2019年04月21日

極夜行/角幡唯介

 あ、そういえばこれ、読んでなかったな、と図書館に予約を入れたのはいつだったか。 忘れた頃に(でも思ったより早く)やってきた。 しかし次の予約も待っているから早く読まなければ・・・と思ったけれど、意外とあっさり読み終えたのだった。
 ハードカバーって厚いのと薄いのと極端だよねぇ。 というか、本の平均って何ページくらいなの?

  極夜行2.jpg 極夜とは、一日中太陽が昇らない場所でのこと。

 ここしばらく、冬といえば北極エリアに出かけていた著者は、極夜を旅する準備を着々と進めていた。 しかし妻が妊娠したことで、出産を終えてから“極夜行”に出発することにする。
 衛星やドローンの発達により、未知の空間がこの世界からほぼなくなっていると考える著者は、太陽が昇らない・太陽を自分が見ることもできない数か月を過ごしたのち太陽を見たら自分の中で何か変わるかもしれないと考える。
 そして出発した2016年〜2017年の冬、著者はいくつもの予想外の困難に直面する・・・という話。

 『雪男は向こうからやってきた』・『アグルーカの行方』といった自分自身が題材ではないルポルタージュはすごく面白く読んできた。 でも『空白の5マイル』はいまひとつ入り込めず・・・その理由をはっきりさせたくて、これを読んでみた。
 それで確信した。
 題材となる誰かがいて、それに対して著者自身の体験やツッコミが絡んでいくのは面白い。 でも素材そのものが自分自身だと、「なんかちょっと・・・」という感じがしてしまう。 こんなにカッコ悪い自分をここまで、必要以上にさらけ出すのが逆にカッコいい?、的な空気を感じてしまうというか、やりすぎればやりすぎるほどスベる様子を見せられているような気がするというか・・・。
 自分が男であることに疑いを抱かない種類のマッチョ系人物像であるためか、一応女性であるあたしから見ると、「・・・男って、バカだなぁ」となってしまうというか、「・・・奥さん、すごいな」と感じてしまうわけです。 自分でも書いているけど、出産体験ができない男はここまでしないと世界とつながれた感覚が持てない、というのが、そもそもちょっと古い思考体系だし、それは筆者個人の資質なのか冒険家になるような人はそういう要素があるのかどちら寄りなのか?
 ふむ、違う題材の著者の本を読んでみるか、と図書館で検索し、また予約を入れた。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする