2017年11月01日

いもうとは秋田犬 悩めるビギナー編/小池田マヤ

 前作『いもうとは秋田犬 運命の出会い編』では保護犬である秋田犬の<南>を引き取るまでの話が中心だった。 何年かたっての回顧録という形だったので、細かい部分はスルーされていたところがあったと思う。
 第二弾であるこの『悩めるビギナー編』は、インドア派・性格後ろ向き・妄想型でありながら自己嫌悪感も強い(?)、作者の本領発揮。

  いもうとは秋田犬2悩めるビギナー編.jpg 「姉はマンガ家」と表紙にこっそり書いてあるのがお茶目。
 マンガ家・小池田マヤの作品を読み始めてからもう20年近くになるかも。 最初に読んだのが『バーバー・ハーバー』だったので、他の作品を読んで「おぉ!」とビビったりしたことがあったのも今は昔、何を読んでもびくともしなくなりました。 とはいえ、全作品読んでいるわけではないのですけれど(古本屋で見つけられないものはどうにもならない・・・)。
 フィクションであっても、作品にはそのときの作者の願望がだだもれするのがこの人の特徴。 ある作品では「子供産みたい! 子供ほしい!」という気持ちが痛いくらい出てた・・・。 だからエッセイマンガのほうがちょっと読むほうとしては気が楽。
 そんなわけでこの巻では、<南>を引き取ってから、「飼い主とはどうあるべきなのか」を模索していた日々を自分のダメエピソードを惜しむことなく投入して語る。 保護犬を飼うためのマニュアル本では決してなく、人生に思い悩むアラフォー女性の負の部分がたっぷり。 それを受け入れられない人もいるだろうし、理解できない人もいるだろうし、同族嫌悪の人もいそう。 完全に共感してしまう人はちょっとこわいかも。
 正直読後感はあまりよろしいとは言えないが、ここまで自分をさらけ出すのもまた小池田マヤの持ち味だから。
 あたしは動物を飼っていないので「わかる部分もあるけど、そこまでかどうか・・・」ぐらいの感じです。
 でも作者の視点は面白くて独特なので、まだまだ迷える飼い主道を描いてくださいね。

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする