2018年11月11日

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 「まったく新しい映画体験」・・・というけれど、かつて『アンフレンデッド』でこの手法は取ってますけど。 と思ったらプロデューサーは同じ人らしい。 同じ手法を使いながらもパワーアップして、もうちょっと予算をかけて、ホラーオチにはならない綿密さでミステリに真っ向勝負!、らしい。 その心意気、買う! が、あたしはネットの最新コミュニケーションツール、使ってないんだよね(汗)、ついていけるかしら・・・。

  サーチP.jpg 娘を検索する――はじめて知る闇
   娘が行方不明。唯一の手がかりは24億8千万人のSNSの中にある
   全く新しい映画体験=100%すべてPC画面の映像で展開するサスペンス・スリラー

 これはデビッド(ジョン・チョー)の家族の物語。
 娘が生まれ、妻と家族三人で一台のPCを共有する設定をするところから映画ははじまる。 撮った写真や動画をPC上で編集・整理する様子で、家族の歩みが記されていく。 娘が成長していく過程だけでなく、妻が病に侵され、一度回復したものの再発を告げられ、亡くなったことも。
 妻の死後、デビッドは16歳になった娘のマーゴット(ミシェル・ラー)とどう会話したらいいのかわからなくなっていた。 そんなある日、デビッドが眠っている時間にマーゴットから携帯の着信があったのを最後に連絡が途絶え、消息不明に。 デビッドは警察に通報し、未成年者の行方不明事件としてヴィック捜査官(デブラ・メッシング)を責任者とした捜査チームが組まれるが、家出なのか事件に巻き込まれたのか判断の決め手に欠けるまま37時間が過ぎ、「娘さんに何があったのか、お父さんもできる限り交友関係を調べてください」と言われたデビッドは、マーゴットのIDでPCにログインし、更にFacebookやInstagramなどのあらゆるSNSに娘のIDでログイン。 それを見て初めて、デビッドはマーゴットの知らない一面を見つけていく・・・という話。
 <100%すべてPC画面の映像で展開する>の通り、すべてのカットが画面モニター上で行われるのだけれど、『アンフレンデッド』のように一台のパソコンに限定しないことで物語に広がりが生まれ、更にその中にミスディレクションを潜ませることが可能という新しさが素晴らしい!
 というか、あたしは普段使わないアイテムが沢山出てくるので、「おぉ、そことそこはそうリンクできるのか! すごいな!」と大変勉強になりました・・・デビッドがIT系のお仕事ということもあって、ツールをきちんと使いこなせているから展開がそこでもたつかず、大変スピーディーなのもよかったです。

  サーチ1.jpg まさにたくさんのアプリ(?)を連動させてモニターに映し出されるのがこの映画のすべて。
 世の中に人たちはこんなにもプライベートな映像をYouTubeや他の画像投稿サイト(たとえ認証したユーザー間でしか見られないものでも)にアップしているのか、ということに改めて驚く。 最初っからスマホがありました世代にとってはうまく乗れなければすごく生きづらい世界だということも。 そしてネットを使いこなしている勝者のような気分でいるとしても、ちょっとしたきっかけで炎上したら瞬く間にリアル世界に予想もしないような影響が出ることも。 自分もこうやってひっそりブログを書いてはいるが、世界中の人が見ようと思ったら見られる、という大前提を忘れている(その事実の大きさをしっかり意識していない)ところがあるなぁ・・・と反省した。 でもブログはなんとなくもう時代遅れ感があって、他のに比べれば見る人少ないよね、と甘えている部分もあるかな。
 若い世代の行方不明事件として、ミステリ・スリラー読み慣れている者にとっては割と予想通りの展開ではあるんだけど・・・やはり観せ方が新しいので、「あ、その感じをそう表現するのね!」という驚きがあってよかった。 ちょっとでも意外性がないとね、それがこのジャンルの面白さだよ!
 まぁ、現実にはすべての情報がネット上にあるとは限らないし、捜査の素人がネットアイテムに精通しているかどうかもポイントだけど・・・まぁそれを言うのは野暮でしょう。 ネット上のテクノロジーが山ほど出てくるけれども、ある意味そういうものに依存している人たちを批判することなく、物語の手段として使うことだけに割り切った姿勢がよかったです。
 そのうち、これらのアイテムももう古いという時期が来るのかも・・・それがいちばんのスリラーだなぁ。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする