2017年10月04日

3月のライオン 13/羽海野チカ

 待ち望んでいた『3月のライオン』、新刊。
 これまでと全然テイストの違う表紙にまず驚かされる。 でも中を読めば、この表紙にするしかない理由もわかった。
 今回は、登場人物たちそれぞれが、少しずつ前に進む話だった(まぁ、進み具合は・・・人それぞれ差はあるけれど)。

  3月のライオン13.jpg 巻頭ピンナップの零くんは、「零くんになっている神木隆之介」だった。 でもその裏は、いつもの零くんと二階堂、島田八段です。 アニメ化(今月からNHKで第二期がスタートだとか)についてのコメントも多く・・・雑誌と違ってコミックスは常にリアルタイムで読むとは限らないのだから、そういうのは帯か本に挟むチラシでやるべきことじゃないのかなぁ、とちょっと思った。

 期待の(?)、あかりさんをめぐる林田先生と島田八段については林田先生目線で語られてて、島田八段かっこいいことこの上ない。
 二階堂くんはついに宗谷名人と対局(一応、この部分が13巻の肝ではある)。
 あの滑川さんが弟さんと会話する場面まで出てくる。
 大きなうねりのある物語ではないけれども、その前の小休止というか、主な登場人物の心の動きが点描画のようにひとつの絵を作っていく。 主人公なのにほぼ出番の少ない零くんも、川本家に癒されていることに改めて気づくし。
 ただ、香子さんのエピソードはちょっと唐突だったというか、それに関連したもう一話ぐらいほしいところです(それまでの伏線はあったけど・・・ちょっと急に変わりすぎというか、そこに至る彼女の苦悩と覚悟を見たい)。
 そして・・・あかりさんの気持ち、すごくよくわかる。 母親を通じて<恋愛感情の負の部分>をすべて見届けてしまった彼女が自分から恋愛に踏み出せるわけがない。 林田先生でも島田八段でもどっちでもいいから、もう本気であかりさんにぶつかってくださいよ!、と言いたい(でもなんとなく島田八段優勢の気配・・・でも自分のダメな部分を突き詰める林田先生の「受け入れたみっともなさ」も捨てがたい。 そんな林田先生に助言する野口先輩、別の意味でかっこいいです)。
 あっという間に終わってしまって・・・まだページ残ってるのに!、と思うとほとんど広告だった・・・先崎さんのコラムがなかったから余計に物語に没頭してしまったからかもしれないけれど、もう一話収録してからで単行本化はよかったのでは。
 はっ、アニメ放送にタイミングを合わせるためか?!
 白泉社までこんな手を使うなんて思わなかったよ!

ラベル:新刊 マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする