2017年12月10日

今日は7冊。

 ついにこの季節がやってきてしまいました。

  このミス2018.jpg このミステリーがすごい! 2018年版
 これが出ると、「あぁ、12月にもうすっかり突入したな」という気持ちになる・・・。
 ここんとこずっと毎年思うが、「あたし、日本人作家の作品、読んでないなぁ」、と。 読んでないわけではないんだけど、新刊で、新しい作家で、というのはとても減っている。 翻訳物はどんどん新人でも買っているのに。
 いや、『屍人荘の殺人』は早い段階から読みたいと思っていたんですよ! でもハードカバーだし、図書館も混んでそうだし・・・ということで文庫化を待つ(ケイト・モートンの『湖畔』も少し前にやっと図書館に予約入れたけど、まだ60人ぐらい待機人数がいましたわ・・・『秘密』の文庫もまだだから、文庫化よりは先に読めそうではあるけれど)。
 というわけでいつものように、海外編のほうがよくわかるラインナップ。
 いいんだ、あたしの目的は<来年の各社の隠し玉>だから!

  日本SF傑作選3 眉村卓.jpg 日本SF傑作選3 眉村卓
 カズレーザー氏のおかげでまたベストセラーに入ってしまったりしてますが、眉村卓の本分は本格SF!、と思うです。
 ジュブナイル群・『司政官』シリーズ・ショートショート以外からセレクトされた本作は、その分目玉が薄い感じですが、硬派なSF群の集大成としてはこういう選択しかないだろうと思わせられる。
 でもね・・・個人的には名作ジュブナイルたちから一作もないのは寂しいです。 「大半が復刻されたりして手に入りやすくなっている」とはいうものの、全部じゃないし。 ショートショートも実は星新一より多く書いているのはファン以外にはあまり知られていない事実。 編者の日下三蔵氏も「ショートショートはまた別の形でまとめるべき」と書かれてましたが・・・あたしは『ふつうの家族』とかあのへんの、「ショートショートなんだけど連作」みたいな構造のやつが好きです。
 しみじみあたしは、SFのまじめな部分を眉村卓と福島正実から、程よくいい加減ででたらめな部分を筒井康隆から学んだんだなぁ。 ちなみに個人的イメージカラーは、眉村卓が青で筒井康隆が赤だ、ということに気づいた。

  コリーニ事件文庫版.jpg コリーニ事件/フェルディナント・フォン・シーラッハ
 シーラッハ初の長編。 すでに図書館から借りて結構前に読み終わっておりますが、「シーラッハは文庫で全部揃える!」と思っているので買いました(あと、インドリダソンも文庫で揃えたい。 東京創元社、ごめんなさい)。 長編といっても文庫にして200ページたらず、量としては物足りないのですが内容が濃密なのでこれで十分!
 短編集とは表紙装丁の趣をぐっと変えてきているところもいいですね〜。

  否定と肯定文庫.jpg 否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い/デボラ・E・リップシュタット
 この映画を観たいのであるが、今のところ神戸市で上映予定なし・・・。
 パルシネマ待ちといきたいところであるが、保証がないので勢いで原作を買う。
 ハーパーブックスジャパンのラインナップが地味にすごくなってきていることにもちょっとドキドキ。 ドン・ウィンズロウの新刊も次はここから出るらしいし、本国のハーパーブックスとつながっているから翻訳権取りやすいってこと? 翻訳者全体のアベレージが上がれば、東京創元社や早川書房のライバルになるかもしれん・・・さらにドキドキ。 あと装丁と、解説等にも改善の余地ありだが。
 これは小説ではなくルポルタージュ。 歴史修正主義者との闘いを描いたもの。
 歴史って修正できるものなのか?、と思いつつ、でもそもそも歴史とは勝者側のものだから・・・真の中立とはなんでしょうね、ということも考えたくて。

  美森まんじゃしろのサオリさん.jpg 美森まんじゃしろのサオリさん/小川一水
 小川一水にはSFの顔と、民俗学的な顔がある。 この連作は民俗学的なほうっぽい。 その場合、あたしはとても高階良子の『竜神氏の遺産』に通じるものを感じるんですよね。
 マイペースすぎる女性に振り回される男性、については遠藤淑子の影響であるとご本人が言っていたので、納得。
 あたしが小川一水を好きなのって、少女マンガの影響をところどころ感じるからでは・・・。

  ナルニア国物語6 銀の椅子.jpg 銀の椅子<ナルニア国物語6>/C・S・ルイス
 『ナルニア国物語』新版・新訳もついに6巻目。 残るはあと一冊になりました(来年3月刊行予定)。
 めずらしく(?)、今回の表紙は一筆書き感が薄い。 『マノン・レスコー』も買うか悩んだわ・・・今も悩み中。

  感染地図文庫.jpg 感染地図 歴史を変えた未知の病原体/スティーヴン・ジョンソン
 これは単行本刊行後、2009年ぐらいに図書館から借りて読みました。
 疫学の基礎であり実践の書でもあり、未曽有の流行病に襲われた町の人々をめぐる物語としてもスリリングだった記憶あり。 文庫本出たら買おう、とその時思っていましたが、まさか8年近く待たされていたとはね・・・。

ラベル:このミス 新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする