2018年02月03日

ジオストーム/GEOSTORM

 なんだかんだいってディザスター映画は好きだ。 もしかしたらどんな種類の映画よりも大画面を堪能できる感じとか、荒唐無稽な設定を支えるためには演技派の俳優が必要だからそれも楽しめたりとか。 今回もよくある話だとはわかりつつ、ジェラルド・バトラーとジム・スタージェスが兄弟役ということにつられて観てしまうのだった。

  ジオストームP.jpg ある日、天気が支配された。

 近未来、限度を超えた異常気象に悩まされた各国は世界規模で協力し合い、解決に乗り出す。 その結果、地球の成層圏を衛星でぐるりと囲み、異常気象が発生する前に中和するものを撃ち込み、干ばつで苦しみそうな地域には雨のもとになるものを撃ち込み・・・と天候を管理できるようになった。 だが、その衛星<ダッチボーイ>の管理権が国連に移譲される2週間前、衛星が誤作動を起こして砂漠の町が凍り付くという事件が起こる。 これは単なる一度きりの誤作動なのか? それとも何かの陰謀なのか? 天候管理システムを開発した科学者で技術者でもあるジェイク(ジェラルド・バトラー)は急遽呼び出され、衛星に直接アクセスできてメンテナンスが主な業務となっている宇宙ステーションへ飛び立つ。 ジェイクの弟マックス(ジム・スタージェス)は地球で、<ダッチボーイ計画>の責任者として事態の解明に奔走するが、異常気象が次から次へと世界中の都市を襲うようになり・・・という話。

  ジオストーム4.jpg ジェラルド・バトラー、完全に肉体派で天才技術者になんだか見えない不思議。 いや、あたしはジェラルド・バトラー好きなんですよ。 もっと繊細な演技もできる人なのに、「役作りしてないんじゃないのか」と思えるくらい(それは他のキャストも同様ですが・・・)大味な感じ。 でもかっこいいからOK!
 しかも予告では完全にディザスタームービーとしてしか紹介していなかったのだけれども、初期状況説明はジェイクの娘のナレーションで済ませ、宇宙ステーションでの殺人といったミステリ要素まで入れ込み、実は兄弟仲がこじれてて解決の過程で兄弟愛が復活するのかどうかの問題もあり、更にはちょっと派手なジョン・ル・カレ的ポリティカルスリラーの様相まで呈し、宇宙空間での部品交換等SFサスペンスもあり、これでもかとあらゆるジャンルを盛り込み、盛り込まれすぎておなかいっぱいです。

  ジオストーム1.jpg マックスとシークレットサービスのサラ(アビー・コーニッシュ)とのロマンスもあり。 アビー・コーニッシュ、超かっこいい。 この映画でいちばんのもうけ役かも。

 ちなみにタイトルである<ジオストーム>とは、災害レベルになる異常気象が同時多発的に世界各地で発生し、それが融合して地球全体を覆ってしまう、地球全土を壊滅させてしまうほどの“嵐”のこと。 まず、地球の気象を管理するという発想がアメリカ的というか、大陸的だなぁと思う(日本人が発想するのは、<都市をドームで囲う>ぐらいのレベルじゃないかな)。 しかも大きな網で地球をくるみ、その網目に衛星を配置してすべての都市の頭上に置く、という絵面からしてなんかすごい。 そうそう、ダッチボーイ計画、アメリカと中国が協力してリーダーとなり、すべての国が協力というナレーションのところで観客席から笑いが起きました。 でもアメリカと中国が協力することはありえないことじゃないんで(今のままの中国が見返りなしに世界平和のためには動かないとしても、中国も変わるかもしれないし)、その笑い声含めてあたしは笑えなかったです。

  ジオストーム5.jpg 宇宙ステーションには世界中の研究者・技術者が集まってます。 写真のこれは衛星のひとつかな? 
 CMなどでは大災害描写が乱れ撃ちですが、意外とそうじゃないシーンが多く、しかも結構CGまるわかりな部分も少々目立って・・・ところどころ映像的に残念だなぁと思う場面も。 でもそれは贅沢な文句かもしれませんね。 ここまでサービス精神いっぱいのものを出されているのだから。

  ジオストーム2.jpg なんと今回のアメリカ大統領はアンディ・ガルシアだ! イタリア系の大統領って初めてじゃない?
 結構はじめのほうからちょくちょく顔を出しているのだが、「あれ、もしかしてアンディ・ガルシア?」と気づいたのは中盤ぐらい。 髪の毛決めすぎのせいもあるけど、いつも横に国務長官のエド・ハリスがいるから、エド・ハリスの顔力が強すぎてアンディ・ガルシアがわからなかった・・・でもかっこよくて緊急事態でもユーモアを忘れないおじさまの余裕、よかったです。
 実はこの映画もまた、おじさま俳優好きの心を満たしてくれるものだったりするのだ。
 はっきり言って科学的な考証とか無茶苦茶ですが、その振り切った暴走ぶりにはつっこむ気も起きない。 そもそも絵空事です、笑って観てください、って感じか(その割に災害に襲われる都市はひどいことになってますが・・・)。
 無茶苦茶だがキライになれない、愛すべきB級映画。 多分楽しんでいるだろう実力派俳優さんたちを見るのもまた楽し。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする