2017年07月30日

ジョン・ウィック チャプター2/JOHN WICK: CHAPTER 2

 『ジョン・ウィック』の続編、ほんとに来た!
 いや、前作が予想外の大ヒットで、早々に続編が決定したとは聞いてはいたんだけど・・・あの結構むちゃくちゃな世界観を継続させちゃうパワーもすごいなぁと思って。 折りしも、ミカエル・ニクヴィストの訃報も飛び込んできてしまって大ショックなんだけど(彼は一作目でお茶目すぎるロシアンマフィアのボスをやってます。 スウェーデン版『ミレニアム』のカッレくんことミカちゃんでもある)、その追悼と相変わらずなキアヌへの敬意をこめて。

  ジョンウィック2−P.jpg 伝説の殺し屋VS世界中の殺し屋 追うものは、追われる者へ――

 完全に前作からの続きなので、一作目を観てない人は意味が分からないです。 必ず予習(復習?)しましょう。 して損はないです。
 前作のラストシーンからリアルタイムでほぼ続き、盗まれた車を取り返していないジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はロシアンマフィアの別の施設へ乗り込む。 そこはヴィゴの兄が仕切っていて、バカな甥が仕出かしたことで組織壊滅の危機となってしまったことに頭を抱えていた。 ジョンの車がまだここにある、と思っていると下で騒ぎが・・・なんとそこまでがオープニング。 一作目の落とし前を付け、修理工(前作と同じジョン・レグイザモ!)に引き渡すというシーンもあってわくわくだ! そして一作目のことを観客も思い出してくる効果が(でも説明はないので、やはり一作目は観ておいたほうがいい)。

  ジョンウィック2−6.jpg このツーショット、結構うれしい!
 やっとこれで一段落、かと思ったら、「引退したジョン・ウィックが再び動き出した」という噂は裏社会に突風のように広まっていた。
 5日後、ジョンはイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)からよろこばしくない訪問を受ける。 かつて、引退した折にサンティーノの力を借りたジョンは<血の契約>を交わしており、それを盾にサンティーノはジョンに新たな殺しの依頼をする。 だが今回の活動はあくまで個人的な事情によるもので、殺し屋として復活したわけではない(とはっきり言葉にはしないけど)、と断るジョン。
 それで引き下がったらイタリアンマフィアは名乗れない。 いったん帰る振りをして、サンティーノはジョンの様々な思い出の詰まった家をバズーカ一発で破壊・炎上させる。 車と仔犬でロシアンマフィアのある組織は壊滅したというのに、その話は聞いてなかったのか?
 ジョンの復讐心にまた火がついて・・・という話。

  ジョンウィック2−7.jpg このホテルのコンシェルジュさんも再登場! よりかっこいい!
 それで、同じことの繰り返しでは芸がない。 <血の契約>を交わしたからには守らねばならない、とホテルの支配人がジョンを説得(サンティーノのことも説得したが、我儘坊ちゃま的キャラなので聞き入れるわけがない)。 なので、今度こそ最後の仕事として取り組むことに。 そうすれば<血の契約>からも解放されるし。
 前作はアクションシーンがぶつ切りに感じられたのがちょっと不満でしたが、それを分かった上なのか、前作はあくまで小手調べだったのか、今回はアクションシーン長回し多し! プロの殺し屋なのに一般の人たちがいるところでやっちゃうのはどうよ!、というのは相変わらずですが。 まぁ、この話にリアリティを求めてはいけない。 これは裏社会から見た世界なのだ。

  ジョンウィック2−2.jpg ターゲットの用心棒(コモン)。 意外とこの人よかった。
 ポリシーのあるプロの殺し屋同士には仁義というか、ある種の信頼関係があるようです。 でもそれは、「次に会ったときは苦しまずに殺してやる」的な剣呑なものだけど・・・。
 で、この映画、意外とコメディ要素もたっぷり。 裏社会組合的なものがあり、それに加入していれば様々なサービスが受けられます。
 武器の調達、防弾機能付きスーツのオーダー、ほしい情報ももらえるし、自分の隠し金庫も半永久的に利用可能。 いちばん面白いのが防弾機能付きスーツ。 弾は通さないけど、当たるとめちゃめちゃ痛い(痛みや衝撃は吸収してくれない)。 なのでこういう映画にありがちな、まわりは全部バタバタと倒れていくのに自分ひとり無傷、といったことは全然なくて、動き始めればジョンはいつも傷だらけ。 スーツで頭をかばいつつ、痛みに顔をしかめる場面も。 だから、命のやり取りが軽くない。

  ジョンウィック2−3.jpg あ、『マトリックス』以来?
 そのことにすぐには気づかなかった・・・お互い、老けましたね。 特にローレンス・フィッシュバーン、貫禄が・・・。 できたらキアヌにはひげそってほしいんだけど、世捨て人に無精ひげは必須?
 このお二人、過去になにかあってジョンにちょっとした借りがあるらしい。 情けは人の為ならず、です。
 そういう助け手が現れても、結局ジョンは一人ですべてに片をつけなくてはいられなくなる。 まったく、ニューヨークには殺し屋さんが何人いるのか! 中でもスモウレスラーの殺し屋さんは目立ちすぎだぞ!
 そんな通りすがりの殺し屋さんたちとは別に、サンティーノ配下のボーイッシュな女殺し屋(ずっと喋らず手話で意思表示をするのは意図的なのかどうなのか最後までわからない)もなかなかおいしい役どころ。 こういう場合、女性のほうが残酷というか冷酷というか、そういう風に描かれることが多い気がする。

  ジョンウィック2−4.jpg 美術品を壊さないで・・・。
 予算増額のおかげなのか、後半のバトルは美術館が舞台。 でもジョンは武器が足りないので自給自足戦(敵の武器を奪って、それが弾切れになる前にまた次のをとる)。 テンポはよくなるけどかなり大変だよ! そりゃジョンは生傷絶えないよね・・・致命傷じゃないけど。
 展示後半の現代アート・鏡の部屋での争いはスリリング! だって目に入る姿が敵なのか自分なのか一瞬わからないし、鏡は扉にもなっているのでその向こうに誰がいるのかわからない(もちろん、それをジョンが利用することもできる)。
 アクションのバリエーション、入れこみすぎ!
 でも途中で「もうおなかいっぱい」ってならないのがすごい。 ふてぶてしくもおバカな悪役を、やっつけてほしいと思っちゃうからですかね。

  ジョンウィック2−5.jpg それにしてもホテルの支配人、何者?
 世界中がすべて敵になった(彼の味方をしたくても表だって誰もできなくなってしまった)ジョン・ウィック。 この先の彼の行く末は・・・。
 なんか3作目の製作も決定したみたいなんだけど、これ以上彼をつらい目に遭わせないで! ここで終わったっていいじゃない!、という気持ちに。 犬だけを連れて去っていく、というビジュアルはキアヌにすごく似合うけどさ・・・だからって。
 テンポ早くてあっという間に過ぎてしまう、しかも前作よりスケールアップしていろいろゴージャスになって見どころいっぱいですが、あたしはジョンの心の平穏を願わずにはいられないよ・・・。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする