2018年10月07日

ブレーメンU/川原泉

 何年かぶりくらいで、人に貸していた本が戻ってきた。
 すでに何回も読んでいるのだけれど、久し振りだと思っちゃうとついまた読んじゃうものですね。 他にも読む本がいっぱいたまっているのですが・・・まぁ、マンガは読むの早いんで。

  ブレーメンU1.jpg ブレーメンU/川原泉 【白泉社文庫版】
 ジェッツコミック版も持っているのですが・・・引っ越すタイミングで1巻しか出ていなくて、多分家に置いてきた。 その後、こちらで続きを買っていたのですが、文庫化に際してついでに購入(解説ついてるし)。 
 あの当時は『アンドロイドはミスティ・ブルーの夢を見るか?』の続編、ということでニヤつき、「ダンテ君、ダンテ君、ダンテ君、三回呼ばれるとイヤだろ?」に「川原泉、シティボーイズライヴ観てるよ!」と盛り上がり、なつかしの王道SFの流れに「ほほう、やっぱり大事なのはSFマインドだよな!」と思い、絵が変わりつつあることに「?」と感じながらも台詞は変わらない川原節なのでやっぱりニヤニヤしていた。 で、うっかりと泣いてしまったり・・・ラストが駆け足な感じでちょっともったいない、と思っていた。

  ブレーメンU 4.jpg 文庫では全4巻、<川原泉史上最長作品>とのこと。
 あらためて今回、読み返してみて・・・びっくりするほど胸に刺さってしまった。
 あぁ、ヘイトであふれるこの世の中に、これほど必要な作品が他にあるだろうか!
 まぁ、それもジャパン・エリア出身の人間だからそう思っちゃうのかもしれないんだけどさ・・・宗教に対するキモチが程よく薄い・慣習というものに縛られすぎない感覚があるからさらっとこの物語の設定を普通に受け入れられちゃうんだろうけど。
 それでも、これを読んだ世界中の人の感想を知りたい。
 寛容とか赦しとか、そういうことじゃなくて、人間が人間として生きている意味のもっと根源的なモノ。 大きいことを描いているけれど、つきつめれば個人的なことに帰するってこと。 いや、個人的なことは普遍的なことに通じるんですよ。
 キラ・ナルセのような人にあたしはなりたい。

ラベル:SF マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする