2018年02月08日

バイプレイヤーズ、復活!

 『バイプレイヤーズ』が帰ってくる!、と知って去年末からすごく楽しみだった。
 放送は2月、今度は無人島、としか聞いていなかったので・・・2月のいつスタートなのか見逃してはいけない!、と気合を入れていたのだ。 まさかの深夜枠じゃないことに驚いた・・・そして初回、『相棒』と時間かぶってる・・・ひどい(『相棒』が時間延長になっていたから。 漣さん、準レギュラーなのに)。 でもリアルタイム視聴は間に合わないので、当然録画だ! 途中から観たくないから、翌日観た。
  脇役、と言いつつ主演級の方々よりスケジュールが詰まっているみなさま、こんなに早いペースで第二弾が放送されるということ自体がすごいこと。 寺島さんがいないのはさみしいが、仕方がない。

  バイプレイヤーズ2.jpg オープニングで全員ダークスーツ、は前作から一緒。

 「テレ東だから」的自虐ネタも健在。
 放送時間も長くなり、劇中劇『しまっこさん』もなんだかよくわからないがちょっと面白そう。
 小日向文世さんが出ていることに、狂喜乱舞した人は多かったはず! あたしもその一人! でも直接のからみはなかった感じが・・・別撮りだったのか?
 小日向さん以外にも、甲本雅裕・菅田俊の登場にもニヤリだ(野間口さんとかは前作にも出てたから)。 舞台系の俳優さんたちのことがこんなに好きだということを実感させてもらえるドラマだ。
 でも結局いちばんおいしいところを持っていく役所広司、ズルい!
 無人島サバイバル生活でそう何回ももたないぞ、と思っていたら終盤であっさり回収する具合もちょうどよかった(だいたい、推測できる流れではありましたが・・・)。
 漣さんとエンケンさんがより「だめだめな人キャラ」になっており、トモロヲさんは「天然がプラスされた変人キャラ」となり、光石さんはより「ちゃっかり者キャラ」で、松重さんは「しっかり者キャラを越えてほぼ無敵キャラ」になっている感じ・・・。
 みなさんのスケジュールが厳しいのでドラマは全5回とのことですが、短くても濃密で、ばかばかしいほど肩透かしな、ゆるゆるの空気感、期待します。 来週から水曜日は早く帰ってこよう!
 <バイプレトーク>も健在だしね! ノーカットバージョン見たいわ・・・。

ラベル:ドラマ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | テレビ・テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

デトロイト/DETROIT

 なんとなく、アメリカではきっかけさえあれば頻繁に暴動が起こる、というイメージ。 だから「デトロイトの暴動」といわれても「いつのことですか?」って感じで。 そもそも日本にいると「何故“暴動”という発想が?」とつい不思議な気持ちになるので。 キャスリン・ビグロー新作であればドキュメンタリータッチだろうし、アメリカ現代史を見学しに。

  デトロイトP.jpg 1967年、米史上最大級の暴動勃発。町が戦場と化すなかで起きた“戦慄の一夜”。

 冒頭、切り絵的なアニメーションで、デトロイトが抱える構造的な問題が示される。 あまりにざくっとしすぎだけれど、ずっと黒人が割を食ってきて我慢も限界、という感じ。 そんな中、1967年に黒人が大量検挙される事件(?)があり、その理不尽さに怒りが爆発、一気に大規模な暴動に発展した。 大混乱に陥った街には警察の応援だけでなく州兵も動員され、マスコミも報道を繰り返す。 が、同じデトロイト市内でも燃え盛り人々が押し寄せる地域もあれば、それをリアルに感じられないのんきな地域があって・・・それが悲劇をより大きくしたような。 「スナイパーがいる」という情報に戦々恐々となる応援部隊は銃声が聞こえたアルジェ・モーテルに突入、宿泊客に対して尋問が行われるが・・・という話。

  デトロイト3.jpg 不満がたまっている気持ちはわかる。 けれど何故、自分たちが住む街を自分たちで火を放ち、破壊するのか。
 自分たちの街、という意識ではないのかも。 黒人たちが住んでいない地域=白人たちが住んでいる場所ならばどうなってもOKということなのか。 勿論、「こんなことをしても何の解決にもならない」と呼びかける黒人議員もいるが、その言葉は暴徒には届かない。 まるで『煽動者』のように、集団がパニックを引き起こし制御できなくなる状態そのままに。
 でも、そんな中で店に押し入って盗みをしたり・・・というのはちょっと違うような。 本気で怒っている人・この状況を利用する人・そこまでの大騒ぎだと思ってない人等、黒人の中でもいろんな人たちがいる。
 もともとデトロイトは工業都市なので、労働者の人口が多い(つまりこの時代では黒人をはじめとする有色人種が多い)。 けれど警察や行政といった部分は白人が担い、白人の中には「優越感と少数派であるが故の潜在的な恐怖」があったのではないかと察せられる。

  デトロイト2.jpg ウィル・ポーターくんじゃないか! 童顔のくせに(?)、ふてぶてしさを感じさせるほどの人種差別主義者を熱演。 <アルジェ・モーテル事件>のカギを握るパトロール警官で、ほんとにそんな人に見えてくるから不思議。
 自分に身の危険がなくても、平然とライフルを黒人に向ける。 「あとから正当防衛と細工しちゃえば、黒人なんていくらぶち殺しても構わない」と思っていることがまるわかりでとても恐ろしい。 ウィル・ポーターくんだとわかっていても、こわい。 こういう差別主義者を生み出す環境・背景を考えると気が遠くなる。 それを生み出す混沌が、アメリカという国が辿ってきた道なのだ。
 あえて日本に例えれば・・・百姓一揆とか打ちこわしに近いのか? リアルな情報がない時代の出来事だからあたしたちは教科書の一文としてしか読まないけれど、比較的近い時代に起こったことであれば詳細なデータが残る。 だから「アメリカは野蛮で日本は平和」とは考えてはいけないのだと思い知らされる。 身分や待遇の違いというものが長い間放置されている場所では、このようなことはどこででも起こる。
 ただ残念なのは、武器が強力であれば被害が大きくなる、ということ。

  デトロイト1.jpg 黒人だけれども、警備員としての立場で、状況をうまく収めたいディスミュークス(ジョン・ボイエガ)。
 DAY1、DAY2、と時系列で暴動の様子を追っていくカメラだが(ところどころで当時のニュース映像を挿入)、舞台がアルジェ・モーテルに移ってからはそれがなくなる。 描きたかったのは<アルジェ・モーテル事件>で、“デトロイト暴動”はその背景として必要だからか、と気づく。
 比較的第三者視点として描かれるディスミュークスの振る舞いは、人種である前にお互い同じ人間であることを意識し、相手にも意識させるもの。 それは彼がこれまでに身につけた処世術かもしれないけれど、大事なのはそこだよなぁ、と実感。
 けれどそこまで考えていない、もしくは発言する余裕もなくクラウス(ウィル・ポーター)たちの尋問に巻き込まれてしまった人たちにはいきなり地獄に突き落とされたも同然。

  デトロイト5.jpg 街が燃えていく。
 夜間外出令も出され、州兵が街角を埋めていく異様な状況に気づかないまま、いたずら心で競技用のスターターピストルを鳴らすなんて最悪だけど、本人は「こんなことになるとは思わなかった」の典型。 そのあとの過剰反応に巻き込まれた“普通の人たち”がなんでこんなひどい目に遭わなければいけないのか、あまりに理不尽で涙も出ない。 というかその場に居合わせられたかのような緊迫感に、呼吸をするのもためらわれる。 特に黒人ヴォーカルグループ<ザ・ドラマティックス>のリードシンガー、ラリー(アルジー・スミス)は繊細な芸術家肌故、強権的どころかむしろ脅迫も越えた尋問に耐えられなくなる様子は、ほんとうにつらい。
 「あれはおもちゃのピストルだ」と言えばよかったのかもしれない。 けれど彼らは経験からわかっている。 事実を言っても信じてはもらえないと。 下手なことを言ってどんな目に遭わされるかわからないと。 だから彼らは「何も知らない」としか言えないのだ。
 これを絶望と言わずしてなんと言う。

 ドキュメンタリータッチのキャスリン・ビグロー作品には、あまり有名な俳優さんは出ない。 特にメインでは。 でも脇では「おやっ?」という人が出ていたりするんだけど、今回はすぐわからない人が多かった。 特に尋問された一人でアップも多かった名誉除隊した元兵士はアンソニー・マッキーだったし、<アルジェ・モーテル事件>の裁判でクラウスたちの側に立ったイヤな弁護士はジョン・クラシンスキーだった。 エンドロールで気づく。
 なんだかもう、観ているこっちも燃え尽きてしまうくらいなのだ。 ラリーの心のように。 怒りを継続させるには膨大なエネルギーが必要で、それを執念で掘り起こしたこの映画のパワーはものすごい。

  デトロイト4.jpg でもラリーの歌声に救われる。
 事実をもとに、一次資料にもあたってこの物語は組み立てられてはいるものの、当時の裁判でも明らかになっていないこともあり、推定・推測が入っている。 この映画を「100%事実」と受け止めることも危険であることも、この映画は示唆しているのだが、あまりに圧倒的な描写を前にその示唆は弱まってしまうような。
 いろんな意味で、こわい。
 上映後、売店を見たら、パンフレットは「入荷待ち」だった・・・きっと観た人の多くが背景をより知りたくて買っていくのだろうな。 それは「他人事として終わらせない」という気持ちのようで、あたしは買えなかったけど、ちょっと救われた気持ちになった。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

ダークタワー/THE DARK TOWER

 だいぶ前だが、<『ダークタワー』映画化>というお知らせを耳にしたとき、「また例によって映画化決定詐欺か」と思った。 翻訳物の新刊帯に「映画化決定!」と書いてあっても、本当に映画化されることは少ない(映画化権が売れた、というだけで製作が決まったかどうかはまた別の話。 また仮に映画化されても日本に入ってくるとは限らない、ということも)。 キング作品の映画化は多いが、『ダークタワー』は誰もが認める超大作。 TVシリーズで複数シーズンやるというのならともかく、2時間弱で納めるなんて無理だし。
 ところが、原作『ダークタワー』が再版されたときに、帯には映画の具体的な情報が・・・マジか?!
 『IT〜それが見えたら、終わり』のヒットの便乗ではないことは、こっちのほうの上映スケジュールが先に決まっていたことからもわかるんだけど・・・キング読者じゃないと知らないよ? そんな大規模公開して大丈夫? しかも大幅に原作を変えていることは明白で、だからこそダークファンタジーとしてライトな客層に訴えようとしたのか?
 きっと早く公開が終わっちゃうだろうな・・・と思ったので早めに観に行く。

  ダークタワー映画P1.jpg タワーを守る最後の戦士。 タワーを崩壊に導く者。

 一年前、父親を亡くしてから様々な悪夢を見るようになったジェイク(トム・テイラー)はニューヨークに住んでいる。 悪夢の中心は巨大な塔とそれを破壊しようとしている黒衣の男。 この塔が破壊されればジェイクのいる世界も壊滅してしまう、と本能的に感じ取っているジェイクだが、誰も本気で取り合ってくれない。 ただひたすらに夢の光景を絵にするジェイクだが、彼にとっての唯一の救いは、黒衣の男を追いかけ、倒そうとするガンスリンガーの存在だった・・・という話。
 いつしかジェイクは夢の断片をつなぎ合わせ、彼らのいる世界へ辿り着く。 ガンスリンガー(拳銃使い)最後の一人ローランド(イドリス・エルバ)と出会い、一緒に黒衣の男ウォルター(マシュー・マコノヒー)を追いかける。

  ダークタワー映画3.jpg カ・テット(原作にある“仲間たち”、彼らの総力戦で闇に対抗する)のない<ダークタワー>なんて・・・と思いつつ、テーマを突き詰めれば主な登場人物はこの三人ということになってしまうか。 ジェイクの生い立ちも原作とは違うが、その分<父と息子の絆>に一つのテーマは収斂される。
 ファーストカットから不穏な空気全開でドキドキするが、同時に「あ、原作と全然違う<ダークタワー>だ」とわかる。 わかってはいたけど、「ほんとに違うんだ」とはっきりされるのとはまた別で、違う物語として受け入れる心構えができました。
 とはいえローランドと言われて、イドリス・エルバには特別違和感はなかった。 帽子はかぶらないの?、ぐらいで。 ジェイクはもっと小さい子かと思っていたので、意外と年齢が上なことにびっくり(でもジェイクらしき繊細さは見て取れたので、それを踏まえたキャスティングだったのかと)。
 が、なにしろパワーがあるのはマシュー・マコノヒーですよ。

  ダークタワー映画2.jpg あたしの持っていたウォルターのイメージよりずっと若かったですが・・・すがすがしいまでのまがまがしさ、史上最強のサイコパスっぷり、個人的には絶対近づきたくないけど魅力的。
 話の足りない部分(あえて省略されているところも勿論あるけど)を役者の力でかなり補っている感が。 でもそれ込みで意図してつくったんだろうなぁ、という気も。 キング作品のいろんな部分をチラ見せするところとか、クリムゾン・キングにちろっと言及したりとか、「原作をきちんとわかったうえでやってます」と伝えてくれているし。 あ、ジェイクの能力を“シャイン:輝き”と表現していたけれど、これは『シャイニング』・『ドクター・スリープ』とのつながりを示すためか(原作では違う名で呼ばれていたはず、忘れたけど)。

  ダークタワー映画4.jpg なにしろ拳銃使いですから、ガンアクションのシーンは超かっこいい!
 弾丸を込める超高速の流れるような仕草が特に美しくて。
 ここは盛り上がりますね〜。
 でもなんか・・・そもそもダークタワー:暗黒の塔とは何なのか(世界の均衡を保つものと説明はされますが・・・それだけ)、何故ガンスリンガーは塔を守るのか、といった根幹にかかわる設定がさらっと流されている。 ラストシーンでは「えっ、子供向け?」と思ってしまうような感じで・・・悪くはないんですけど、なんだか拍子抜け感。
 でも93分でまとめちゃった、という事実の前には感嘆するしかないのでしょうか。
 もしかしたら、並行世界においてカ・テットの一人一人に別バージョンの物語があって、これはジェイクのひとつの物語、ということなのかもしれない、とエンドロールを見ながら納得。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

ジオストーム/GEOSTORM

 なんだかんだいってディザスター映画は好きだ。 もしかしたらどんな種類の映画よりも大画面を堪能できる感じとか、荒唐無稽な設定を支えるためには演技派の俳優が必要だからそれも楽しめたりとか。 今回もよくある話だとはわかりつつ、ジェラルド・バトラーとジム・スタージェスが兄弟役ということにつられて観てしまうのだった。

  ジオストームP.jpg ある日、天気が支配された。

 近未来、限度を超えた異常気象に悩まされた各国は世界規模で協力し合い、解決に乗り出す。 その結果、地球の成層圏を衛星でぐるりと囲み、異常気象が発生する前に中和するものを撃ち込み、干ばつで苦しみそうな地域には雨のもとになるものを撃ち込み・・・と天候を管理できるようになった。 だが、その衛星<ダッチボーイ>の管理権が国連に移譲される2週間前、衛星が誤作動を起こして砂漠の町が凍り付くという事件が起こる。 これは単なる一度きりの誤作動なのか? それとも何かの陰謀なのか? 天候管理システムを開発した科学者で技術者でもあるジェイク(ジェラルド・バトラー)は急遽呼び出され、衛星に直接アクセスできてメンテナンスが主な業務となっている宇宙ステーションへ飛び立つ。 ジェイクの弟マックス(ジム・スタージェス)は地球で、<ダッチボーイ計画>の責任者として事態の解明に奔走するが、異常気象が次から次へと世界中の都市を襲うようになり・・・という話。

  ジオストーム4.jpg ジェラルド・バトラー、完全に肉体派で天才技術者になんだか見えない不思議。 いや、あたしはジェラルド・バトラー好きなんですよ。 もっと繊細な演技もできる人なのに、「役作りしてないんじゃないのか」と思えるくらい(それは他のキャストも同様ですが・・・)大味な感じ。 でもかっこいいからOK!
 しかも予告では完全にディザスタームービーとしてしか紹介していなかったのだけれども、初期状況説明はジェイクの娘のナレーションで済ませ、宇宙ステーションでの殺人といったミステリ要素まで入れ込み、実は兄弟仲がこじれてて解決の過程で兄弟愛が復活するのかどうかの問題もあり、更にはちょっと派手なジョン・ル・カレ的ポリティカルスリラーの様相まで呈し、宇宙空間での部品交換等SFサスペンスもあり、これでもかとあらゆるジャンルを盛り込み、盛り込まれすぎておなかいっぱいです。

  ジオストーム1.jpg マックスとシークレットサービスのサラ(アビー・コーニッシュ)とのロマンスもあり。 アビー・コーニッシュ、超かっこいい。 この映画でいちばんのもうけ役かも。

 ちなみにタイトルである<ジオストーム>とは、災害レベルになる異常気象が同時多発的に世界各地で発生し、それが融合して地球全体を覆ってしまう、地球全土を壊滅させてしまうほどの“嵐”のこと。 まず、地球の気象を管理するという発想がアメリカ的というか、大陸的だなぁと思う(日本人が発想するのは、<都市をドームで囲う>ぐらいのレベルじゃないかな)。 しかも大きな網で地球をくるみ、その網目に衛星を配置してすべての都市の頭上に置く、という絵面からしてなんかすごい。 そうそう、ダッチボーイ計画、アメリカと中国が協力してリーダーとなり、すべての国が協力というナレーションのところで観客席から笑いが起きました。 でもアメリカと中国が協力することはありえないことじゃないんで(今のままの中国が見返りなしに世界平和のためには動かないとしても、中国も変わるかもしれないし)、その笑い声含めてあたしは笑えなかったです。

  ジオストーム5.jpg 宇宙ステーションには世界中の研究者・技術者が集まってます。 写真のこれは衛星のひとつかな? 
 CMなどでは大災害描写が乱れ撃ちですが、意外とそうじゃないシーンが多く、しかも結構CGまるわかりな部分も少々目立って・・・ところどころ映像的に残念だなぁと思う場面も。 でもそれは贅沢な文句かもしれませんね。 ここまでサービス精神いっぱいのものを出されているのだから。

  ジオストーム2.jpg なんと今回のアメリカ大統領はアンディ・ガルシアだ! イタリア系の大統領って初めてじゃない?
 結構はじめのほうからちょくちょく顔を出しているのだが、「あれ、もしかしてアンディ・ガルシア?」と気づいたのは中盤ぐらい。 髪の毛決めすぎのせいもあるけど、いつも横に国務長官のエド・ハリスがいるから、エド・ハリスの顔力が強すぎてアンディ・ガルシアがわからなかった・・・でもかっこよくて緊急事態でもユーモアを忘れないおじさまの余裕、よかったです。
 実はこの映画もまた、おじさま俳優好きの心を満たしてくれるものだったりするのだ。
 はっきり言って科学的な考証とか無茶苦茶ですが、その振り切った暴走ぶりにはつっこむ気も起きない。 そもそも絵空事です、笑って観てください、って感じか(その割に災害に襲われる都市はひどいことになってますが・・・)。
 無茶苦茶だがキライになれない、愛すべきB級映画。 多分楽しんでいるだろう実力派俳優さんたちを見るのもまた楽し。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月01日

今日は6冊。

 2月になってしまいましたよ。 1月の新刊、残りを入手。

  タラント氏の事件簿 完全版.jpg タラント氏の事件簿【完全版】/C・デイリー・キング
 【完全版】とかされると弱い。 しかもエラリー・クイーン激賞!、だという。
 ここで探偵役を演じるタラント氏は日本人執事のカトーを従えているという。 そういう時代の作品か! となると押さえておくべきですよね。 すごく気に入っちゃったら、これ一冊でシリーズ終わりってことで哀しいんですけど・・・でもそういう潔さもまた、いいんですよ。

  流れ舟は帰らず.jpg 流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選/笹沢佐保
 あ、そうだった、『木枯し紋次郎』ってドラマのイメージが強いけど(といってもあたしは通して見たことはないが)、笹沢佐保が原作だったんだよなぁ。 ドラマ化の前に小説として成立していたんだよなぁ。 ミステリ作家だと思っていたけど時代劇も書くんだ!、と認識が止まっていましたが、時代劇設定のミステリだったのだと思うと納得だ!

  音量を上げろタコ!.jpg 音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!/三木聡
 三木聡って、あの三木聡!? ついに小説も書く?!
 と思ったら次の映画のために書いたもの、らしい。 一ページ目を読んだらなんだか森雅裕っぽいんですけど!
 でも超薄いです・・・これをシナリオにしたら90分強の映画になるのかしら。 となると小説を原作に映画をつくる、というのはどれだけの要素を削って再構築しなければならないかがよくわかりますね。

  フードワゴンミステリー死を呼ぶカニグラタン.jpg フードワゴン・ミステリー 死を呼ぶカニグラタン/ペニー・パイク
 角川文庫でコージーミステリが出るってちょっと珍しくない? というか『死を呼ぶカニグラタン』というタイトルとカニと目が合う表紙イラストにやられてしまいました。 特にカニグラタンが好きというわけではないのですが(でも基本、グラタンは好きです)。
 新聞社でグルメ欄を担当していたけれど、リストラでクビになり、叔母さんがやっているフードワゴンを手伝うことになった主人公(料理はまったくできないが、舌には自信あり)の一人称で進む、というコージーの王道っぽい感じ。 シリーズ第一作だそうなので、とりあえずこれ読んでみて、面白かったら次も買います。 って、次も出ますよね?

  われら ザミャーチン.jpg われら/エヴゲーニイ・ザミャーチン
 作者の名前が見ながらでないと発音できません・・・。
 <1920年代ロシアのディストピア小説の先駆的名作>、とのこと、悩みましたが最近ディストピア小説の古典と呼ばれる作品が軒並み新訳で出たので、どうせならついでにこれも、と思った次第。 新訳ではないものの、訳者の小笠原豊樹氏はブラッドベリの訳でもおなじみ、格調高い日本語を紡ぐ人のイメージ。 新訳にしなかったのはきっと小笠原訳の完成度が高いからと、今から改めて訳すとなると難解だから、かもしれない。
 『1984年』や『素晴らしき新世界』よりも早く(というかこの作品の影響でこれらが生まれた)ディストピア小説が旧ソ連で生まれた・・・というのは、妙に納得できる気がしてしまう。

  もものききかじり1.jpg もものききかじり 上/今日マチ子
 この人のカラー絵には弱いあたし、これは本文もほぼカラーです! でも薄いのにお値段高い・・・。
 小さな劇団で女優の夢を追いながら、パートで事務員として働くももが主人公。 自分や、友達や周囲の人々との日々を描いたもの。 この時代に夢を追うってすごく大変だけど、必ずそこには生活があって・・・という地に足のついた部分をなおざりにしないところが好き。 地味かもしれないけど、それが今のリアルでありファンタジーでもあると思う。

ラベル:マンガ 新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする