2017年08月10日

今日は6冊(アンソロジー多し)

 明日から夏休み! 今日でひとまず仕事終了!
 実際は終了でもなんでもないのだが(むしろ、「あとは休み明けね」が多すぎて、来週後半は残業必至)、とりあえず気持ちだけでも!
 久しぶりにレイトショー観て帰るぞ!
 本屋寄るぞ! 映画のチケットで外食を割引だ!
 で、マザームーンカフェに行ったのですが、お隣に座っていた二人の話が面白すぎて読んでいる本の内容がまったく入ってこなかった・・・。 これはまた後日、別の記事にて。
 さて、今回買った本は。

  マグロトラブル筒井康隆.jpg マグロマル/トラブル 筒井康隆 【日本SF傑作選】1
 日本SF誕生60周年を記念して、早川書房が「日本SF第一世代」の方々6人のアンソロジーを隔月で刊行。 その第一弾が筒井康隆(選者の日下三蔵氏が「本来、星新一から始めるべきだが、新潮社との独占契約なので無理だった」的なことをあとがきに書いており・・・でも角川書店や講談社からも本は出てたけどなぁ、と記憶を辿るも、もしかしたら死後、著作権を持つご家族との関係とかがあるのかもしれない、と思い直す。 でも同じくハヤカワの『日本SF短編ベスト』みたいなのに星新一の『鍵』は入っていたような・・・新しくアンソロジーを編むのが無理、ということなのかも)。
 ともかく、筒井康隆である。
 ぱらっとめくったら『蟹甲癬』が飛び込んできた。 うわっ、ちょー懐かしい!
 中身は初期から中期(それも前半)の作品から選りすぐられた25編(800ページ弱!)。 半分ぐらい読んだことあるかな。 でも全部手元にないし、多分読んでたの中学生ぐらいだよ!、と目次だけでジタバタしてしまう。
 このあと、小松左京・光瀬龍・平井和正・眉村卓・半村良と続くみたいです。 おぉ、まさに日本SFの古典というか、中学生の頃を思い出すラインナップ!(といっても当然リアルタイムではなくて、さかのぼって読んだ口ですが)
 こんな分厚い本を6冊も出されても置くとこないよ〜。 本棚の増設もしくは本の整理場所、考えなくては・・・。

  三惑星の探求.jpg 三惑星の探求【人類補完機構全短編3】/コードウェイナー・スミス
 <SF史上もっとも有名な未来史を集成した短篇全集・完結篇>、と帯に。
 『ノーストリリア』しか読んでいなかったあたしには「そ、そうなのか」とたじろぐしかありませんが、『人類補完機構』が世界観だけでなくきちっと作品群でそれを完成させていたということに驚くしかないのでありますよ。
 でもアシモフの『ファウンデーション』シリーズに比べれば作品数は少ないほう。 それでも残るのは、やはりインパクト。

  ハティ最後の舞台.jpg ハティの最期の舞台/ミンディ・メヒア
 本邦初紹介の作家ですが・・・演劇部が舞台の青春ミステリーみたいなあらすじを見たら放っておけるはずもなく。 多分あたしの好きな要素が入っていると思うのです。

  名探偵傑作短編集 御手洗潔.jpg 名探偵傑作短編集 御手洗潔編/島田荘司
 なんと新本格ムーブメント30周年記念なんだそうです。 あたしが『十角館』を読んだのは文庫になってからなので、あたしの体感的には30年たってはいませんが、比較的リアルタイムに<新本格ムーブメント>を見てきたことは事実。 鳴り物入りで出てきたけれどいなくなってしまった人や、「こ、こんなんで大丈夫なのか?!」と思った人が意外に成長を遂げていたり、時間の経過は確かに感じます。
 今回、その中でも「今後、名探偵として十分残りそう、むしろ確実」な三名がピックアップされた感。 綾辻行人は残念ながら“名探偵”というキャラクターを創造しなかった点ではじかれた感ありあり。
 で、この表紙の御手洗さん、結構イメージに近い感じがするんですよね。

  名探偵傑作短編集 火村英生.jpg 名探偵傑作短編集 火村英生編/有栖川有栖
 となれば残りの二人はもう決定。 火村英生と法月綸太郎。
 ただあたしのイメージでは<先輩とアリス>なので、学者と作家になってからのお二人はいまひとつ縁遠い(読んでいないわけではないのだが)。 だからこれがいちばん新鮮に楽しめそうな気がする。

  名探偵傑作短編集 法月綸太郎.jpg 名探偵傑作短編集 法月綸太郎編/法月綸太郎
 いちばん読んでいるのはこの人かもしれない・・・でも長編中心なので(あ、でもそれは御手洗さんも同じか)。
 『一の悲劇』に続く一連の作品にはほんといろいろ心を持っていかれました。
 だけど意外と名探偵・法月綸太郎に関しては、ビジュアルのイメージがまったくない、ということに気づく・・・。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

産まなくても、産めなくても/甘糟りり子

 『産む、産まない、産めない』に続く、妊娠・出産・子育てをめぐる7つの短編集。
 前作の物足りない感は多少払拭されているのか! ちゃんと「産まない」人は出てくるのか!
 今回は連作ではありませんでした(テーマは共通でも、登場人物がリンクすることはない)。

  産まなくても産めなくても.jpg なんか装丁から悲しいイメージがあるのは気のせいですか。

 最後の一編だけなんだかとってつけたようなSF要素だなぁ、と思ったらそれだけ書き下ろし。 単行本にするのにページが足りないからあわてて書き足したのか・・・というのがまるわかりな感じがして悲しい。 それまでの比較的リアルタッチな作品群から浮いている。 筆者の興味はもうこのテーマから離れたのかな、という気すらしてしまうじゃないか。
 まぁ、前作からは深く掘り下げられている感じはありますが・・・。
 どっちにせよ、「女性は子供を産みたいものである」という価値観が大前提の世界観の話なので・・・確かに世間的にはそういうものなのかもしれないですが、「断固として子供は持たない」と考えている女性は一定数いるので、そこにまったく触れないのはどうなんだ、と思ったり。
 うーん、そう考えている人はもう揺るがないから、物語として成立しづらいということなのだろうか(キャラクターとしては<揺らいでる>人のほうが動かしやすいだろうし)。
 だから今回は「子供をほしいと思わない」という人が出てくるんだけど無神経でデリカシーがない人のように描かれている・・・(実はそういうわけでもないのだが、短編なのでフォローが少ない)。 あと、子供を持たない選択をした人は、ほしい気持ちはあるんだけど、自分の夢をかなえるためには妊娠はできない(このタイミングを逃すと年齢的に厳しい)、と決断する。 ここでもやっぱり「女性は子供を産みたい」価値観が正しいとされている。 デリケートな話題だから各方面に気を遣った結果そうなってしまうのかもしれませんが、デリケートな話題から少し脱却してもいいんじゃないか。 隠すからマタハラが生まれるのかも。
 「子供ほしくない」と断固とした意志と覚悟を持っているあたしの友人たちは、別に特異な人たちではない。 仕事もできて、人に気遣いもできる割と普通の人たちである。 そういう人たちも普通、という世の中になるためのブレイクスルー的作品、ないもんですかね。
 あ、あたしは「子供がほしい」という人の気持ちを否定する気はまったくありません。 だから、「子供ほしくない」という気持ちも否定してほしくないな・・・と思うだけなのです(「子供ほしくない」と言えば「なんで?」と当たり前のように聞かれるのに、「子供ほしい」という人に「なんで?」と聞くと、何故なんでと聞かれるの?、みたいな顔をして答えをくれないのはどうしてなのか、とあたしはずっと思っている)。
 そういうことを言うと「子供を産めるのは女の人だけなんだから」・「少子化社会が救われない」みたいなことを言われちゃうけど、それにとらわれるのも呪いだと思うのだ。
 勿論、何の疑いもなく産んで育てている人たちもいるし、それはそれで素晴らしいこと。
 でも「産まない」ことに誇り(?)を持っている人たちもいるのだ。
 うーん、これはもう自分で書くしかないのか?

ラベル:国内文学
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

今日は、7冊。

 8月は買う本が少ないぞ!、と思っていましたが、思ったよりは多かった・・・。
 そして、いろんな意味できりがないことがわかってきた。 今更ですが。

  あなたのお背中流したい2.jpg あなたのお背中、流したい。 2/山口美由紀
 ハートフル日常ファンタジー、2巻目。
 とりあえず生活基盤が出来上がった主人公たち、となると次は村の人々や「温泉の客」とのかかわりが深まるよね、という予想通りのうれしい展開に。 一郎さんの過去とか謎とかは解明されないままなので、これは多少長く続くと思ってもいいのかな(期待)。
 農作物についての記述はいいなぁ。
 読み切り(プラトニックBL)つき。

  ソウナンですか?1.jpg ソウナンですか? 1/岡本健太郎(原作)・さがら梨々(漫画)
 岡本健太郎(『山賊ダイアリー』の人)の名前があったけど・・・なんだ、この絵は?!
 あたしが普段買う路線と全然違うので狼狽しましたが・・・原作なのね。
 修学旅行で乗った飛行機が墜落、無人島でサバイバルすることになったJK(うち一人がサバイバルの英才教育を父親から直伝)、という話。 もしかして、『山賊ダイアリーSS』はこの話のためのサバイバル体験実証実験なのか?
 全員が巨乳とか下着姿多めとか、微妙にあたしにはつらい絵だが、ちょっと海外ドラマ『LOST』を意識してる?みたいな物語の伏線を期待して。

  妖櫻記1.jpeg妖櫻記2.jpeg 妖櫻記/皆川博子
 もう図書館にしかない長編、復刊。
 南朝を題材にした作品にはつい惹かれる。 一次資料自体少ない時代だし、でも興味ある人にとってはいくらでも創作可能な要素じゃないか。 多分、筆者もものすごく楽しんで書いたんじゃないか、そんな感じが伝わってくる。
 だって、ジャンルが伝奇ロマンだもん。

  美しの神の伝え.jpeg 美しの神の伝え/萩尾望都
 萩尾望都短編小説集。 『左ききのイザン』の前編に当たるエピソードが小説で収録となれば読みたいでしょう!(『左ききのイザン』もその次のマンガで収録)
 だんだん絵を描くのが大変になってきた(腱鞘炎とか、職業病ですね)、とおっしゃる著者、ほんとに描けなくなったら小説のほうにシフトしちゃうのかな・・・と思ってしまう。 でも絵が魅力なんですよ、長く描いてくださいよ〜。
 SF小説『ピアリス』も気にはなるけどハードカバーだから・・・文庫化を待つ。

 そしてあと、ルポルタージュ・ノンフィクションから2冊。
  新版家族喰い.jpg 【新版】家族喰い尼崎連続変死事件の真相/小野一光
 この事件には手を出すのはやめておこうかと思っていたんだけれど・・・文庫版で加筆、となるとやはり気になって。
 でも読むのには結構覚悟がいる感じがする・・・心の準備をします。

  最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか.jpg 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか/ジェームズ・R・チャイルズ
 飛行機事故目的ですが、そればかりではなく巨大システムをめぐる事故の用例(?)集。
 機会が悪いわけではなく、問題は人が使うから(システムを設計するのも人だから)という話。
 これには2000年以前の事故が取り上げられてますが・・・多分原因にかかわる要因は、今でもそのまま当てはまるんだろうな、と読む前から予想がつく哀しさ。

ラベル:マンガ 新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

台風が来た〜

 なかなか寝付けなかった。
 警報出るのか出ないのかにかかわらず出かける支度は一応しなければならないし、早起きして気象庁ホームページをチェックしなければならないというプレッシャー、だからいつもより早く横になったのに、まったく寝られない。
 そうこうしているうちに風の音が響いてきた。 そこそこ防音できてる家なのに、こんな風に聞こえるとは・・・相当強い風が吹いている(窓の近くにいるとよく聞こえるのだが、普段寝ているところではあまり聞こえないから)。
 こりゃ、警報、出るな〜。 でも一応、上司に確認とらんとなぁ。
 しかしメールを打つにはまだ早い。 時間つぶしに(どうせもう寝られない)キンドルのスイッチを入れて、アーサー・C・クラークの『渇きの海』など読んでみる。 あぁ、懐かしい。
 午前5時半過ぎまで待って、起き上がってパソコンを立ち上げる。 おっと、もう4時台には神戸市、大雨・洪水・暴風その他各種警報が出ていた。 一方、勤務地である大阪市は「この先、警報にかわる可能性大」とありつつも注意報どまり。
 こういう場合、自宅と勤務地、どっちが優先?
 いつも一緒だったからそういうことは考えてなかったな! 前回は警報とかも大体同じタイミングで出てたし(でも新しい勤務場所ルールがわからず、あのときは出勤してしまったのだが・・・)。
 でも今回は、出勤しないぞ!
 仕事場のイントラネットに「台風により出勤見合わせ」と書き込む。 6時半すぎたからいいかな、と上司にメールする。 しばらくして、「自宅待機で」と返信あり。 もうその頃は雷も鳴っていて、結構な暴風雨。 来いと言われても出かけたくない状況になってました。
 で、結局あたしは寝てない・・・たまった海外ドラマを消化しつつ、お昼頃眠くなる・・・。 目が覚めてはうとうと、の繰り返しで、気が付けば17時半過ぎ。 うーん、飲み物しか飲んでない。 何か食べるか・・・。
 こういうだらだらな生活態度がたいへんよろしくないのだとわかっているのだけれど・・・明日朝、起きれるかなぁ。
 そして今日一日仕事をしなかったことで、夏休みまでにすべき仕事は片付くのかしらっ?!
 それがいちばんの心配だったりする。 一日楽をすると、そのツケは必ずやってくる・・・(汗)。

ラベル:季節もの
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

台風が来る〜

 台風5号が迷走の挙句、着々と日本に近づいている。 というかすでに上陸している。
 7日は月曜日、仕事に行くのかどうなのか・・・(行ったはいいが、帰ってこられない可能性が高い)。
 朝7時の段階で暴風警報が出ていれば(もしくはすべてのジャンルで特別警戒警報が出ていれば)、「出勤に及ばず」という決まりなんだけど・・・でも月曜日は会議やミーティング目白押しなのよね!
 だけど暴風雨の中、出ていくのはいやだわ・・・。

  20170807台風.jpg なんか進み具合がどんどん遅くなっている・・・。

 電車が止まってくれてればどうにもならないけど、気象庁は早めの警報を出してもらえればなぁ。
 と考えていると、休みたい気持ちになっちゃうから困る。
 一応、濡れてもいいような服装・靴等、準備はしてますが・・・あ、少し大きめのタオルもカバンに入れるか。
 で、いつも朝はぎりぎりまで寝ているあたし。 気象庁の警報・注意報チェックのために少し早く起きなければ・・・。
 はぁ、なんだか憂鬱・・・。

ラベル:季節もの
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

水のゆくえ/宇神幸男

 ふと、18年くらい前に読んだ本のことを思い出す。
 でも内容をうっすら思い出しただけで、作者もタイトルも出てこない。
 ピアニストが水琴窟に憧れを抱くんだったよね。 確かタイトルに『水』が入ってる・・・そこまでで手がかり終わり。
 ・・・えっと、同じ著者で天才ヴァイオリニストが主役の連作があったよ! そっちから思い出せば検索できるはず。
 しかしそれもまた思い出せないのであった。
 あたしの記憶倉庫は連想ゲームで引き出しが開く。
 楽器を前にして素晴らしい演奏 → そんな天才をあらわす言葉・・・神の手 → いや、<神の手>だと天才外科医のイメージだから、演奏する間だけ神が降りてくる感じ → 『神宿る手』だ!
 こんなにスムーズではありませんが・・・でもその過程で「著者の名前にも“神”が入ってる」ことも思い出す。 ひとつ思い出すとぼろぼろと零れ落ちてくるものです。
 あまぞんの<本>カテゴリで『神宿る手』を検索すると・・・著者名は宇神幸男!
 そこから、水の付くタイトルを探したのでした(といっても著作数は多くないので名前をクリックすれば1ページですべて表示された)。 正解は、『水のゆくえ』
 図書館にあったので依頼する。 数日待って、連絡が来る。

  水のゆくえ.JPG えっ、書庫なの・・・。
   そのうち廃棄処分されてしまうのでは・・・。

 美貌のピアニスト、高階伶子をめぐる物語。
 クラシック界にはいろいろ理不尽なことがある、とはうっすら知っていましたが、篠田節子『マエストロ』よりもこっちを先に読んでいたせいか、「あぁ、やっぱりそうなのか」という気持ちになり・・・悲しくなりました。
 伶子は美貌かつ薄幸、という絵に描いたような<芸術家>。 彼女を救う存在として文芸評論家が現れますが、彼女が背負った宿命は普通の恋愛感情だけでは跳ね返せず、人間としての存在すべてをかけるぐらいの覚悟が必要。
 芸術と人生、それをすべて水になぞらえているのがこの作品の特徴で、それ故に流麗で、流れを止めることはできない。
 なにしろ読んだのはだいぶ前なので、「あ、こんなシーンあったっけ」と驚きつつ、印象深い部分はしっかり覚えていた。
 なぜこの本を読む気になったかは覚えていないんだけど・・・記憶の中では大事な作品だった。 再読しても、その印象は大きく変わらなかった。 がっかりすることもあるだけに、幸運なほうだったと思う。
 この勢いで、『神宿る手』も再読しちゃおうかな!
 積読本が山ほどあるのにそんなことを考えてしまう・・・救いようがないのはあたしだ。

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

しあわせな人生の選択/TRUMAN

 あぁっ!、とチラシ(ポスターだったか?)を見て声を上げそうになる。 『瞳の奥の秘密』のあの人だ! 人の顔をなかなか覚えられないあたしが一本の映画で印象づけられてしまった顔(女性検事役の女優さんの顔は浮かんでこないのに)。 映画自体もなかなか好評価のようですが、この人が出てるなら観なければ、と思ったのでした。 だって『瞳の奥の秘密』は長い時間を描いたものだから、どの年齢が彼そのものなのかよくわかってなかったから。

  しあわせな人生の選択P.jpg きみから教えてもらった事、それは、決して、逃げださない勇気――。

 北の国に住む男は、なにやら覚悟を決めた様子で南へ旅立つ。 男の妻はそれを優しく見守る。
 その男トマス(ハビエル・カマラ)は現在カナダに住んでいる。 向かった先はスペインのマドリード、旧友のフリアン(リカルド・ダリン)に何十年ぶりかに会いに行くためだ。 トマスが滞在できるのは4日間、その間に余命宣告されているフリアンにいったい何ができるだろうと考えながら。
 そう聞けば「また難病・闘病ものかよ」とお思いでしょう。 あたしもはじめはそう思いました。 それでも観に行ったのはリカルド・ダリン観たさだったけど(でもトマス役の人も『トーク・トゥ・ハー』のあの人なんだよなぁ、老けましたね)、日本映画から想像するような闘病物ではまったくなかった。

  しあわせな人生の選択1.jpg 互いによろこびあう再会。
 フリアンは役者で、今も舞台に立っている。 かつては映画に出ていたこともあるらしい。 その業界に知り合いがたくさんいる。 一方のトマスはエンジニアで、フリアン曰く「北の果てで何か作ってる」。 こんな二人が一体どこで親しくなったのか・・・劇中でははっきり言及されないが、たぶん学生時代なんだろうなぁ、という印象。 フリアンの病状も直接彼から聞いたのではなく、フリアンのいとこで美人のパウラ(ドロレス・フォンシ)からトマスは連絡をもらっていて、すべての治療をやめて余命を静かに過ごしたいと決めていたフリアンは、最初説教されるものと思ってトマスを追い返そうとした。 トマスとしても望みがあるなら化学療法を続けてほしい気持ちもあったけれど、肺がんは思っていたよりも深刻で、多分これまでの付き合いからフリアンを説得するのは無理だということがわかっているのでしょう、医者との面談以後はフリアンの希望を叶える方向にシフト。 だって一緒にいられるのは4日間しかないのだから、話す内容にも気を遣うよ。

  しあわせな人生の選択5.jpg フリアンの愛犬、トルーマン。
 実はフリアンにとっていちばんの心配事は、愛犬のトルーマンの里親探し。 トルーマンはブルマスティフという犬種で、結構お年寄りなので見つけるのは大変だと予想され、かかりつけの獣医さんにもいろいろお願いしている(そりゃーもう、自分の病気のことより熱心に)。 そそて原題もこの犬の名前なのである。 漠然とした邦題よりも観れば納得のいくタイトルなのだが、ただ『トルーマン』だったら多くの人はアメリカ大統領を連勝しちゃうよね・・・邦題つけるのって難しい!
 全部受け入れることにしたトマスは話す内容にもこだわらないようにして(とはいえそこは男の人同士なのでそんなにお喋りするわけではなく、必要最小限って感じ)、それを感じ取ったフリアンもトマスには我儘言いたい放題することにして、<死ぬ前にしたいことリスト>(というほどちゃんとしてない、結構思いつき)を実行していくことに。
 このへんが、男の友情!、って感じですごくいい。 女の友情とは全然違うからこそちょっと憧れる。

  しあわせな人生の選択2.jpg トルーマンの散歩もいつの間にかトマスの仕事(?)に。 フリアンのカラダがしんどいということもあるのかも。
 フリアンは時々ひどく咳き込むけれども、いきなり倒れて病院に運ばれて死の床、みたいな場面はないし、酔っぱらって「ほんとは死にたくないんだ〜」と愁嘆場を演じることもない。 淡々と過ぎていく時間、日々。 フリアンの元妻とすれ違ったり(トマスとも昔からの知り合いのようだ。 トマスの奥さんも知っているみたいだったし・・・この二人、どういう関係なんだろう? それがいちばんの謎で、結局最後までわからない)、雰囲気でフリアンの近くにいる親しい人々は覚悟を決めているんだということがわかる。

  しあわせな人生の選択4.jpg フリアンの息子に会いにいきなりオランダへ。
 死ぬまでにしたいことリスト2番目、息子に会いに行く。 「それはいい!」と賛成したトマスだが、オランダの大学に行っていると知ってびっくり。 「オランダまで、日帰りで?」(飛行機代を払うのもトマスである)。 しかも会う段取りもつけていない(息子の留守電に「明日会いに行くよ」と吹き込んだだけ)と聞いて更にびっくり。 国を越えて行くんだからもう少し準備万端整えようよという理系的発想のトマスの気持ち、すごーくよくわかる。 二人の性格の違いがとてもよくわかる場面。 フリアンは行き当たりばったり、思い付きで「なんとかなるさ」の人なのだ。 でも正反対の性格だからこそ、ずっと親友としていられたのかも。 
 あたしはどちらかといえばトマス的性格に近いので、フリアン的豪快さに憧れる。

  しあわせな人生の選択3.jpg 美人のいとこ、パウラ登場。
 パウラとトマスには昔何かあったみたいな雰囲気・・・。 でもある程度の年齢になっちゃえばそういうこともみんな「過去のこと」になるのかも。 とはいえ、死を覚悟しているフリアンよりも、身近に「死」という存在を感じさせられてしまった二人のほうが実は動揺が激しくて・・・というのもあるあるではある。 なにしろそのことについて考える時間の長さも深さも違うから。
 トマスとフリアン、どっちの立場に立つほうが楽だろう。 観客は多分、そんなことを考えるんじゃないか。
 あたしはフリアンの立場がいいなぁと思いました。
 きっと、次にみんなで会うのはフリアンの葬儀の場なのではないだろうか、とうっすら思いながらも誰も口にはできず、トマスの帰る日は迫る。 そんな<途中の4日間>という切り口がこの映画の素敵なところ、お涙頂戴にならず人生というもののことを考えられるところ。
 まさに人間ドラマとはこういうもの、みたいな。 ゴヤ賞独占も納得。
 フリアンとトマスのパートナー関係、すごくよかった。 いい役者は年齢を経て、よりいい演技で観客を魅了するという証明がまたここに。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

ヒトラーへの285枚の葉書/ALONE IN BERLIN

 きゃーっ、ダニエル・ブリュール!
 なんか出演映画が続いてうれしいわぁ、という感覚で。 でもドイツ映画だと思ったのに、原題は英語。 予告のセリフも英語。 あぁ、世界配給か・・・(正確にはイギリス・フランス・ドイツの合作)。
 冒頭、森の中でひとりの新兵が銃に倒れる。 その<死>の描写っぷりがすさまじい。 ぐろいとかではなく、目から光がなくなっていく様を強烈に印象付け、そこに横たわっているのは死体であるとセリフもナレーションもなしで示す。 森の緑の深さ、差し込む光の輝きとともに、戦争の無益さが強烈に印象付けられる場面。

  ヒトラーへのP.jpg ペンと葉書だけを武器にして、真実を生きていく――

 1940年6月、ベルリン。 フランスを打ち負かしたことで街は先勝ムードに沸いている。 だが、労働者階級のクヴァンゲル夫婦、オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)は悲しみのどん底にいた。 最愛のひとり息子ハンスが戦死したという知らせが届いたからだ。 腕のいい職工であるオットーは国営の工場で職人たちのリーダーを務め、すべて国のためだと疑いもしていなかった。 だがそのために息子は死んだ・・・オットーは悲しみをまぎらわせるかのように息子の顔を思い出しながら木彫りの像を作る。 アンナは婦人会の活動でナチス高官の妻だから贅沢三昧で何もしない相手にキレ、活動から外される。 二人は深い悲しみを共有するが、それは次第に怒りにかわり、オットーは総統のポートレイトに「嘘つき」と書く。 それがきっかけで、オットーは不特定多数の誰かにあてた葉書を書く。
 「総統は私の息子を殺した。 あなたの息子も殺される。 このカードを次に回せ」と。
 ポストに投函はせず、人が集まる場所にこっそりと置いて立ち去る。 それを日々繰り返した。 そうすることで夫妻は息子の魂の巡礼をしているような気になった、二人の絆も更に深まった。
 だが、それでは終わらなかった。 葉書を見つけた一般市民から通報があり、ゲシュタポのエッシャリヒ警部(ダニエル・ブリュール)が捜査を担当することに・・・という話。

  ヒトラーへの2.jpg ダニエルったら、ゲシュタポだわ!
 インテリで冷酷無比なキャラとして登場。 でも台詞は英語・・・なんか残念。 ダニエルがドイツ語を喋れるだけに! でも街の看板や、オットーが記す葉書の文面はドイツ語なのだ。 この統一性のなさが、微妙な吹替版のような感じがして。 クヴァンゲル夫妻を演じる二人が英語圏の方だから仕方がないのだろうけど・・・(でもオットー役の人はいかにもドイツの労働者階級っぽいのだが)。
 ドイツ国内でのレジスタンス活動は『白バラの祈り〜ゾフィー・ショル』などで多少知っていたつもりだったが、この映画も<ハンペル事件>と呼ばれる実際の出来事を描いたもの。 白バラをシンボルマークに学生たちが団結していたレジスタンスに比べ、このお二人の活動はあまりにささやかで地味である。 でもそれすら許されないという空気感が、なによりおそろしい。 見つかれば死刑確実だというだけでなく、葉書を見つけた市民はほとんどゲシュタポに届け出るのだ。 恐怖政治か!?

  ヒトラーへの3.jpg 手袋をして、細心の注意を払って葉書をしたためる。
 葉書の文面から、エッシャリヒ警部は「労働者階級の犯行、戦争で息子が死んだことが引き金」と推理し、葉書の置かれた場所を街の地図にピン止めして行動範囲を執拗に探る。 追うものと追われるものの関係が、深夜〜早朝のベルリンの寒さや白い息とともに緊張感で彩られる。 結構同じことの繰り返しでだれるかな、とも思ったけれど、ローテクの時代ならではのスリリングがあった。
 そして見つかる葉書の枚数がどんどん増えていくことに、いらだちを隠さないSS。 自分たちで捜査する気もないくせに、全責任をゲシュタポに押し付ける。 いるよね、こういうやつ!
 精一杯やっている(彼の仕事はこれだけではない)エッシャリヒ警部に理不尽な命令を下し、更に殴る蹴るの暴行・・・SSならば何をやっても許されるという発想がもう権力の末期を示しているのだが、その時代を生きている人たちにはそれがいつ終わるのかなんてわからない。 歴史を未来から見る者は、その点ずるいのかもしれません。

  ヒトラーへの4.jpg 自分がつかえていたものは・・・屈辱的な仕打ちに疑惑が生まれる。 そして、それまで自分がしてきたことにも。
 オットーの書いた葉書はすべて警部のもとに集められる。 拾った人・見つけた人はその一枚しか読むことはないが、葉書を全部読んだのはエッシャリヒ警部なのだ。 オットーが書いた葉書は全部で285枚。 警部の手元に来たのはその8割だとしても。
 いろんな感情が渦巻く複雑な役柄で、「この役、ダニエルでよかったなぁ」と安堵した。
 やはりうまい人にはやりがいのある役をやってほしいよね!

  ヒトラーへの5.jpg 早朝の散歩を利用して。
 二人のコンビネーションはどんどんうまくなっている。
 とはいえ、ベルリンは初めからこうではなかった。 アパートの一室にひっそりユダヤ人の老婆が隠れ住んでいるのを、アパートの住人全員で守ろうとするのが普通に行われていた(が、老婆の財産を狙うコソ泥がすべてをぶち壊し、密告万歳社会になっていく)。
 結局のところ、「自分の身がかわいい」と思うものが一定数以上増えると、世の中はそう変わってしまうのだ。
 もともと、夫妻だって初めから戦争反対・反ナチスではなかった。 彼らもまた一般市民だったのだ、息子を失って初めて「これは他人事ではなかったのだ」、と気づくまで。 けれど、そういう状態になったとして、誰もが同じことができるだろうか。 生きる甲斐をなくしたとはいえ、二人は「勇気ある行動」をとることを選んだのだから。
 ドラマなれど、ところどころドキュメンタリータッチ。 事実が重すぎるせいか、映画全体のトーンもどんどん暗くなる。
 でもこういう事実は知っておいたほうがいいんだろうなぁ。
 原作『ベルリンに一人死す』を図書館に予約入れました。 警部は実在するのだろうか・・・それがいちばん知りたい。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

セールスマン/FORUSHANDE

 話題のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品。 話題はむしろ内容よりも、授賞式をあえて欠席した、という部分にあったのだが。
 とはいえ、『別離』のアスガー・ファルハディ監督だから・・・男と女の間には深くて長い川がある、みたいな話なんだろうなぁ、と予測。

  セールスマンP.jpg ある夜の闖入者―― たどり着いた真実は、憎悪か、それとも愛か――。

 突然、ブルトーザーの音が響き渡り、住民の悲鳴がこだまする。 マンション(アパート?)の強引な工事のため、今にも倒壊しそうな危険建築物になってしまったのだ。 その建物に住んでいる妻ラナ(タラネ・アリドゥスティ)と夫エマッド(シャハブ・ホセイニ)はどうにもならず、人からの紹介で別の建物に引っ越すことになる。
 夫は学校で演劇・戯曲を教えていて、更に夫妻は揃って劇団に所属する役者で、アーサー・ミラーの『セールスマンの死』の公演中でもあった。 家に一人でいた妻は、ノックの音に夫が帰ってきたのだと思い込みドアを開けてしまうが、それはまったく知らない何者かで・・・それ以来、二人の間には一定の緊張と不協和音が鳴り続ける、という話。
 冒頭から、描写がどことなく舞台劇っぽい感じがしていた。 なので二人が演劇関係の人であるとわかると妙に納得し、内容が内容なのであまりリアリティを出さないようにしたのだろうか、などと感じる。 『セールスマンの死』は劇中劇の扱いだが(タイトルもここから来たのか)、この物語事態<劇>要素が強いので、劇中劇中劇ぐらいの雰囲気。

  セールスマン2.jpg 楽屋にて。
 イランでもアーサー・ミラーはメジャーなんだ!、ということに少し驚き、驚いてしまったことに自分の固定観念を思い知らされる。 かつてイランではゴジラ映画も上映されたことがあると知っているのに。 今の<閉鎖的なイスラム>のイメージにあたしも毒されすぎている。
 だからいろんな国の映画を見ることは大事なのだ。
 世間体を気にして警察に行かず、夫以外誰にも知られたくない妻(夫に告げたことものちには後悔した模様)。 その妻の気持ちを理解しつつも、復讐の念にとりつかれて犯人捜しをやめられない夫(しかも意識的にか無意識的にか、被害に遭った妻を内心責めている)。 そんな構図は、日本でも普通にありそうではないか。

  セールスマン3.jpg 国語教師として教壇に立つ。 人前に立つことは彼のひとつのアイデンティティかも。
 だからこそ彼は自分の怒りを正義だと思い込む。 それが妻を余計に苦しめていることにも気づかずに。
 だが、被害者であることに閉じこもってしまって、すべてをなかったことにしたいと願う妻の気持ちもまた正しいのか(気持ちはわかるが、状況はなにひとつ解決せず悪化するばかり)。 都会であるテヘランにおいてもイラン的道徳、女性が「自分に不手際はなかった」と公に訴えることに抵抗がある、むしろ「自分に落ち度があった」と考えてしまう傾向は消えていない。
 よく調べずに引っ越してしまったことが悪いのか、その部屋を紹介した人が悪いのか、本来それは善意からはじまったはずなのに、いつしかやりきれない気持ちに満ちている。 そんな状態で、舞台に立てるわけもなく。
 夫妻にとっての日常生活と、舞台上の“生活”が対比されることで現実の空虚さがはっきりする。
 あぁ、やっぱりこの監督の描く世界、こわい。

  セールスマン4.jpg “役者”がそろった。
 夫は自分で犯人を捕まえるために奮闘し、容疑者を絞り込む。 いざ対決、と場をセッティングするが、現れたのはまったく予想外の人物で・・・というのはミステリ的にはお約束ではあるものの、犯人捜しはこの映画にとっては最重要な要素ではないので、問題なのはその後の展開である。
 正義とは法的なものよりもその人の良心なり、内面にあるもの。 だからその形は人によって違う。
 だから報いを受けるのならば、それもまた法律によるものではない。
 それをどう受け止めるのか・・・それがつらいから、法律に任せたほうがいいのだろうか。 でもそのためには仔細が白日の下にさらされるわけで、知られたくない人にも知りたくない人にもその希望はかなえられない。
 正しさとは何なのか、つまりはそういう話だったのか。

  セールスマン1.jpg 結局のところ、印象に残るのはラナの美しさ。
 しかしこれから、この二人はいったいどうなるのだろう・・・。
 答えの出ない、突き放すような終わり方。
 やはり「男と女は分かり合えない」という話だったのか・・・呆然として、席を立つ。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月01日

青いチョウを見るとテンションが上がる

 いつのまにやら8月になってしまった・・・。
 そりゃ暑いはずよね・・・残暑も考えたらまだまだ暑い時期は続くわよね・・・。
 季節感が北東北のあたしには、関西の気候はまだ慣れない。 朝、誰かがずっと水を撒いているなぁ、と毎年のことなのに思ってしまう(正解はセミの鳴き声)。
 そんな暑さに負けっぱなしのあたしではあるが、テンションの上がる瞬間もある。

  青いアゲハ.JPG それは、青いアゲハっぽいチョウを見たとき。
 アオスジアゲハですかね。
 北東北ではキアゲハぐらいしか見かけない。 青いチョウはそれこそルリタテハぐらい(しかも結構山のほうに行かないと見れない)。
 なので神戸に来て、駅までの道すがらにひらひら飛んでる姿を見たときは、度肝を抜かれてとても感動した。 またこの青も、エメラルドグリーンぽいのから水色に近いものまで個体差が大きいのにもいちいちときめく。
 青いチョウといえばモルフォだが、あの鮮やかさはファンタジーの世界だ。 見慣れないから、あたしはアオスジアゲハで十分ドキドキできる。
 こっちの人は、「え、そのへん、よく飛んでるけど」と、あたしの感動に驚かれるが、だってそれまであたしの身近にはいなかったんですもの!
 常に新鮮な驚きなんです。
 ちなみに、クマゼミに体当たりされることにもまだ慣れない・・・。
 こういう感覚って、子供の頃に形成されてしまうのかもしれない(Gに対する恐怖もないしな・・・今はわからないけど、北東北の個人住宅にGはいなかったので、あたしが初めてGを見たのは夜の元町商店街通路であった。 見たことない虫がいる、と思ってまじまじ見たら、「それ、チャバネだよ」と教えてもらったのであった。 「これが噂の!」と、これもある意味感動した)。
 日本って南北に長いなぁ、と感じる瞬間でもある。
 アオスジアゲハは、あたしの苦手な季節において、唯一やすらぐ存在かも。

ラベル:季節もの
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする