2018年11月07日

なんて素敵にジャパネスク2【復刻版】/氷室冴子

 なんで何回も読んだことあるのに、読み始めたら一気に読んでしまうんでしょう。
 話の流れも展開もわかっているのに。 細かいところは忘れていたけど。
 しかもまた泣いちゃったよ・・・いや、当時はもっとぐずぐずに泣いてしまったけど、今はちょっと抑えられたかな。 でもティッシュは必要だった。

  なんて素敵にジャパネスク2復刻版.jpg やはり表紙、もうちょっとなんとかならんか。

 <入道の変>のあと、ついに東宮が即位し新しい御世になる。 が、帝となってからも瑠璃姫に文なり使いなりをよこすため、瑠璃姫と高彬の結婚は暗礁に乗り上げている。 権威に怖気づいているように見える高彬に業を煮やした瑠璃姫は、「こうなったら出家してやる!」と屋敷を出てゆかりのある尼寺に駆け込むが、自宅である三条邸が火事! しかも瑠璃姫を恨んでの放火だということがわかり・・・黙ってはいられない瑠璃姫の前に、忘れられない初恋の君の面影を持つ謎の僧が現れて・・・という話。

 前作で印象深い思い出話キャラとして出てきた<吉野君>が思い出話で終わるわけないよなぁ、と当時も思っていたけれど・・・ご都合主義という一言では片づけられない深いつながりがしっかり設定されていたんだなぁ、と改めて感じた。 京の貴族社会、しかも由緒正しき上流な家柄の関係の狭さなど、ある程度歴史を学んでからこそわかるリアリティ。 宮中と馬や牛車で移動できる範囲の地理関係など、自分も関西に住むようになってよりわかるようになったし。
 瑠璃姫の自由奔放ぶりも、前作ではちょっとイラっとさせられた部分があったものの、今作ではその言動の理由がわかるのでそこまでではなく。 瑠璃さんも成長したんだね・・・あたしもトシをとりましたよ・・・。
 あの人のせつなさは、親に認めてもらえないことに苦しむ人がいる限り、時代関係なく悲しくつらい。 その人のためにできることは全部しようと思うし、もうこれ以上できないならばあとは泣くしかないんです。
 うむ、この話で終わってもいいのかもしれない。
 この続きの復刻版は今のところ出ないようで・・・読みたかったら現行版(途中ない場合もある)か電子書籍で、ということらしい。
 どうしよう・・・困った。

ラベル:国内文学
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする