込めたので眠りはしなかった、よかった・・・。
 映画のチケットがあれば、200円引きになるところもちょっとお得感。
 久し振りにこんなに食べたよ・・・。 たまにこういうことをすれば、夏バテは解消できるのかな。

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2019年08月04日

ポラロイド/POLAROID

 この映画のポスターを最初に見たときに、「あぁ、古いものが逆に新しいのね!」とすごく気持ちが盛り上がった。
 呪いの動画よりもポラロイドカメラで撮られた一枚しかない写真が怖いほうがリアリティがある。 それは『リング』(いちばん最初のやつね)の一本のビデオテープと感覚が似ているというか、複製はたやすく作れない(作っても劣化している)ことのほうが感情に迫るものになっている気がする。 それってアナログ感覚かしら。 それともJホラー的なのかしら。

  ポラロイドP.jpg このカメラで撮れば、最高の瞬間が最悪の1枚になる。

 バード(キャスリン・プレスコット)はカメラや写真に興味がある高校生だが、学校ではちょっと変わり者とみなされていた。 ある日、バードがアルバイトをしているアンティークショップが希少なポラロイドカメラを仕入れてきて、彼女にプレゼントしてくれた。 早速写真を撮ってみるが、被写体となった人物が次々と死んでしまった。 原因はこのカメラにあるのではと考えたバードがポラロイドで撮った写真を調べていると、写真の中に黒い影がうつりこみ、移動していると気づく・・・という話。

  ポラロイド2.jpg 来歴のはっきりしないものをいきなり使ってはいかん、ということか。
 もともとはショートフィルムとして作られたものを、同じ監督が長編化したものだそうで・・・確かにワンアイディアで突っ走る系ではありますがそれが潔い! しかもミステリ要素も入れてきてるのが好き!
 化け物的な存在を早めにはっきり視覚化したことは賛否のわかれる部分かもしれないが・・・あたしはありだと思います。
 『リング』や『回路』など昔のJホラー映画を連想させる演出も好きですが、リアルに映し出してしまう部分との兼ね合いがむずかしい。 いや、そもそも他のホラー映画を連想されるところがダメだと言われるとそれまでですが・・・新しくないけど、王道を行きつつのちょっと変化球的な。

  ポラロイド1.jpg バードの気になる相手、コナー(タイラー・ヤング)が見かけ通りの好青年だったり、青春ドラマ路線も王道。
 ティーンの身勝手さやとっさに友情を思う人間性など、感情移入するほどではないけど観ていられないほどではない匙加減。 誰が死んでも生き残っても特に感慨がないという・・・観ていて心の負担にならないところもホラーの王道?
 バードの幼少期のトラウマ克服という裏テーマもありますが、がっちり作りこみすぎてて他人が口出しできないレベル。 共感の得られる不幸(?)ならばありきたりになってしまうということなのか。

  ポラロイド3.jpg この人、どこかで見たことが・・・と思ったら、保安官(ミッチ・ピレッジ)は『Xファイル』のスキナー副長官だよ!
 と、懐かしい人を見かけるのもホラーのいいところ。
 ラストシーン、もうちょっと余韻が欲しかった! でもあのあっさり加減が逆に怖いのか?
 ホラーって演じる側も作る側も若い者のジャンルだな、ということをしみじみ。
 実は新しい『チャイルド・プレイ』と同じ監督だという(この映画で評価され、抜擢されたとか)。 なんか気になってきた・・・それが日本では同日公開だというのもなんだかです。

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2019年08月03日

スノーマン/ジョー・ネスボ

 奥付を見ましたら、<2013年10月25日 第1刷>とあった。
 6年ぐらいほったらかしにしてしまいました・・・でもそれは、シリーズものなのに7作目から出してくるから!(3作目『コマドリの賭け』だけは別の出版社から出ていたけど、その時点で絶版)。 その6年の間に1作目から、出版の順番は違えども8作目まで出た、というのはめでたいことです(2作目だけはどうしても訳してもらえないけど)。
 『沈黙の少女』のあと、「やはり雪と氷が舞台の国の話はいい!」と、ついにこれを引っ張り出した。 最近、8作目の『レパード』を買ったばかりだし、続きがあるとなると読みたい気持ちが強くなる。 やはり暑い夏は北欧の冬だ!

  スノーマン1.jpgスノーマン2.jpg 事件は冬の始まりから。
 2004年、オスロに初雪が降った日に一人の女性が失踪し、彼女のスカーフを巻いた雪だるまが残されていた。 ハリー・ホーレ警部は女性の失踪事件の未解決事案がここ10年で明らかに多すぎることに気づき、以前自分に送られてきた謎の手紙のことを思い出す。 連続殺人事件を示唆したその手紙の署名は、<雪だるま:スノーマン>となっていた・・・という話。

 出てくる人がみんなあやしい!、と思えてしまう筆致と展開にはハラハラドキドキ。
 でも戸田さんが初めて訳したハリー・ホーレもの、ということで・・・シリーズのレギュラーキャラクターや過去の事件に言及されるところなど、ちょっとよそよそしさが漂うというか・・・「この人のこと、わかってますよね! あの出来事、覚えてますよね!」という共通認識が存在していないからか、微妙に物足りなさがある。 でも過去作を読まずにこれから入っていればシリーズキャラクターたちともここで初めて会うわけで・・・シリーズ物を途中から訳す・読む難しさを実感。 単独作と割り切るならそれでいいのでしょうが、アルコール依存症と戦いながら様々な苦悩を背負うハリーに思いをはせられるのは、一作目『ザ・バット』と<オスロ三部作>(『コマドリの賭け』・『ネメシス』・『悪魔の星』)を読んできたからだろうし、それがシリーズ物の醍醐味だと思うし。 でも巻を重ねているシリーズ物って、新しく入る人にはハードル高いよね・・・ハマれば、「まだまだ続きが読める!」というヨロコビに変わるけど。
 あぁ、犯人きっとこいつだなぁ、と出てきた瞬間にわかりますが、それは「もしそうならハリーにとって最悪」だからと感じたからで、「犯人は誰」だけがこの本の読みどころではないから。
 それにしてもハリー、てっきりあの段階であることがわかったのかと思いきや、しばらくしてから「あれはそうだったのか!」と気づいたりとか・・・相変わらずうっかりなところが。 でもダメ感はちょっと薄れてる・・・<ファビアン・リスク>のダメっぷりに比べればハリー・ホーレのほうがまだまし、と感じたのかしら。
 見覚えのある名前が出てくるのはやはりうれしいもの。 『スターシップ・トゥルーパーズ』を「ただのマッチョ映画」とこき下ろすラケルに腹が立ち、つい貧乏くじを引きがちな鑑識員ビョルン・ホルムにニヤニヤし、子育て中のベアーテ・レンの存在にホッとする。 勿論新キャラクターもいて、今後の作品にも出てくるのかな、と期待しちゃう。
 雪と氷の描写にも、寒くは感じないけど、読んでいる間は身の回りの暑さを遠ざけられたような気がする(それなりにエアコンが効いている場所で読んでますが)。 やはり夏には冬が舞台のミステリがふさわしい!

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2019年08月02日

天気の子/WEATHERING WITH YOU

 『君の名は。』からもう3年も経ったとは・・・それがいちばんの驚きですよ。
 で、どうしても前作と比較して・比較されてしまうんだろうな、音楽も一緒だし・・・と思いつつ、やはり前情報が入ってこないうちに観に行くことに。 レイトショー、めっちゃ込んでいた。 やはり話題作だからか、と思ったら『アラジン』にもかなりお客が入っていて、「あ、世の中的には夏休みなのか・・・」を実感。

  天気の子P.jpg これは―― 僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語

 今年の東京の夏は毎日が雨ばかりで、連続降雨記録を更新し続けている。 帆高(醍醐虎汰朗)はある離島から家出して東京にやってきた。 しかし特に行く当てのない帆高はネットカフェやファーストフード店を転々としていたある日、バイトの陽菜(森七菜)からハンバーガーをごちそうしてもらった。 さすがに限界を感じ、フェリーで会ったうさんくさいおじさん・須賀(小栗旬)の伝手を頼ってムーに原稿を売りつけるライターの仕事を得、100%晴れ女という都市伝説を追いかけていたら、陽菜と出会う・・・という話。

  天気の子1.jpg 水煙に沈む東京。
 雨、水の表現は多々あり、きれいな絵で見せてくれるのにときめく。 けど、登場人物たちはびっしょり濡れるか濡れないかで、湿度の高さからくる“もあもあする暑さ”は感じられない。 夏だと言ってるから夏なんだろうな、とわかるけど、気温が全く感じられないのは・・・いいのか悪いのか。

  天気の子2.jpg あ、“セカイ系”ってそういう話なのか、と初めて理解しました。
 梅雨は明けたけど、それまでは雨が降るのか降らないのかはっきりしない天気に一喜一憂していたあたしたちの気持ちがそのまま曇天が続く空に反映されているような気がした。 結果的にすごくタイムリーな作品になったけど、それもまた監督の「引きの強さ」なのではないかと。 『君の名は。』はたまたまのヒットではなかったということだよねー、としみじみする。 基本的に同じ話を描き続ける新海誠監督の、ある到達点が『君の名は。』だったのだから。
 そんなわけで、『天気の子』も『君の名は。』同様、『秒速5センチメートル』(第一話)と同じ話である。 踏切や駅の電光掲示板など、共通のモチーフも繰り返し出てくるし。 とはいえ、きちんとアップデートされていますよ。

  天気の子4.jpg おばあさん(倍賞千恵子)は『ハウル』のときよりハマってましたよ。
 でもね・・・『君の名は。』のほうがメインの人たちの声がうまかったような・・・あたしの好みの問題かもしれません。 帆高の声(喋り方)は『秒速』のときの水橋研二とちょっと似ている気がしたし、監督の好みなんだろうなと思うんだけど、これまでの新海作品の主人公たちの誰よりもおバカっぽい気がするのは何故だ。 神木くんと上白石萌音ちゃんはうまかったなぁ、と思い出してしまった。 小栗旬も悪くはないんだけど、津田健次郎だったらもっとよかったのに! 平泉成さんはあの声がキャラになっているのでそれはいいんだけど。 ちょい役で野沢雅子や島本須美が出てくると、「おお!」ってなっちゃいましたよ・・・キャスティングって大事よねぇ。

  天気の子3.jpg 曇りの日がほとんどなので、差し込む光がより美しい。
 何に触れてもネタバレになりそうなので避けますが・・・個人的には『君の名は。』のほうが盛り上がったな、と感じ、二回目観ることはないかもしれないなぁ、たとえWOWOWなどで放送されても、と思った。 でも翌日からなんかじわじわと沁みてきて・・・いろいろ考えてしまっている自分がいる。 あまりにラノベに寄りすぎているような話に閉口する部分もあるんだけど、否定はできないし、かといってすごく好きとかこれいい話とか言えないし・・・。
 まさか『ムー』が実名で!、と驚いたけど、他にもいろんなロゴが沢山出てくる。 いっぱい協賛しているCMは「うーん」ですが、本編単独で見ればサイバーパンクでまったく気にならない。
 でも新海監督の世界観にはSFやファンタジーはあまり合わないのかもしれない、ともちょっと感じたり。 これが新たなる地平の踏み台なのかもしれないけれど、次がどうなるのか、やはり気になります。

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2019年08月01日

沈黙の少女/ゾラン・ドヴェンカー

 暑いので、涼を求めてなのか、冬が舞台のものが読みたくなる。 できれば北欧、ヨーロッパの北のほう、がんがん雪が降って気温がマイナスになるところ希望! というわけで『沈黙の少女』をセレクト。 舞台は冬のベルリン、500ページ弱という厚さも程よくその世界に入り込めそうだし。

  沈黙の少女.jpg 冬。ベルリン。闇に消えた子供たち。ただ一人生還した少女・・・このラスト、予測不能。
  凍てつく魂の闇を往く父親の彷徨。「時制」と「人称」の迷宮の果てに待ち受ける驚天動地の真相とは!(←帯より)

 帯の文句だけで十分なのですが・・・ある日、13歳のルチアは弟とともに家から誘拐された。 2週間後に雪の路上でさまよっているところをひとり発見されたルチアだが、いったい何があったのか・弟はどうしたのかも含めて一切何も語らないまま6年間が過ぎた。
 そして“わたし”はミカと名乗り、あるパブに集う4人組に接触を試みる・・・行方不明になった娘のために。
 <彼ら>・<きみ>・<わたし>の視点で進行する物語は、<きみ>を“わたし”が語る構造になっているけど、<彼ら>は・・・。 そして現在と過去と追憶が縦横無尽に混ざり合うのが、「時制と人称の迷宮の果て」ということなんでしょうが、難しさはない。 むしろ、<わたし>視点で読んでしまうことになる。 

 連れ去られたまま行方不明の少年少女たち、そして連れ去った側の大人グループの存在・・・となれば、『クリミナル・マインド』などでおなじみの人身売買関係かペドフィリア系の話かと思っちゃいますよ、というかついあたしは思ってしまいました。 娘が行方不明になった父親が、その復讐を果たすのだと。
 衝撃の展開だとは聞いていたけど、ほんとに思いもよらない方向に出た・・・あぁ、ヨーロッパという土地と歴史が持つ闇なのか、これも。
 そしてこれもまた語りと騙りの物語であった。
 読んでいたものが、実は「読まされていた」、ラストになってそれまで見てきたものがまるっきり違う景色を見せるという戦慄。 これもまたミステリという美しさ。
 深い森と古びた小屋、湖を凍てつかせる寒さ、そして降り積もる雪。 表紙の写真の空は明るすぎるが、湖面が凍った湖や森の木々を白く埋めていく吹雪など、頭の中に映像がしっかり浮かぶ。
 一面の白は惨劇に似合うのであろうか、それとも行き過ぎた寒さは人の理性をも凍らせるのであろうか。 おぞましい未解決の事件として始まったこの物語は、いつしか寓話的なものになる。 だから恐ろしいラストシーンが奇妙なほどの爽快感を生むのだが・・・「これに爽快感を抱いてしまっていいのだろうか」という疑念も生まれるのだ。
 やはり人は、復讐という感情から逃れられないのだろうか。
 理性や倫理をどれだけ持ち出せば、「やられたらやり返す」を考えなくてすむのだろう。
 人間の<業>について、じっくり考えさせられました。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 01:58| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする