2018年10月01日

ザ・プレデター/THE PREDATOR

 あ、プレデター帰ってくるんだ、と映画館ロビーで流されていた予告的映像を見てぼやっと思っていた。 そののち、チラシを見てジェイコブ・トレンブレイくんが出ると知り・・・天才子役がプレデターシリーズに出ちゃダメでしょ!、と。 もっと仕事選ぼうよ、それともすごくいいアプローチなわけ?、と気になって。 まぁ、結局、好きなんですよ、こういうジャンル。

  ザ・プレデターP.jpg 一番強いヤツは、どこだ。

 宇宙から、地球に“彼ら”がやってきた。 海軍特殊部隊員のマッケナ(ボイド・ホルブルック)はテロ組織の大物暗殺狙撃にために森に潜んでいたが、そこへ“彼ら”の宇宙船が墜落し、その存在を見てしまう。 知ってはいけないものを知ってしまった、と本能的に感じ取ったマッケナは、“彼ら”のマスクと腕にはめるものをもぐりの運び屋(?)を使ってアメリカに送らせる。 軍からの取り調べがあったときに何も知らないと言い張りつつも証拠を押さえておくために。
 一方の軍は“彼ら”について独自の研究をしており、<プレデター>と名付けて研究対策チームが作られていた。 現在トレーガー(スターリング・K・ブラウン)が指揮を執り、ひとつの権力となっている。 新たなプレデター飛来に伴い、異種交配が専門のドクター・ブラケット(オリヴィア・マン)を招こうとするが・・・という話。
 『プレデター』シリーズの時間軸はどうなっているんですかね。 『プレデターズ』のときは『プレデター2』がなかったことになってたけど、本作は『2』からの地続きのようで無茶な感じがより押し進められています。

  ザ・プレデター6.jpg ジェイコブくん、成長してる!
 『ワンダー 君は太陽』のときは顔面すべて特殊メイクだったので顔がさっぱりわかりませんでしたが(その分ナレーションが多かったので声は同じとわかりました)、「えっ、こんな大きくなった!?」とびっくり。 『ルーム』のときより身長もぐっと伸びているし、しっかりオトコノコになっているじゃないか! もしかして、撮影中も成長した?、と思いたくなるくらいシーンによっては「あれ?」となった。 基本、物語は数日間の出来事なのでね。 また「自閉症スペクトラム? サヴァン症候群?」と聞きたくなってしまうほど、マッケナの息子ローリーくん(ジェイコブ・トレンブレイ)は登場した瞬間からコミュニケーションに問題ありそうな天才少年で、なるほど、天才子役を必要とした意味がわかりましたよ・・・(しかしそれがジェイコブくんのキャリアにプラスになるかどうかはわからないよ)。

  ザ・プレデター4.jpg 軍に幽閉されたマッケナ、研究所でのごたごたの際に逃走。
 勿論、ごたごたとは目覚めたプレデターが暴れたからなんですけどね。 容赦のない殺戮具合はむしろ爽快感さえありますよ。 『MEG』での不完全燃焼感をここで取り返した!、というくらい(でもこっちのほうがR+15なので・・・もうこの手のジャンルではレーティングなしの映画なんて物足りなくて当たり前、ということになるのかも)。
 で、バスに乗っているのはマッケナだけではなく、各地の戦場や任務でなんかやらかしたりして心に傷を負った困ったちゃん兵士の寄せ集め。 同じく軍人であるという共通項があるせいなのか、バス移動の間になんやかんや交流があったのか(マッケナだけいちばん最後に乗せられたので新参者扱いだったが)、はぐれ者たちがチームとして成長(?)していく過程もちょっと見どころでした。 いや、こういう方向に盛り上がるとプレデター描写が薄まってしまう不安もあるんだけど。

  ザ・プレデター3.jpg あ、『ニュースルーム』の人だ〜。
 学者だというのに、銃も扱い慣れている感じもしないのに、つい立ち向かってしまうブラケット博士、本質的に戦っちゃう人ですか?
 まぁこういう映画の特徴であるご都合主義を踏襲しながら、かなり笑いの方向に舵を切ったのは英断というか、時代の要請? 登場人物バンバン死ぬけど、<生と死は紙一重>の状況で笑える会話ができるってすごい精神力だよ。 そりゃ、プレデターも戦う相手に選びたくなるよね(プレデターの<サムライ要素>、なんか扱いが微妙な感じがしたが)。
 そう、対人間(マッケナ側VS軍の秘密研究側)の争いが結構多くて、「そんなことをしている場合か! 協力しないとプレデターにやられるぞ!」と言いたくて仕方ない・・・。 トレーガー役の人、見たことあるんだけどなぁ、と思っていたら『THIS IS US 36歳、これから』の三兄弟のひとりではないか! ギョロ目強調の悪役顔つくってたからわからなかったよ! テレビドラマで見たことがある人が映画に、ってほんとに増えたわ〜。

  ザ・プレデター5.jpg 負け犬たちが協力して戦う、それも一つの王道。
 あたしの中ではもう彼らがメインになってしまっていたんだけれども・・・彼らはなんだかまるで、“戦争”で背負った傷・PTSDをこの闘いを通じて自己治療をしているかのようだった。 それにうっかり泣きそうになってしまったじゃないか。
 特にマッケナとネブラスカ(トレヴァンテ・ローズ)との友情・相棒的感覚にはしみじみ。 互いに分かり合うのに必要なのって時間じゃないな!、っていう好例というか。 そしてネブラスカ役の人は『ムーンライト』で青年期をやった人だったよ! マッケナ役の人がいちばん見覚えがなかった・・・。 いやいや、それだけ役者の層が厚いってことで!

  ザ・プレデター2.jpg で、肝心のプレデターですが。
 いつものプレデターも出てくるのですが、後半、進化した(?)プレデターも出てきて・・・こいつが身長3.3mとかでなんかバランス悪い。 能力は増大しているようなのだが、人間相手に意外と苦戦しているよ(いや、それは人間側ががんばっているということでもあるんですが)。 もともとのプレデターも2m越えではありますが、宇宙船とかどうしてんの? イスの大きさとかも変わるよね?、とか細かいことが気になった・・・昆虫なんかと違って、このサイズの場合、大きくなることがいいことになるかは微妙な感じがして。
 というわけでプレデター的には物足りない!、のですが、物理法則を無視したアクションが、あたかも<実写版『未来少年コナン』>のようで逆に爽快でした。 なんとなく80年代アクション映画の雰囲気全開。 また露骨に続編ありますよ的な終わり方もまたベタだけどここまでやるならよし!、的な。
 『MEG』よりもあとに観たせいですかね・・・エンドロールではかなり満足感に浸れましたよ。 順番を逆にしなくてよかった。 でもジェイコブくんの今後が気がかり(もし続編あるなら出ないとダメじゃない?)。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする